2008年12月発売編

生きる星 浅岡雄也 2008/12/03 購入 初登場132位 売上0.07万枚
1.生きる星
全国カラオケ事業者協会による企画シングルエコをテーマにした作文を募集し、その最優秀作品を元に作詞(石森ひろゆき/全国カラオケ事業者協会)、作曲(矢田部広/全国カラオケ事業者協会)されたのがこの曲だが、実際の作文(ブックレット記載)からは、タイトルと方向性が残っているだけで原型をとどめないくらいに改作されている。何故これを浅岡さんが歌うのかよく分からないが、07年のアルバムではエコを題材にしていたのでそれで呼ばれたのか。オーソドックスなミディアムナンバーでこれまでの作品でもミディアム調のこの手の曲が多く、特に前作『僕達のHarmony』辺りとはほとんど雰囲気も同じで王道的楽曲。特に面白みもない普通の曲で、普通にいい感じだが印象にはほとんど残らない。

2.愛するものを守るために
こちらは準グランプリ作品。『生きる星』はまだ詞と作文の中間くらいの文章だったが、こちらは完全な作文だったのでタイトル以外は完全にインスパイアレベルで作詞(天河晶/全国カラオケ事業者協会)、作曲(アレクサンドル・ボロディン)されている。作曲の人は1800年代のロシアのクラシック系の作曲家なので彼の曲をポップスにアレンジしたものと思われる。オーソドックスな1曲目に比べてこちらはシリアスだが、ミディアムテンポという点は同じで、やはりこれまでの作品にけっこうあった雰囲気で王道に近い。

今回、唯一普段のソロより凄かったのは生のバイオリンを使用していることだった。これまでのソロではこの手のものは全部シンセで済ませていたはず。ていうかこの程度の活動しかできないのであればマジで厳しいのでは…。

印象度★★☆☆☆

永遠の明日 DEEN 2008/12/10 購入 初登場6位 売上2.6万枚
1.永遠の明日
ゲーム「テイルズ オブ ハーツ」主題歌。ここが勝負と分かっていたようで、作詞作曲を担当したボーカル池森秀一、かつてを髣髴とさせるさわやかポップなDEENを前面に押し出してきた。結果、確かな名曲が誕生。声が出なくなってからはそれに合わせたAOR路線を開拓したにも関わらず、それを辞めてしまい、どうにもロックもポップ路線も厳しい感じがしていたが、これならOKである。久々にファン以外にも薦められる万人ウケするタイプの曲だ。

またゲームバージョンは同時発売のゲームのサントラに収録されている。1コーラスのみで、何故かキーが高くなっており、ストリングスは入っていない。当初ゲームの宣伝でこちらの音源が先に公開されていた。いざちゃんと製品にする時は無難なキーにしたといったところだと思うが、このキーで出るならばこのバージョンでフルで聞いてみたい気も。

2.遠い夏の夢
3人+ストリングスだけのアコースティックな小品。「夢であるように」C/Wもノスタルジックなバラードだったが、今回もそれをさらに深めたような感じで味わい深い。池森さんは3人だけのアルバムを作りたいとも公言していたのでその線での第一歩といったところか。

3.夢であるように〜テイルズ オブ デスティニーVersion〜
ゲームバージョンの1コーラス。違いは最初からバンドインしているところと、1番の歌詞でサビ前の音程が2番と同じで上がるようになっているところなど。新たに録音したわけではなく、当時の音源をB-Gramから借りてきた旨が記載されている。また恐らく今このような歌声は出せないと思われる(調子いい時でももう少し搾り出す風になる)。

DVD
1.永遠の明日 Video Clip"テイルズ オブ ハーツ"Version-Animation type-
ニューヨークで撮影されたPVにゲームのアニメが挿入される。ただDEENファンに遠慮したのか、ゲーム映像の使用許可があまり出なかったのか、ゲーム映像の挿入部分は少ない

