2016年6月発売編

Beautiful World V6 2016/6/8 通常盤 初登場1位 売上12.7万枚
1.Beautiful World
井ノ原主演ドラマ『警視庁捜査一課9係 season11』主題歌。このタイアップでほぼ年1リリースが定番化して久しいが、今回は作詞作曲を秦基博が担当。近年の秦は単独アレンジをするようになったが、今回は今でも秦との共同アレンジを行っているサポートメンバー皆川真人が編曲を担当。演奏陣もほぼ秦基博サイドのサポートバンドで固めていて、基博本人がアコースティックギターとコーラスにも参加。単なる提供以上にガッツリと秦基博が制作に関与したが、秦基博の色が強くなったわけではなく、パブリックイメージのV6に寄り添わせたような良メロポップナンバー。しばらくV6から離れてて去年のベストで久々に聞いた自分のようなリスナーにはこれぞV6といった感じで期待以上。秦基博グッジョブ!自分の曲だと必要以上に売れ線に走らなかったりしてマイペースを守るだけにここまで"V6らしいヒット曲"をドンピシャで合わせてくるとは思わなかった。

2.by your side
打ち込みのさわやかダンスポップナンバー。これも実にV6らしいイメージの楽曲。何気にここ数年のV6シングルは明るい曲もほとんど出していなかったように思うけど、20周年で過去の人気曲を改めて見つめ直し、V6らしいイメージを再構築する方向性になったんだろうか。

以下通常盤のみ
3.不惑/20th Century
今年井ノ原が40歳を迎えた事でトニセンは3人全員が40代となったが、SMAPやTOKIOでもまだやっていない恐らくアイドルグループ史上過去に無い40歳=不惑をテーマにした不惑の男の心情が歌われた電子ポップナンバー。ジジィネタで笑いを取る方向に走るのではなく、特別攻めたアレンジや極端に大人っぽさを打ち出すわけでもないのになんだかとてもカッコいい。不惑アイドルカッコいい。

4.テレパシー/Coming Century
バンド風サウンド+ストリングスによるミディアムナンバー。童謡的な雰囲気もあり、3人ともかなり優しいというかあえて気を抜いたようなリラックスした雰囲気で歌っているのんびりした雰囲気。バンドサウンドなのにバンド演奏全部打ち込みで処理して、ストリングスだけ生音という構成が珍しい。

★★★★☆

Beautiful World(CD+DVD)(初回生産限定盤A)  Beautiful World(CD+DVD)(初回生産限定盤B)  Beautiful World  

Limit LUNA SEA 2016/6/22 通常盤 初登場14位 売上1.2万枚
1.Limit
アニメ「エンドライド」主題歌。13年11月以来のシングル。14〜15年と丸々2年新作が出なかったのといつの間にかかなり閉じた人気になってしまい、新曲が話題にならなくなってきてしまったのがなんだか寂しいところだけど楽曲自体はまさにこれぞLUNA SEAなロックナンバー。歌い方も完全に「河村隆一」以前の「LUNA SEAのRYUICHI」だけど、ソロ以前となると既に20年以上前なわけで衰え知らずなのが改めて凄い。

アニメ盤以外
2.I'll Stay With You
アコースティック+バイオリンがメインのスローナンバー。初期のC/Wやアルバム曲を彷彿とさせる重い雰囲気の楽曲。当時シングルA面以外だとこんな感じの曲が多くて苦手だったので今でもそんなに好きなタイプではないんだけど、終幕前の河村隆一声では似合わなくなっていた曲が20年以上経って似合う事に驚き。

タイアップ先アニメ仕様の「エンドライド」盤のみ1曲のみでC/Wは収録されていない。

★★★★☆

Limit(初回限定盤A 完全限定生産盤 PREMIUM PACKAGE)(Blu-ray Disc付)初回盤Blu-ray付A  Limit(初回限定盤B)(DVD付)初回盤DVD付B  Limit(通常盤)通常盤 Limit(「エンドライド」盤)エンドライド盤

ヨシ子さん 桑田佳祐 2016/6/29 初回盤 初登場2位 売上13.1万枚
1.ヨシ子さん
編曲は桑田佳祐&片山敦夫。色々な民族音楽が混ざったような無国籍感漂う変な曲。R&B、HIP HOP、EDM、サブスプリクションなどここ17年くらいで流行ってきた音楽シーンのその時々のトレンドをオッサン目線でなんだよと毒づきつつも結局は何を言いたいのか、ヨシ子さんとは誰なのかは分からない。行きつくところは変な曲であり、変な曲以外の何者でもない変な曲オブ変な曲。いいとか悪いとかじゃなくて変な曲が生まれてしまったのだから仕方がない。この謎っぷりを素直に楽しみたい。TVでの派手なパフォーマンスから派手なイメージがあるが実際には打ち込みメインで制作されていてそんなに派手ではないというのはCDで聞いて意外な点だった。

