THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004

DISC ONE 1980-1989
No タイトル 作詞 作曲 Version 備考
1 ガラスのジェネレーション 佐野元春 佐野元春 Original single version 2ndシングル 100位圏外
2 アンジェリーナ 佐野元春 佐野元春 Short edited version 1stシングル 100位圏外
3 ナイトライフ 佐野元春 佐野元春 Short edited version 3rdシングル(アルバム同発) 100位圏外
4 サムデイ 佐野元春 佐野元春 Original single version 4thシングル 100位圏外
90年シングルCD盤 最高27位 売上4.3万枚
5 ダウンタウンボーイ 佐野元春 佐野元春 Single mix version 5thシングル 100位圏外
6 彼女はデリケート 佐野元春 佐野元春 Short edited version 6thシングル 100位圏外 沢田研二へ提供 セルフカバー
7 シュガータイム 佐野元春 佐野元春 Short edited version 7thシングル 最高77位 売上1.6万枚
8 ハッピーマン 佐野元春 佐野元春 Original single version 8thシングル(カット) 100位圏外
9 スターダスト・キッズ 佐野元春 佐野元春 Additional recorded version 9thシングル(リメイク) 最高58位 売上4.5万枚 9thシングルVer.
5thシングルC/WのリメイクなのでAdditional recorded version表記と思われる
10 グッドバイからはじめよう 佐野元春 佐野元春 Original single version 10thシングル 最高34位 売上5.5万枚
11 トゥナイト 佐野元春 佐野元春 Short edited version 11thシングル 最高32位 売上3.9万枚
1st12インチシングル 最高23位 売上4.9万枚
12 コンプリケイション・シェイクダウン 佐野元春 佐野元春 Short edited version 12thシングル(カット) 最高86位 売上0.5万枚
2nd12インチシングル 最高42位 売上1.7万枚
13 ヴィジターズ 佐野元春 佐野元春 Short edited version 13thシングル(カット) 100位圏外
14 ニューエイジ 佐野元春 佐野元春 Short edited version 14thシングル(カット) 100位圏外
15 ヤングブラッズ 佐野元春 佐野元春 Single mix version 15thシングル 最高7位 売上17.8万枚
3rd12インチシングル 最高13位 売上6.8万枚
16 ストレンジ・デイズ-奇妙な日々 佐野元春 佐野元春 Single mix version 17thシングル 最高5位 売上8.9万枚
17 シーズン・イン・ザ・サン‐夏草の誘い 佐野元春 佐野元春 Single mix version 18thシングル 最高9位 売上5.8万枚
18 ワイルド・ハーツ-冒険者たち 佐野元春 佐野元春 Single mix version 19thシングル 最高7位 売上7.3万枚
19 警告どおり 計画どおり 佐野元春 佐野元春 Original single version 21stシングル 最高9位 売上4.4万枚
20 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 佐野元春 佐野元春 Original single version 23rdシングル(カット) 最高30位 売上1.4万枚

 

DISC TWO 1990-2004
No タイトル 作詞 作曲 バージョン名 備考
1 約束の橋 佐野元春 佐野元春 Additional recorded version 22ndシングル 最高20位 売上3.9万枚
30thシングル(再録音) 最高4位 売上70.3万枚
2 シティチャイルド 佐野元春 佐野元春 Original single version 24thシングル(カット) 最高47位 売上0.9万枚
3 雪-あぁ世界は美しい 佐野元春 佐野元春 Short edited version 25thシングル(カット) 最高62位 売上1.2万枚
4 ホーム・プラネット-地球こそ私の家 佐野元春 佐野元春 Original single version 渡辺美里・佐野元春 コラボシングル 最高8位 売上9.5万枚
5 ジャスミンガール 佐野元春 佐野元春 Original single version 26thシングル 最高18位 売上2.9万枚
6 ぼくは大人になった 佐野元春 佐野元春 Original single version 27thシングル(カット) 最高60位 売上0.7万枚
7 また明日 佐野元春 佐野元春 Single mix version 28thシングル 最高22位 売上2.8万枚
8 誰かが君のドアを叩いている 佐野元春 佐野元春 Short edited version 29thシングル 最高9位 売上8.3万枚
9 彼女の隣人 佐野元春 佐野元春 Single mix version 31stシングル 最高55位 売上1.4万枚
10 十代の潜水生活 佐野元春 佐野元春 Single mix version 32ndシングル 最高25位 売上4.9万枚
11 楽しい時 佐野元春 佐野元春 Original single version 33rdシングル 最高29位 売上3.1万枚
12 ヤァ!ソウルボーイ 佐野元春 佐野元春 Original single version 34thシングル 最高36位 売上2.1万枚
13 ヤング・フォーエバー 佐野元春 佐野元春 Original single version 35thシングル 最高39位 売上2.0万枚
14 ドクター 佐野元春 佐野元春 Short edited version 36thシングル(カット) 最高93位 売上0.3万枚
15 だいじょうぶ、と彼女は言った 佐野元春 佐野元春 Original single version 38thシングル 最高53位 売上0.5万枚
16 イノセント 佐野元春 佐野元春 Original single version 39thシングル 最高58位 売上0.8万枚
17 君の魂 大事な魂 佐野元春 佐野元春 Short edited version 40thシングル 最高37位 売上0.6万枚
18 月夜を往け 佐野元春 佐野元春 Single mix version 41stシングル 最高58位 売上0.4万枚
BONUS TRACK
19 ガラスのジェネレーション 2006 佐野元春 佐野元春 Additional recorded version 2ndシングル ボーカルとピアノ以外をThe Hobo King Bandで再録音

