2011年10月発売編

ゼロ BUMP OF CHICKEN 2011/10/19 通常盤 初登場2位 売上25.2万枚
1.ゼロ
FF主題歌ということで恐らくゲームの世界観が歌詞に反映されているんじゃないかと思う。やたら壮大な感じになっており、曲も長い。ここのところ長めの曲は多いが、今回は7分近くなっておりA面最長記録更新だとか。最初はさっぱり印象に残らなかったが3,4回聞いているとじわじわ良くなってきた。今年のシングルは概ねそんな感じ。

2.Smile
藤原のアコギ弾き語りだった前作のバンドバージョン。序盤はアコギがエレキになっただけじゃないか…といったシンプルな演奏が続くが、中盤以降はガツンとバンドが炸裂。一部の歌いまわしも異なっており激しく盛り上がっていく。曲が終わった後はフェードアウトするのかと思ったら3分以上に渡って延々と長すぎる演奏が続くので気がつけば8分半。実に原曲の2倍となっていた。

3.恋の陰陽師
通常盤のみの隠しトラックで期間限定盤には違う曲が入っているらしい。例によって3曲目の相当後ろの方に隠してある。今回はダサいアイドルポップバンドみたいなノリになっており、まるで初期の80年代怨念を引きずっていた頃のTOKIOをさらにダサくチープにしたような感じである。

★★★★☆

ゼロ【応募券無し】(期間限定盤)(DVD付) 期間限定盤DVD付   ゼロ(通常盤) 通常盤 

Your Best Friend 倉木麻衣 2011/10/19 初登場6位 売上2.3万枚
1.Your Best Friend
アニメ「名探偵コナン」ED。シンプルな曲はこれまでもあったが、今回はリズムトラックが史上最大級のスッカスカ具合で、過去最高に薄い感じがしてまるでテンプレ通りの着うた姫みたいだな…と思ったら西野カナの作曲やってる人の提供だったらしい。西野カナだともう少し強い曲もあったと思うんだけど線の細い倉木麻衣に合わせた結果、全体的に薄くなってしまったのだろうか…。数回聞いたらようやくサビは心地よく思えてきたが…。また今回は珍しく作曲者が作詞にまで介入しているのも気になるところ。

2.step by step
同じ制作陣。一転してアッパーな曲だがやはり全体的に薄い。ピアノの使い方は気持ちいのだが、リズムの軽さとこれは前曲に顕著だったがシンセストリングスの無駄な盛り上げに面白味が無い。今回過去最高なのは通常盤ジャケット写真。これはマジやばい。これまで変な写真が多かったが、今回のこれはまさに究極の美である。曲とかどうでもいいからこのジャケットだけで今回は価値があった(おい)。

★★★☆☆

Your Best Friend(初回限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Your Best Friend 通常盤 

Buddy 坂本真綾 2011/10/19 初登場10位 売上2.0万枚
1.Buddy
2.something little

疾走感全開の「Buddy」は初期いきものがかりアレンジャーの江口亮とSchool Food Pushimentが共同作曲。アレンジは江口亮単独だが、演奏はSchool Food Pushimentが担当(ボーカルはコーラス)、そこにストリングスが絡んでいる最近のJ-POP王道タイプの構成。だが現在のいきものがかり、コブクロ、小林武史の一連のプロデュースのようなストリングスの飽和感は無く、スピード感を演出しているように聞こえるところが新鮮。疾走感の中にも何か不思議な感じがする1曲である。C/Wは落ち着いたポップス。そこまで印象的な曲ではないが心地いい1曲。

★★★★☆

Buddy(初回限定盤) 初回盤   Buddy 通常盤 

神様 玉城千春 2011/10/19 初登場150位
1.神様
Kiroroボーカルのソロデビュー作。Kiroroとは違うアップテンポでポップな曲。ピアノやキーボード系を前面に出さない辺りにKiroroとの差別化、金城不在の様子が伺えるが何より歌声まで変わっている。加齢により、かつての声が出せなくなったのかは不明だが、妙にパワフルな歌い方になっており、ややマッチョ化したような印象だ。少々違和感はあるものの楽しく聞ける1曲。

2.LOVE〜winter song〜(Live)
3.真赤な太陽(Live)

オリジナルとカバーのライブ音源。ライブでの歌声はKiroro時代に近いものがある。

★★★☆☆

神様

風は吹いている AKB48 2011/10/26 Type-A,B 初登場1位 売上145.5万枚
1.風は吹いている
アコースティックギターの質感とかかなりアレンジやミックスにこだわったんじゃないかという気がする。2010年トレースとしては「Beginner」に当たる曲だが、メッセージソングという点では近いものがあるものの、サウンドは違う方向で二番煎じにならず、前作のようなギリギリ感も無い。今年の曲の中ではダントツで傑作