2.大河の一滴
編曲は桑田佳祐&片山敦夫。ピアノ、キーボード主体の4つ打ちの打ち込みダンスサウンド風ナンバー。メロディーが強烈な歌謡テイストでインパクトが強い。

3.愛のプレリュード
編曲は桑田佳祐&片山敦夫。今作唯一の夏っぽい曲ということもあり、最もパブリックイメージに沿ったようなポップなナンバー。やはりこの曲も打ち込み主体というのがいつもと違うところだろうか。

4.百万本の赤い薔薇
編曲:桑田佳祐、原由子&曽我淳一。近年ソロ、サザンにおいて新たに起用されていた曽我淳一だったが今回はこの曲のみの参加。曲中に出てくる「紗椰」はヨシ子さんとは違って明確にモデルが存在し、タイアップ先の『ユアタイム〜あなたの時間〜』キャスターの市川紗椰。番組も市川さんという人も知らなかったので名前を出されても正直分からないが…。4曲の中で1番ここ数年の王道っぽい。それこそ12年のベスト盤の新曲群と並べても違和感が無い。ただやはりこの曲も打ち込み主体。結局新曲4曲ではベースドラムが一切使用されていなかった。

5.大河の一滴(TV Edit)
TV Editとされているが間奏の桑田と今村明美による台詞の掛け合いが削除された以外にこれといった違いが無い。

以下初回盤のみ
6.東京(TOKYO Big Band Session)
01年のシングルのリメイク。バンドサウンドだけだった原曲から一転してブラスとストリングスをふんだんに盛り込んでド派手な雰囲気に変貌。鳴っている音が増えて派手になった割にギターが遠くなったが、まあここ10年くらいはこういうギター後退の盛り盛りアレンジが主流っぽいよねっていう。

7.風の詩を聴かせて(Live at Onagawa Station -2016.03.26-)
8.明日へのマーチ(Live at Onagawa Station -2016.03.26-)
9.明日晴れるかな(Live at Onagawa Station -2016.03.26-)

桑田・小倉博和・斎藤誠の3人ギター+小田原豊のパーカッション、原由子のキーボードという編成でのアコースティックライブ音源。「風の詩を聴かせて」「明日へのマーチ」は元々アコースティックな曲調だったのでこの編成でも別バージョンというほど別バージョン感が無いが、「明日晴れるかな」はアコースティックバージョンと言える原曲より明確にシンプルな仕上がり。

今作では曽我淳一を起用し始めてから出番の減っていた片山敦夫を再びメインに起用するマスタリングをTed Jensenから国内エンジニア(内田孝弘に)戻すといったここ5,6年で新たに起用した人材を元に戻す傾向が見られたのと、新曲を全部打ち込みメインにしてきたところが大きな変化かなと思う。サザンとソロの違いという点ではさすがにここまで全面に打ち込みメインだとソロならではという感じも。

★★★☆☆

ヨシ子さん (初回限定盤)初回盤  ヨシ子さん  (通常盤)通常盤 ヨシ子さん (Analog) [Analog]アナログ盤  

We must Aqua Timez 2016/6/1 moraでDL 配信限定
1.We must
またしても公式サイトでちょっと告知が出るだけのノンプロモーション配信限定シングル。Aqua Timezらしい暖かさを感じるファンに向けての楽曲といった雰囲気だが、いつも以上にメンバーそれぞれの演奏が前面に出ていて音がラフな感じ。これはライブ感を重視したためと思われる。演奏に熱さが感じられていいんだけどメロディーはわりと普通。

★★★☆☆

We must     

まいにち。 Every Little Thing 2016/6/15 moraでDL 配信限定
1.まいにち。
佐藤隆太、博多大吉、西野七瀬(乃木坂46)が出演しているフジ系土曜日午前中のバラエティ「ライオンのグータッチ」テーマ曲として書き下ろされた楽曲。子供たちを応援する番組内容から、「子供たちに勇気を与えられるような曲を!」という依頼で書き下ろされた模様。楽曲情報は持田が作詞したとしか明かされていないが、ロックバラード風のミディアムナンバー。割と最近は電子音主体の楽曲が多かったので、地に足のついたような意外とここ最近は無かったようなどっしりしたサウンドが印象的。正直そんなに真新しさは無いけど、ストリングスで覆うのではなくどっしりしたギターで曲を引っ張っているのも好感触だ。