リリースデータ

2004年1月21日
2009年8月19日(Blu-spec CD)
初登場38位
-
売上1.1万枚
総合監修:Moto 'lion' Sano
監修:ms Archive Committee
Sony Music Direct

佐野元春9thベストアルバム。デビューから04年まで在籍したEPICでの全オリジナルシングル38作(スポークンワーズ、ライブ音源、12インチシングル、両A面除く)を収録。「ガラスのジェネレーション 2006」はボーカルとピアノは当時の音源を使用してThe Hobo King Bandの新録音を加えたニューバージョン。渡辺美里・佐野元春のコラボシングル「ホーム・プラネット-地球こそ私の家」はアルバム初収録。渡辺美里のアルバムにも長年未収録だったが2010年のベスト盤『25th Anniversary Misato Watanabe Complete Single Collection〜Song is Beautiful〜』で初収録となった。映像版となるDVD『EPIC YEARS THE VIDEOS 1980-2004』が同時発売。初回盤は紙BOXケース仕様でライナーノーツ付ブックレット(80P)と小型の歴代ジャケット写真集(40P)付属。通常盤はDUOプラケース仕様。2009年にはBlu-spec CDで再発。

スポークンワーズに分類される16thシングル「リアルな現実 本気の現実」、12インチでしかリリースされていない「Christmas Time In Blue‐聖なる夜に口笛吹いて-」「99 Blues」「Individualists」、ライブ音源の20thシングル「ガラスのジェネレーション<LIVE>」、31stシングル両A面「レインボー・イン・マイ・ソウル」、32nd両A面「経験の唄」未収録(両A面はデータではC/W扱いで記載されている)。また初出の89年オリジナルバージョンの22ndシングル「約束の橋」も未収録。今作の解説では92年盤(30thシングル)音源であることが明記されリリース日の表記も92年になっているもののC/Wが「君が訪れる日」と89年オリジナル盤の表記になっていたり(92年盤C/Wは「SWEET16」)、特典の歴代ジャケット写真冊子でも89年版ジャケットが掲載されている。

2004年にEPICを離脱した佐野元春だったが、EPICでのリリースも本人公認で続いていて2005年の80年代アルバム紙ジャケリマスター復刻に続いて今作リリース時は音楽評論家や編集者、一般ファンで構成されるms Archive Committee(佐野元春アーカイブ・コミッティー)によって佐野元春の音楽作品を検証、再編集して作品アーカイブをシリーズで紹介するという『Motoharu Sano Archives 1980-2004』と銘打ってその第2弾として今作とDVD『EPIC YEARS THE VIDEOS 1980-2004』が展開した。以後も『The Essential Cafe Bohemia』、『BEATITUDE Collected Poems and Vision 1985-2003』、『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 限定編集版』辺りまではMotoharu Sano Archives 1980-2004シリーズと銘打っていたが、それ以降の再発企画では特に銘打たれなくなりシリーズ設定は自然消滅した。またこのシリーズ以降はEPICではなくSony Music Directからの発売となった。

シングルコレクションとしては『Moto Singles 1980-1989』以来2作目となるが今回はC/W無し、シングル1曲目のみ。また「約束の橋」以外は基本的にシングル音源を採用していて他のベスト盤で多用される'99 mix versionの採用も無く、基本的には当時の音源のリマスターを聞く事ができる。…が、2枚組という制約があったのか楽曲を短く切って編集するShort edited versionを連発。途中をバッサリカットするどころか「アンジェリーナ」のようにサビの"今夜も愛を探して"のリフレインをご丁寧に1番と2番で1回ずつ削るというどこに力入れてるんだというような細かい編集も…(「ナイトライフ」も同様にリフレインを削っている)。素直に3枚組にすれば良かったのに貴重なシングルアーカイブ集がショートカット編集まみれの詰め込み2枚組になってしまった。

それでもまあほぼ時系列にEPIC時代を網羅した作品としては単純明快で分かりやすいためか、一応は最定番のベスト盤という位置づけにはなるのかなと思う。2020年に新たなるEPIC時代網羅のベスト盤『MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004』が3枚組でリリースされたものの今作の方がお手軽なままかなとは思う。

シングルコレクションとしては残念な部分も多く、前述のショートカット連発詰め込み、シングルはシングルであることに変わりはないのにスポークンワーズなどいくつかのシングルを外して強引に2枚組でまとめた点は残念の極みだが、「ダウンタウンボーイ」のシングルバージョンとか意外と貴重だし、「ガラスのジェネレーション」はちゃんとオリジナルと「ガラスのジェネレーション 2006」を両バージョン収録しているし、「ホーム・プラネット-地球こそ私の家」はアルバム初収録だし、残念なところばかりでもない。また1曲ごとに本人インタビューを基にした丁寧な本人解説とスタッフによる音源解説も掲載されたブックレットは後追いのリスナーにも分かりやすくベスト盤としても優しい仕上がり。

この時期はまだ3枚組や4枚組は敬遠される時代だったので仕方ないがもう少し時代が後だったら3枚組でも普通に企画が通ったと思うだけに惜しい。今作があることでシンコレ系の企画はもういいやという事になってしまったのか、以後もオリジナルアルバムのリマスターやBOX化は行われてもシングルはスルーされているので、シングルバージョンやC/Wに至っては未だにアルバム未収録のものが多数存在したままになっている。いつか今作を拡大したシングルコレクションの完全版をちゃんと作り直してほしいところ。

B000FJA9GQ  B002B9TQUS2009年Blu-spec CD盤 

印象度★★★★☆

2022.2.21更新

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