2.君の背中/アンダーガールズ
最早区別がつかなくなってきた若手メンバー主体の王道アップテンポアイドルソング。ストレートにいい曲。

Type-A
3.Vamos/アンダーガールズ ばら組
年齢的にアンダーガールズに入れるには少し…にしてまた知名度が低くいわゆる「干され」と言われるメンバーが一堂に会したようなメンツだ…。曲自体は「バモッバモッバモォ〜♪」の連呼がとびきりキャッチーで印象に残る。今回のC/Wではこれが1番良かった。

Type-B
3.ゴンドラリフト/アンダーガールズ ゆり組
こちらはわりかし知名度があるものの、選抜になかなか入れないわりかし年長のメンバーが集結しているようだ。曲調もそのまましっとり落ち着いたミディアム。曲自体はあまり印象に残らないが、PVの出来がいいのでそっちの印象が強い。

DVD

1.風は吹いている Music Video
ダンスシーンとドラマシーンで構成。ドラマシーンでは多少の台詞も入っているが、今回はドラマが異常に長くはなっていない。模型の地球が燃えており、荒れ果てた地で拘束された精霊(?)を選抜メンバーが復活させるという内容なのだが、精霊がモサすぎる珍獣にしか見えずかなりシュール。珍獣が復活するとメンバーからも超サイヤ的オーラがほとばしり始めるがシリアスなのに妙におかしい。トドメに珍獣がまるでゴジラの熱線のような風を吹くと模型の地球の炎が消えるというオチには大爆笑してしまった。ちょっと今回ばかりは完全に外しちゃったんじゃないかこれは。

2.君の背中 Music Video
田舎の女子高生が繰り広げる青春モノといったドラマ仕立てPV。佐藤すみれと多田愛佳が実質主人公になっている。田舎の風景と青春な雰囲気がまぶしい。もう本体の選抜メンバーの年齢ではこういう学園全開のものは制作できそうにない上に前任者が次々と趣向を凝らした大作を作っていくので、任される監督はたまったものではないと思われ(その結果が今回の珍獣ではないだろうか)、そういったしがらみのないこっちの方が気楽なのかもしれない。

Type-A
3.Vamos Music Video
変装したメンバーが招待されて、「Vamos」を歌うメンバーのライブを見に来るという内容。AKB48のアンダーガールズばら組です!と司会に聞かされて、全く盛り上がらない微妙な反応を見せる観客というのが無駄にリアルで泣けるが、ライブが始まるとちゃんと盛り上がっているので良かった(?)。

Type-B
3.ゴンドラリフト Music Video
曲調に合わせて暖色系照明が綺麗なPV。ゴンドラリフトに乗って屋上で歌っているがその過程で見えたカップルや、死に別れ寸前の老夫婦、喧嘩する両親に困る子供といった3つの部屋の住人の模様も描かれる。とにかく綺麗で魅せられる映像だ。曲自体は印象が薄いんだけど映像は秀逸。

4.風は吹いている Music Video(DANCE! DANCE! DANCE! ver.)
珍獣パートを完全カットし、ダンスシーンだけで構成したバージョン。本編PVでは珍獣復活と同時にダンスパートのメンバーからも超サイヤオーラがバチバチしていたがオーラもカットされている。単純にパフォーマンスを見るのに特化した内容。ていうか珍獣が出るよりシンプルにシリアスに踊っているこっちが本編ってことでいいんじゃないだろうか。実際MUSIC-ON TVではこっちをメインで使用していた。

Type-A
5.特典映像 AKB48コント「フェロモン刑事」編
男性刑事に扮した北原里英、典型的泥棒メイクの仁藤萌乃の取り調べのところにフェロモン刑事の河西智美が出てきてエコー等駆使してひたすらピンク色にセクシーに取り調べをするというコント。河西さん先日エロって言われ過ぎて病んだ…などとTwitterで告白する等エロ路線を嫌がっていたはずなのにこんなことさせていいのか?セクシーさは物凄いがコントとしてはあまり面白くは無かった。

Type-B
5.特典映像 AKB48コント「タクシー」編
ハゲオヤジタクシー運転手に扮した篠田麻里子とそのままアイドル柏木由紀のタクシーコント。基本的に篠田麻里子のオヤジキャラだけでコントの内容自体はほとんど無いに等しく面白くは無い。コントそのものの構成は「スフィアクラブ」の方が100倍面白い気がするのは俺の感性の問題だろうか。