★★★☆☆

まいにち。       moraではハイレゾ配信もあり

リフレクション-Royal Mirrorball Mix- 東京女子流 2016/6/15 moraでDL 配信限定
1.リフレクション-Royal Mirrorball Mix-
昨年12月のアルバム『REFLECTION』表題曲のリミックス。松井寛が参加していなかった楽曲を松井寛がリアレンジしたことでいつもの女子流風になった、という感じでなんかそのまま。細かい部分では色々違うんだろうけどどうも松井寛のアレンジパターンに幅の狭さを感じてきている…というかこのギターの感じとかキメの部分って前もどっかで使ってなかったっけ?とか思ってしまう事が増えた。

★★★☆☆

リフレクション -Royal Mirrorball Mix-     moraではハイレゾ配信もあり

翼はいらない AKB48 2016/6/1 Type-A,B,C 初登場1位 売上151.9万枚
1.翼はいらない
歌唱メンバーは入山杏奈、大島涼花、大家志津香、岡田奈々、柏木由紀、加藤美南(NGT48)、加藤玲奈、川本紗矢、木アゆりあ(元SKE48)、北川綾巴(SKE48)、北原里英(NGT48/元AKB48)、小嶋陽菜、小嶋真子、後藤楽々(SKE48)、兒玉遥(HKT48)、指原莉乃(HKT48/元AKB48)、島崎遥香、白間美瑠(NMB48)、須藤凜々花(NMB48)、高倉萌香(NGT48)、高橋朱里、樋渡結依、松井珠理奈(SKE48)、峯岸みなみ、宮崎美穂、宮脇咲良(HKT48)、向井地美音、武藤十夢、山本彩(NMB48)、山田菜々美、横山由依、渡辺麻友
総選挙投票用O社年間1位内定シングルということで恒例の参加メンバー多めの編成。ついにデビュー前のNGT48からも続々参加させているものの、最大3名までに抑制して純AKB48メンバーを多めに入れようと努力した形跡が…。何故に今更、元次世代若手だった大家、宮崎が選抜復帰したのかは謎だが、長年貢献しながら干されている中堅メンバーへもたまにはチャンスを与えるということか。楽曲は昨年に続いて海だ水着だ夏歌だ路線を完全廃止して、"あの頃"感全開のフォーク路線。「365日の紙飛行機」のウケが良かったので年配層が引き続き心地よさを感じられる曲調にしてみましたといった趣き。作編曲がいつもの作家の1人である若田部誠なのでいかにもそれっぽくしてみましたといったハリボテ感も否めないけど。まあ現在60代後半〜70代に差し掛かっている往年のフォークシンガーに曲提供依頼してもマジで枯れきった地味曲が出てきて、大ベテラン様相手に断るに断れなくなる危険性が高いので、持ち回りの作家がそれっぽく仕上げた方が安全なんだろうな…。AKB48の曲としては新鮮だし、往年のフォーク路線風にしておいて、あの大スタンダードソング「翼をください」と真逆の事を歌うという大それたことをやってのけ、あの頃と今とでは確実に別の時代になっている事をさりげに突き付け、単なる昔の雰囲気いいよねに終わらないギミックは面白い。どこに飛んでくかも分からない紙飛行機をあえて肯定的に人生に例えたり、策士家秋元康そこまで考えてるならここんところキレてるなぁ…。

Type-A,Bのみ
2.Set me free/Team A
歌唱メンバーは入山杏奈、大家志津香、大和田南那、小笠原茉由(元NMB48)、小嶋菜月、小嶋陽菜、佐々木優佳里、島崎遥香、白間美瑠(NMB48)]、田北香世子、谷口めぐ、中西智代梨(元HKT48)、中村麻里子、平田梨奈、樋渡結依、前田亜美、宮崎美穂、宮脇咲良(HKT48)、山田菜々美、横山由依
井上ヨシマサ作編曲のため、恒例の演奏クレジットが個別表記されており、ドラムやホーン隊が生演奏であることが示されている。さすがに聞きごたえのあるサウンドになっている辺りは他の作家とは一味違うところだけど、サビメロの前半部分がどうにもデジャヴ全開。このメロディーは絶対に90年代にどこかで慣れ親しんだものだ…と必死に思い出してみたところSMAPの96年のシングル「胸さわぎを頼むよ」C/Wの「まったくもう」のサビメロとほぼ同じものだった。スッキリした。