2.永遠の明日 Video Clip"テイルズ オブ ハーツ"Version-CG type-
こちらはアニメではなく、リアルCGのゲーム映像が挿入されるが、挿入される箇所が全く同じタイミングだった…。PV自体の出来がいつになくロケで気合入っているので、こんな中途半端なミックスバージョン作るくらいならゲームVerはゲームVer.でちゃんと作れば良かったのに。

3."テイルズ オブ デスティニー"オープニング・アニメーション・ムービー
タイトル通り、ゲームのOP映像のようで『夢であるように〜テイルズ オブ デスティニーVersion〜』がかかっている。ゲームをやったことないのでさっぱり映像はわけが分からない。

印象度★★★★★

気まぐれロマンティック いきものがかり 2008/12/03 レンタル 初登場4位 売上4.6万枚
1.気まぐれロマンティック
にぎやかアップテンポ。ストリングス&ホーンも入れて、さらに彼らの持ち味であるハーモニカも間奏に詰め込んでとにかく音を入れまくっているのだが、それが派手にならずに曲を盛り上げている。何てことのない元気ポップソングに聴こえるが、聞けば聞くほど実によく出来たキングオブJ-POPとでもいうべき、完成度の高い曲なんじゃないかと思えてきた。PVでのコスプレも可愛い&楽しいし、「名曲」とはまた違うけど、こういうとにかく聞いてて楽しくなる曲は貴重だ。

2.message
タイトルからしてミディアムかバラードかと思ったら、これも元気系のアップテンポだった。どうやら08年は彼らにとってかなり大きな飛躍の年になったようだ。今が上がり調子であることは間違いなく、変にひねくれもせず直球を貫きながらも、マンネリ化していく気配も今のところ無い。アルバムにも大きく期待できる。

印象度★★★★★

冬の日の2009 class 2008/12/03 レンタル 初登場25位 売上1.2万枚
1.冬の日の2009
突如のメンバー交代の裏にはグループごと乗っ取られるという衝撃の事実があり、が旧来からのファンの間ではそれだけで否定的な意見の多い今作。楽曲自体は非常に出来が良くて、さすがに金で乗っ取っただけあって、金がかかった豪華なアレンジになっている。03年に再結成した時はギター以外打ち込みという何ともいえない機械的な無機質リメイクでがっかりしたので、今回は原曲の旨みを残しながらも、バンド+ストリングスでまさに原曲の現代風リメイクといった感じ。新たにメロディーも追加されるなど完成度は高い

2.夏の日の1993('09 premium ver.)
こちらはバンド+ホーン隊によるリメイク。原曲を引き継ぐのは1曲目でやったので、少し違うアレンジしてみましたという感じだがやはりこれもアレンジがいい。脱退扱いにされてしまった日浦さんは、発売後に「これはありなんじゃないか」という旨のコメントをしたが、確かにそういう気になってくる豪華なアレンジだった。

印象度★★★★☆

Deja-vu〜君がいた夏〜 JAYWALK 2008/12/03 レンタル 初登場79位 売上0.2万枚
1.Deja-vu〜君がいた夏〜
前作『もう一度…』は名曲『何も言えなくて…夏』のアンサーソングだった。今回はその『もう一度…』に続くラブソング第2章というよく分からない位置づけ。早い話が、『何も言えなくて…夏』を引きずった曲ということか。しっとり始まってBメロまでしっとりしているのにサビになると途端にパワフルになるという少し妙な構成になっている。う〜ん、名曲再びというよりかは今回はいつまで引きずっているんだろう…という感じのマイナスな印象。曲自体もふいに盛り上がる辺りが何だか無理している感じで、変な印象しか残らないし。

2.あの空がある限り…
こちらは終始落ち着いた感じのバラード。それなりに盛り上がるが、こちらの方が奇をてらってないので良い。

3.JUST BECAUSE
売上的にはそうでもないのだが、デビュー曲にしてファンの間では名曲とされている曲。過去にもリメイクしているが今回再びリメイク。実はこの曲はハードボイルドすぎて未だに良さがよく分からない。