★★★★☆

【多売特典生写真無し】風は吹いている (Type-A)(通常盤) Type-A   【多売特典生写真無し】風は吹いている (Type-B)(通常盤) Type-B  風は吹いている (劇場盤) 劇場盤

HIGH POWERED スフィア 2011/10/26 初登場7位 売上1.7万枚
1.HIGH POWERED
元気な打ち込みアップナンバー。前2作がロック系のバンドっぽい方向に来ていたので冒頭からボーカル加工されていたりで驚いたが、アイドルポップなノリはいつも通りといった感じ。歌詞のはじけっぷりはタイアップ先のアニメに合わせたようで「侵略」とかの単語はタイアップ先のアニメのタイトルのようだ。「イカ娘」というアニメらしいので既に秋なのに夏全開のジャケ写になっているのも夏というよりイカ→海という発想だろうか。

2.Hello,my love
こちらは少し落ち着いた感じのさわやかバンド風ポップナンバー。安心確実なアイドルポップが聞けるのがスフィアの持ち味のように思える。

★★★★☆

HIGH POWERED(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  HIGH POWERED 通常盤 

おかえりなさい 坂本真綾 2011/10/26 初登場8位 売上1.8万枚
1.おかえりなさい
2.A HAPPY NEW YEAR
松任谷由実提供曲。作詞は坂本真綾。暖かいバラードだが印象はそこそこという感じ。「A HAPPY NEW YEAR」は松任谷由実のカバー。「やさしさに包まれたなら」以降ユーミンづいているが、この曲あんまりハッピーな曲ではなく、元々はC/Wながら映画タイアップだったり、既に他でもカバーされたり、ミスチルがカバーを計画したこともあるが出来が満足できずお蔵入りしたこともある(「君が好き」のC/Wは結局911を受けて新作になったが意識したような曲調)ものの、あまり好きな曲ではなかったので特に印象変わらず。

★★★☆☆

おかえりなさい(初回限定盤) 初回盤  おかえりなさい 通常盤  

誰もいない台所 高橋優 2011/10/26 通常盤 初登場14位 売上0.8万枚
1.誰もいない台所
アコースティックを生かしたサウンドに壮大なストリングス…ってもうほとんど「ほんとのきもち」や前作とアレンジが同じようなイメージ。いい曲なのに既にマンネリ感がハンパ無い。00年代中盤以降売れ線J-POPに増えたストリングス飽和路線。これがプロデューサーのA面で狙うべき好みのサウンドで鉄板なのかもしれないけど、正直食傷気味どころの騒ぎじゃないっす。

2.想いよ、届け
一転してロック色の強い激しい1曲。言葉数が多く、タイトル通りに思いを届けるためにひたすらまくしたてるように歌いまくる。当然C/Wでは一切ストリングス無いし、そもそもアルバムでも3曲くらいでしか使ってなかったんだけど、そういう幅広さのあるシンガーなんだから一面ばかり連発するとブレイクすら遠のくのでは?

3.ほんとのきもち〜LIVE at LIQUIDROOM 2011.7.7
初回DVDがこの時のライブ&ツアードキュメントらしいのだが、DVDには未収録になっている曲のライブ音源。2ndシングルだがリキッドルーム程度の会場ではストリングスを呼ぶのは困難だったのかストリングスパートは同期で流しているようだ。ストリングスによる盛り上げで高揚感はあるんだけどライブでバンドのみのバージョンでどこまで響くかというのを聞いてみたかった。ボーカルや演奏がライブ感があるだけにそれだけでもかなりいい音源になっていたような気がする。

4.駱駝〜LIVE at LIQUIDROOM 2011.7.7
通常盤のみ収録。こちらも初回DVDには未収録になっている上に初回盤の方には収録されていない2パターン複数商法。インディーズアルバム「僕らの平成ロックンロール」に収録されていた楽曲。原点を忘れちゃいけないということで久々に歌うというMCで、観客超歓声なので人気曲だったようだ。確かにいい曲。

★★★☆☆

誰もいない台所(初回限定盤) 初回盤DVD付   誰もいない台所 通常盤 

Headlight MONKEY MAJIK 2011/10/26 初登場30位 売上0.5万枚
1.Headlight
今回も期待通りの美メロ。今回はあまりバンドっぽくないものの、裏声を駆使したサビは切なさ満点。

2.トビラ
軽やかなアコースティックナンバー。わりと聞きやすくA面に近いポップな曲で好印象。

3.Headlight-piano version-
ピアノ+アコギでスローになったバージョン。メロの良さが際立つ。とはいえスローになったせいでかなり長い。

★★★☆☆

Headlight

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