Type-C,劇場盤のみ
2.哀愁のトランぺッター/Team K
歌唱メンバーは相笠萌、阿部マリア、石田晴香、市川愛美、兒玉遥(HKT48)、篠崎彩奈、島田晴香、下口ひなな、鈴木まりや(復帰AKB48、元SNH48)、田野優花、中田ちさと、中野郁海、藤田奈那、峯岸みなみ、向井地美音、武藤十夢、茂木忍、山本彩(NMB48)、湯本亜美
作編曲は和田耕平。山本彩は松井珠理奈に続いて兼任解除を宣言したはずだが今作段階では普通に参加しているので正常に受理されれば今作が最後のチーム曲参加になると思われる。「トランぺッター」ってタイトルで言ってるのに字数が合わないせいかサビでは「哀愁のブラス」、「ペットを吹く」と置き換えたり略されたりで、曲中で「トランペット」「トランぺッター」という言葉が出てこないというズレっぷりが地味に面白い。場末感が漂い今作の中では最も歌謡臭が強い。これブラス鳴ってるけどやっぱり打ち込みなんだろうか。

Type-Aのみ
3.恋をすると馬鹿を見る/Team B
歌唱メンバーは梅田綾乃、大島涼花、柏木由紀、加藤玲奈、木アゆりあ(元SKE48)、後藤萌咲、坂口渚沙、竹内美宥、達家真姫宝、田名部生来、福岡聖菜、馬嘉伶、矢吹奈子(HKT48)、横島亜衿、渡辺麻友、渡辺美優紀(NMB48)
作編曲はツキダタダシ。今風というより少し懐かしい雰囲気の歌謡アイドルポップナンバー。なんだろうこの懐かしさは…。随所でフックに使用されているアッアッアッアッアッ♪のメロディーの歌詞表記が「アアアアア」と適当すぎる字面なのがなんとも言えない。

Type-Bのみ
3.考える人/Team 4
歌唱メンバーは飯野雅、伊豆田莉奈、岩立沙穂、大川莉央、大森美優、岡田彩花、岡田奈々、川本紗矢、北川綾巴(SKE48)、北澤早紀、小嶋真子、込山榛香、佐藤妃星、渋谷凪咲(NMB48)、高橋朱里、朝長美桜(HKT48)、西野未姫、野澤玲奈(元JKT48)、村山彩希
作編曲は板垣祐介。何で今作は作曲者がアレンジまで一括して担当する曲ばかりなんだ…?シリアスな打ち込み系ロックテイストナンバー。何だか答えのないような問いかけを哲学的にするという歌詞内容も時々出てくるパターンの1つでそんなに真新しさは無いが普通にカッコいい。

Type-Cのみ
3.夢へのルート/Team 8
歌唱メンバーは阿部芽唯、岩ア萌花(4月付で卒業)、太田奈緒、大西桃香、岡部麟、小栗有以、小田えりな、北玲名、行天優莉奈、倉野尾成美、近藤萌恵里、坂口渚沙、佐藤朱、佐藤栞、佐藤七海、下尾みう、清水麻璃亜、下青木香鈴、高岡薫、橋彩音、谷優里、谷川聖、長久玲奈、中野郁海、永野芹佳、橋本陽菜、服部有菜、濱咲友菜、濱松里緒菜、早坂つむぎ、左伴彩佳、人見古都音、廣瀬なつき、福地礼奈、藤村菜月(4月付で卒業)、本田仁美、宮里莉羅、舞木香純、谷口もか、山田菜々美、山本亜依(5月付で卒業)、山本瑠香、横道侑里、横山結衣、吉川七瀬、吉田華恋、吉野未優
劇場盤C/WのNGT48の曲を除くと今作で唯一作曲者と編曲者が別々になっていて作曲は外山大輔、編曲はようやく登場の野中“まさ”雄一。ド王道を量産してきた野中氏だけにフレッシュ系ド王道の量産型アイドルポップナンバー。前作の「あまのじゃくバッタ」が強烈だっただけに何だか初期に戻ってしまったというかほとんど区別がつかないような曲をまたやるのもどうかと思うけど今作ではこの路線も十分個性的なくらい他が方向性違うのでそれなりに印象的ではある。また5月はともかく4月頭で既に辞めているメンバーまで普通に歌唱メンバーになっていて、メンバー表記も「2016年4月1日現在」となっているので例年より発売が遅かったものの制作自体はかなり早く終わっていたということだろうか。