今回、ドラム音がやたらと軽くてまるで適当な打ち込みみたいな軽さなんだけど何でこういうミックスになっているんだろう?『JUST BECAUSE』はそうでもないんだけど、特に1曲目のサビがいきなり盛り上がっている割に何だかスカスカなのはこのせいだと思われる。

印象度★★☆☆☆

幸せの種-Winter version- Kiroro 2008/12/03 レンタル 初登場128位 売上0.08万枚
1.幸せの種-Winter version-
作詞:玉城千春、作曲:Kiroro。ライブ等での復活はあったのだが、産休に次ぐ産休に次ぐ産休05年以来のシングルとなった。既に春にSpring versionとして配信限定でも出ていた曲のバージョン違い(このバージョンはピアノとボーカルのみだったという)。ストリングスとピアノで始まって、2番から落ち着いたバンドサウンドが入ってくる。歌詞は背中を押してくれる優しい温もり系。らしさは全く失われていないし、曲全体の暖かさも最高なのだが、いかんせん地味すぎてインパクトが薄い。元々派手なタイプではなかったが、A面級ではもう少し耳に残るメロディーを書いていた気がする。

2.みんなへ
玉城曲。同窓会っぽい仲間ソング。何故か曲調がAメロ、Bメロ、サビと変わる不思議な雰囲気。明るいので雰囲気はいいのだがやはりメロディーの印象が…。

3.こころのメロディー
金城曲。編曲まで金城がやっているのは珍しいが、ピアノ+ボーカルのみ。やはりらしさは全開だが、イマイチインパクトが薄い。

印象度★★★☆☆

今宵、月が見えずとも ポルノグラフィティ 2008/12/10 レンタル 初登場2位 売上14.5万枚
1.今宵、月が見えずとも
アニメ「BLEACH」の劇場版主題歌。作詞:晴一、作曲:昭仁。今年はシングル4枚も出してベスト出したのでもう無いかと思ったらまた出るとは。勢いのあるアップテンポで特に新しいところは無い王道的な曲だが、08年のシングルの中で1番ヒットになっているのは単にアニメの効果じゃないだろうか。また、2人になってからのシングルA面では初めてドラムが打ち込みというのが珍しい。最近はこの手の曲調でも必ず生ドラムを使っていたので意外。

1曲とカラオケのみなのにBLEACHの特典がついただけで通常料金1020円で、通常盤でも816円もする暴利。これでいつもより売れているのが凄い。

印象度★★★★☆

Friend/素顔のまま 愛内里菜 2008/12/17 レンタル 初登場8位 売上1.2万枚
1.Friend
作曲:須藤智之、編曲:新井健史。新顔による提供が多くなってきているが今回は友情を歌ったミディアムナンバー。曲が進むにつれてかなりサウンドも盛り上がっていき、間奏ではけっこう派手めなギターソロなども出てくるなど、アレンジの出来もいい。進む道はもう同じじゃないけど友情は変わらないという歌詞の内容もいい。

2.素顔のまま
作曲編曲:小澤正澄。さすがに元PAMELAHだけあって音数の少ないサビから一気にギターが鳴り響いて勢いのあるサウンドを聞かせる。GIZAはアレンジに関しては一時期の軽めのサウンドを捨てて完全に勢いのあるロック的な方向にシフトしたようだ。こちらも自分がんばれ的な応援歌。基本的にラブソングが多いので、今回2曲ともラブソングじゃなかったのは新鮮

3.Today is the day Perfomed by INTER-D
通常盤Aのみ収録。3作連続で登場となったRap:Double S、Vo:愛内里菜、DJ:ME-YAの3人によるユニット。このユニットではコンピューター色の強いサウンドと、通常よりも声を張らずに明るめな愛内のボーカルとDouble Sのラップが展開している。これはこれで方向性が一貫していて面白いので、そのうちまとまった作品が出るかもしれない。

通常盤Bの3曲目には愛内里菜としての『願いが叶うなら』という新曲を収録。DVD付には3曲目が無い…ということで3パターン複数商法

印象度★★★★☆

戻る