The Circle

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 欲望 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
2 Tomorrow 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
3 Rain Girl 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
4 Weekly News 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
5 君を連れてゆく 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
6 新しいシャツ 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
7 彼女の隣人 佐野元春 佐野元春 佐野元春 31stシングル 最高55位 売上1.4万枚
8 The Circle 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
9 Angel 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
10 君がいなければ 佐野元春 佐野元春 佐野元春  

リリースデータ

1993年11月10日
2016年3月23日(Blue-spec CD 2)
初登場6位
初登場288位
売上12.4万枚
売上0.03万枚
Produced by Moto'Lion'Sano EPIC
Sony Music Direct

メンバー

The Heartland
Vocal,Acoustic Guitar(1,4),Keyboards,Programming 佐野元春
Drums 古田たかし
Bass 小野田清文
Guitars(1〜8,10) 長田進
Organ(3,7),Piano(5),Synthesizer(7) 西本明
Keyboards(7),Piano(10) 阿部吉剛
Percussion(3) 里村美和
Tokyo Be-Bop
Saxphone(5〜8) ダディ坂野
Trombone(6,8) ボーン助谷
Trumpet(6,8) 石垣三十郎

佐野元春9thアルバム。佐野元春 with The Heartland名義。前作から1年4ヶ月ぶり。「彼女の隣人」は92年11月にリリースされていたが、そこからシングルなしで今作がリリースされた。また92年10月発売の「約束の橋」が70万枚を越える自身最高ダントツヒットを記録している中で11月にリリースした「彼女の隣人」は埋もれに埋もれて55位に沈むなど大コケしてしまっており、『NO DAMAGEU』のヒットはあったもののこれも大きく伸びたわけではなく、そこから今作までシングルが無かったのもあって「約束の橋」バブルは即収束状態となった。今作も好調だった前作から半減した。今作の後翌94年まで続いたツアーをもってThe Heartlandの解散を宣言。The Heartlandとのオリジナルアルバムは今作が最後となった。

2009年に公式通販限定BOX『MOTOHARU SANO 1990-1999 Original Album Remastered』では90年代のオリジナルアルバムが初めてリマスターされていたが、2016年のBlu-spec CD2再発でようやく単独再発となった。2021年のBOX『MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004』ではTed Jensenによるリマスターが施され、これが最新リマスターとなる。今回聞いたのは2021年BOX盤。

比較的明るくポップで軽快な印象だった前作とは対になっていて、今作は重厚でシリアスでやや内省的な雰囲気。新たな局面を目指そうとしている感じや30代半ばを過ぎてどこへ向かっていくのか、それに加えて父の急死に続いて母も相亡くなり、相次いで両親を失うという経験も重なったそうで、変わりたくなくとも変わらざるを得ない状況もあったようだ。今作で1つの答えにたどり着いた感じもあり、「The Circle」の最後で歌われる"少しだけやり方を変えてみるのさ"というフレーズが示唆していたのかThe Heartlandとの最終作、集大成のような1作にもなった。完成されたThe Heartlandの演奏にも聞き応えがあり、トータルでの完成度はとても高い1作。一方でこれまでのようにシングルを切ることをあまりしなくなり、1曲単位よりもトータル性がより強まってきたようにも思う。流れとしては「The Circle」で完結して残り2曲はちょっとエンドロール的な感じもある。

B00005G4HI  B01B3IKE9E2016年Blue-spec CD 2盤 

印象度★★★★☆

2021.11.18更新

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