DVD

1.翼はいらない Music Video
1972年の学生運動が盛んな大学が舞台。冒頭で指原が学生運動のリーダーとして演説しているところで今作のセンター向井地美音を呼び込み、ギター初心者丸出しな様子で弾き語り始めるが声が小さいとブーイング。そこに謎のおじいちゃん(上條恒彦)がギターを弾きながら現れて勇気づけられた向井地が再び歌いだして曲がスタート。このためCD音源と異なり、歌いだしの部分に明らかに浮いているおじいちゃん(上條氏)の歌声が被さっている。次々と仲間やメンバーが現れてフォーク集会みたいになっている歌唱シーンをメインにして、主要人物である山本彩、柏木由紀、渡辺麻友、向井地美音のそれぞれの日々の模様がダイジェスト的に描かれていてこの4人がメインで後は背景&集会要員扱い。体調不良で加藤怜奈だけ不参加だったらしいけどいても正直分からなかったかも…。本当にダイジェストなので何が起きているのかこのMVだけではさっぱり分からないという…。全盛期のような超大作ムービーを作らなくなったけど設定の詰め込みはあの頃以上なので説明不足な感じが増してきたなぁ…。長いのに設定適当で意味不明なのよりはマシ

Type-A,Bのみ
2.Set me free Music Video
ファッションショー風のクール&スタイリッシュな内容。センターがHKT宮脇な辺りに島崎遥香や大和田南那を押してくる時代が終わったんだなぁ…と思ったり思わなかったり。島崎はそれでも目立ってるけど大和田南那って2年位前にはメチャメチャ押しまくってたのに…。

以下Type-Aのみ
3.恋をすると馬鹿を見る Music Video
「翼はいらない」のMVに参加できなかった加藤玲奈がメイン。加藤玲奈が銭湯でのほほんと湯上りに牛乳瓶片手にくつろいでいたら夢の世界へ突入するというメルヘン展開。メルヘン世界では泡のような湯気のようなモッコモコ真っ白な衣装に身をまとったメンバーたちがメルヘンな銭湯世界(ポップに装飾されまくり、何故か神輿まで出てくる奇妙奇天烈な空間)で、メルヘンな時間を過ごすが、封印された黄金の牛乳を飲んだら元の世界へ戻るというオチ。銭湯をメルヘン世界にしてしまうアート感覚がぶっ飛んでいてじわじわ来る。一応ダンスシーンでは加藤玲奈だけでなく木アゆりあも同列に並んだWセンター体制で、その背後に渡辺麻友と柏木由紀がいる構図になっているんだけど、ストーリーの主人公は加藤1人だけで、メルヘン世界へようこそ!と案内人みたいな役割を果たしているのが渡辺柏木の2人組なので木アゆりあはストーリー上の存在感はその他大勢と変わらない。踊ってる時だけなんか前にいるので少し変な感じが。

4.中西智代梨ブスシリーズ「ブスの想い出。」
ここのところDVDが2層化するほどだった『唇にBe My Baby』のたかみな卒業映像地獄以外はMVだけ収録して特典映像が消失して久しいが、個人メンバーのコント的な映像は中村麻里子以来2年ぶり。元HKT48で2014年にAKB48完全移籍になった中西智代梨の謎のコント映像。小笠原茉由、阿部マリアもゲスト出演し、合コンからデートの終焉までの間に「〜するブス」という小分けテーマで不細工顔の顔芸でオチをつける(バラエティ用の「スタッフの笑い声」SEがいちいち入る)というのが繰り返される。何故唐突にこんなのが制作されたのかは謎だが、JPN化著しくAKB純メンバーの出番が少なくなっている中ではMV収録して終わりじゃなくてこういうのがあった方が面白い。

以下Type-Bのみ
3.考える人 Music Video
PC(マック)での個々のダンス素材やリップ素材を編集作業しているかのように素材を出したり引っ込めたりする仮想編集中映像風の斬新なMV。最後はPCがクラッシュして普通のダンスシーンになるけど、編集作業風というアイデアは見てきた限り今までにないもので(動画サイト風はいくつかあったけど)なかなか面白かった。

4.祝 高橋みなみ卒業 “148.5cmの見た夢”in 横浜スタジアム ダイジェスト
前々作のDVD2層化に至るほど延々収録されたたかみな地獄と違って、10数分程度にコンパクトにまとめた高橋みなみ卒業コンサートのダイジェスト。数曲とMCでさらっと終わるので感動はほとんど伝わらないが、さすがに総監督様の卒業公演をこんな片隅のダイジェスト収録で終わりにするわけが無く、後で単独映像作品として出すだろうからひとまずの撮って出し映像なんだろうな。

以下Type-Cのみ
2.哀愁のトランぺッター Music Video
紫が基調の極彩色風な大人っぽい映像。蜷川実花っぽい作風だが別の監督のようだ。センターは表題曲と同様に向井地美音で前作同様。脇を固めるのがNMB山本、HKT児玉となっていてSKE松井珠理奈が兼任を蹴っていなくなっただけ。他に前列に置く若手はいないのか…。

3.夢へのルート Music Video
4.7キロのマラソン大会を開催し、そのドキュメントをそのままMVに仕上げた映像と全員でのダンスシーン+マラソンの結果を受けて上位8人がリップシーンを獲得しているという内容。47都道府県から1人ずつ47人ということで相変わらずここだけ別のグループのようだが(46系はもちろんのこと48系列でもHKT48より人数多いし…)、あまりに人数が多すぎて全く覚えられない。

4.翼はいらない Music Video-完全版-
本編2番で描かれていた音声の無い謎のドラマダイジェストのところを順序立てたドラマとして冒頭に付け足すことで、山本彩(フォークシンガーデビューが決定)、柏木由紀(バレーボールのエースで向井地にレズ)、渡辺麻友(詩人で悪い男に引っかかって東京エスケープ)、向井地美音(4人のドキュメンタリーを撮る映画監督志望者)それぞれの関係性や役回りとストーリーを分かりやすく提示した内容。単に冒頭付け足しただけなので、曲が始まって2番になるとまた同じダイジェスト映像が流れてしまうがそこは歌唱シーンに切り替えるとかはしてほしかった。また4人で学生のうちに何か残したい!→曲作ってライブしよう、というところまではいいが作詞を渡辺、作曲演奏歌唱を山本にやらせる、それを向井地が撮影するのはいいとして柏木役割なくね?というのと山本に頼り過ぎじゃね?という…。これを学生集会でライブしようという事になったので、4人とも学生運動に参加してないのに自ら飛び込もうとした挙句に渡辺は失恋で帰京、柏木は告白失敗で気まずくなり、山本はレコード会社ストップがかかってしまい曲だけ残されたので、向井地が1人だけでやってやる!というストーリー展開だと集会リーダーの指原以外の大量のメンバーがどこから湧いてきて合唱に参加し始めたのか、山本はレコード会社を振り切って歌いだすが、柏木と消えたはずの渡辺までしれっと登場するなど、かなり意味不明になってしまったような…。

★★★★☆

44th シングル「翼はいらない」Type A 【初回限定盤】初回A 44th シングル「翼はいらない」Type B 【初回限定盤】初回B 44th シングル「翼はいらない」Type C 【初回限定盤】初回C 

44th シングル「翼はいらない」Type A 【通常盤】通常A 44th シングル「翼はいらない」Type B 【通常盤】通常B 44th シングル「翼はいらない」Type C 【通常盤】通常C 翼はいらない (劇場盤)劇場盤 

大好き 大原櫻子 2016/6/1 初登場5位 売上2.1万枚
1.大好き
桜井日奈子が出演しているオンラインゲームの白猫プロジェクトCMタイアップ。前作から7ヵ月。せっかく紅白にまで出たのに半年以上新曲を出さないという謎の状況から、なんと月末には2ndアルバムリリースという突如の急展開。もう少し計画的に進められないものなのか。作詞が亀田誠治との共同名義だが、今回も若さ溢れるはつらつとした明るいナンバー。亀田誠治お得意のストリングスもそこまでこってりさせず、ストレートなラブソングに合わせてかライトな雰囲気。ただ早くも大原櫻子っぽい曲をリフレインしている感じにもなってきた。

2.トレモロレイン
作詞作曲は別の人で、プロデュースだけ亀田誠治。その亀田誠治がAll Instruments扱いになっているという亀田誠治には珍しい完全1人オケ制作楽曲。このため全体に音が軽めだがそれ以外は王道な雰囲気。今作もアルバム先行となった。

3.ステップ
こちらは作詞作曲編曲が亀田誠治。ドラムだけ打ち込みとなっており、実際ドラム音だけモロに打ち込み音によるアッパーなロック風ナンバー。今年の2,3月頃に白猫プロジェクトCMタイアップとしてかかっていた未発売曲。カラオケBOXではしゃいでいる桜井日奈子に店員として本田選手そっくり芸人のじゅんいちダビッドソンが入ってきてキョトンとする…というCMのバックでそういやこんなサビがかかっていたような記憶がある。かなり勢いのある楽曲だがこれだけよりによってアルバム未収録になってしまうのがもったいない。というかこの曲あったなら普通に2月か3月にシングルで出せばよかったのに。

★★★★☆

大好き (初回限定盤A)初回盤A  大好き (初回限定盤B)初回盤B  大好き (通常盤)通常盤 

あたらしいうた 花澤香菜 2016/6/1 初登場14位 売上0.7万枚
1.あたらしいうた
2.今朝のこと
3.Looking for your Smile

外部コラボ的な起用が続いていたが原点に戻って3曲とも作編曲は北川勝利。作詞は3曲とも本人というところが新しいが楽曲自体も安心感と同時に「あたらしいうた」の勢いは新鮮で文字通りに「あたらしい」感じがいい。バンドを起用して予算が尽きたのかストリングスがStrings Programmingという表記で打ち込みで処理されているのが若干味気ないものの3曲とも丁寧なバンドサウンドで聞きやすく、安心の1枚。

★★★★☆

あたらしいうた(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  あたらしいうた通常盤 

Princess/シャンランラン miwa 2016/6/22 初登場5位 売上2.5万枚
1.Princess
またしても作曲がNAOKI-Tとの共作でアコースティックギターはmiwaとNAOKI-Tの共同だが、それ以外はNAOKI-Tの1人オケ制作(マンドリン、ベース、プログラミング)、録音エンジニアもNAOKI-Tという低予算体制。TVではmiwaがマンドリンに挑戦!としてマンドリン抱えて登場するも全然弾いてなくね?状態だったがレコーディングではNAOKI-T担当だったのか…。最近の西野カナ好評だよね!今回はあんな感じでいいんじゃないカナ?こんな曲調でどうカナ?歌詞ももっと女の子な感じでいいんじゃないカナ?という提案があったことが容易に想像できるここ数年の西野カナ風というかほぼ「もしも運命の人がいるのなら」1曲にパーフェクトロックオンアコースティック風味のこざっぱり系ナンバー。シンデレラになりたい王子様待ちのプリンセスになりきった心情を歌うかわいらしい女の子の妄想のような歌詞も微笑ましいところだがデビュー当初ならまだしも今やるような内容かという気はするし、人によってはイタいウザいと不評を呼びそうだ。う〜ん完全にNAOKI-T主導になっているというかmiwa本人がやりたい方向性が無くなっててスランプになってるんじゃないのかこれは…。

2.シャンランラン
アニメ『ふらいんぐうぃっち』主題歌でアニメ盤はこれがメイン。ただしアニメ盤に収録された「シャンランラン feat.96猫」は96猫との共演で音源が異なっており、初回盤・通常盤にはmiwa単独のバージョンが入っている。こちらはエンジニアは本職の人、ギターに小倉博和、アコーディオン奏者も招いているがそれ以外はNAOKI-Tのオケ制作(バンジョー、マンドリン、ギター、プログラミング)でmiwaはボーカルのみでギターも弾いていない。確認するまでもなく作曲は共作。「Princess」と同系統のこざっぱりしたナンバーだがこちらの方がアッパーで明るい。miwaらしい明るいポップナンバーではあるけど、いつもの以上でも以下でもないところをアレンジで工夫した感じ。

3.片想い(2016.3.8@日本武道館Live Ver.)
miwaのギターではなくピアノ弾き語り+宮本笑里のバイオリン演奏によるシンプルな聞かせるライブ音源。先日のバラードベストの特典BDでもこの曲を熱唱するあまり涙する姿が収録されていたが、バラードの中でもかなり力の入った代表曲という立ち位置のようだ。なんか6年も前の4thシングルなのに今より大人っぽい曲のような…

★★★☆☆

Princesss(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  Princess(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)期間生産限定アニメ盤DVD付  Princesss通常盤 

産まれた理由 高橋優 2016/6/22 初登場9位 売上1.4万枚
1.産まれた理由
まさかの2作連続ストバラ。しかも今回は島田昌典によるサウンドプロデュースによる本格的なストバラ。すっかり高橋優が大盛J-POPになってしまったが、これは既存リスナーを捨ててでも幅広く売れようという事なんだろう。新郎が両親への感謝、そしていつか自分にも子供が生まれるからその時まで長生きしてねと結婚式で両親への感謝を述べる目線で書かれていてこれはスタッフの結婚を受けて書かれたものらしい。事前情報の「島田昌典」「結婚式」というワードが出た時点で聞かずとも120%大ストバラなのは見えたので購入を見送る事を決めたが、寸分の狂い無く予想通りの作風だった。子供は授かるものであり結婚した夫婦に絶対に子供が生まれるかは分からないのに「いつか産まれたら」とか仮定にせずに「いつか産まれる」と断言してしまうのはどうなのかとかあるけどそこまで気を使ってたら何も書けなくなるのでそこまで気にするところではないか。いずれにせよ個人的には対象外すぎるのを抜きにしてもそんなに強いメロディーでもないし、う〜ん…。

2.WEEKEND JOURNEY
こちらは池窪浩一、高橋優の編曲でほぼ固定のライブバンドメンバーによる以前の高橋優らしいまくし立て系のロックナンバー。表題曲のあまりの変貌っぷりに今作は安心できる曲という立ち位置でもあるけど、ライブでバイオリン弾き倒しているのでおなじみのバイオリンサポートが今作でも入っているせいかなんだか演奏が激しい割にうす〜く鳴ってて以前の同系統の曲に比べるとどこかマイルドというか…。バイオリンのサポートとか必要なとこでビシッと決めてくれればいいわけで常時固定で置かなくていいと思うんだけど。置くようになってから明らかに侵食されちゃってるし。

3.ヘベレケ行進曲
バイオリンサポートを抜いたいつものメンバー演奏。酔っぱらいをテーマにした陽気でおちゃらけなナンバー。C/Wだからできる遊び心といった感じ。

4.サングラス/メガネツインズ(高橋優&亀田誠治)
2作連続の亀田誠治とのユニット楽曲。売れっ子プロデューサー亀田誠治を2作連続でこんな起用の仕方したのは高橋優が初めてなんじゃないのか…。今回も2人だけの演奏によるシンプルなアコースティックナンバー。メガネユニットだけに今回はサングラスをテーマにしたシュールな楽曲だが、前作が君が好きすぎてメガネが割れそうだと歌うというシュールさ極まり過ぎていたのに比べてしまうと今作はどうにもパンチ不足に感じてしまう。

★★☆☆☆

産まれた理由(期間限定盤)期間限定盤DVD付  産まれた理由(通常盤)通常盤 

Miss.Revolutionist 竹達彩奈 2016/6/22 初登場25位 売上0.5万枚
1.Miss.Revolutionist
新たな方向性を提示したシリアスなアニソンロックナンバー。パワフルなボーカリストが歌えば普通にカッコいいアニソンロックになっているところ、竹達さんのシリアスに歌っても隠し切れない特徴的なラブリーボーカルが乗っかる事でハードすぎず、しかしかわいすぎない絶妙な仕上がりに。

2.らっきーちゅーん♪
青春パンク調のロックナンバー。青春パンク系の熱い男性ボーカリストが青春をテーマにした歌詞を載せて歌えば普通に00年代前半頃の175Rみたいになっているところ、竹達さんの普通に歌っても溢れだしていくラブリーボーカルにややかわいめな歌詞とラブリーな掛け声が入る事でキュートだけどキュートすぎない絶妙な仕上がりに。2ndシングル以降2ndアルバム頃までは放っておいてもかわいくなるのに、かわいい曲調にガヤ入れまくるというカワイイつゆだくっぷりでやりすぎな作風が目立っていてさすがにキツいところがあったんだけど、ここに来てバランスが取れてきた気がする。3rdアルバムは持ち直すかも。

★★★★☆

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criminal 吉田兄弟×MONKEY MAJIK 2016/6/29 初登場167位 売上0.02万枚
1.criminal
3度目のコラボだが今回は吉田兄弟が所属するソニー側からのリリースで名義も吉田兄弟が先になっている。MONKEY MAJIKはコラボの際はMonkey Majikという表記に変えるという法則があったんだけど今作ではMONKEY MAJIK表記のままになっている挙句に、こっちから参加しに行った場合は法則の適用外だったとしても歌詞カードのライナーでは過去のコラボまで「MONKEY MAJIK+吉田兄弟」だったと誤表記されている始末。ソニー側にMonkey Majik表記の法則が伝わっていなかったようだ。作詞はMaynard/Blaiseで全英語詞、作曲は吉田健一/Maynard/Blaise/井上鑑。演奏は一応ボーカルギターベースドラムが一括でMONKEY MAJIK扱いになっているもののドラムのサポートメンバーが別に表記されているという謎が…。過去のコラボともMONKEY MAJIKの普段の作風とも異なる輪郭のハッキリしたかなりロック色の強いナンバーでボーカルスタイルもいつもより激しいのでかなり新鮮さがある。同時にかなりカッコいい。こういうロックに絡み続ける三味線とか斬新だし。

2.花は咲く(live ver.)
あの「花は咲く」の三味線カバー。井上鑑によるキーボードが薄く入っているのみのインストでMONKEY MAJIKは参加していない。これまた三味線が奏でる「花は咲く」って新鮮。

★★★★☆

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