2016年10月発売編

世界はあなたの色になる B'z 2016/10/4 moraでDL 配信限定
1.世界はあなたの色になる
4月に公開されていた映画『名探偵コナン 純黒の悪夢』主題歌、5月以降はTV版OPにも使用されていながらなぜか一向にリリースの情報が無いままになっていた。9月には今度は別の新曲が11月公開の映画主題歌に起用されることが発表されたのでまとめてシングルにでもなるのかと思ったら、映画のDVD/Blu-ray化のタイミングに合わせて突如10月4日に配信された。過去のコナン映画主題歌同様のミディアム系のロックナンバーで、「ONE」「Everlasting」など初期の同タイアップ曲には及ばずとも期待通りのB'zらしい1曲。大名曲とまでは行かないけど、まあイマイチとかフツーよりは上に行く感じの印象。先の映画主題歌といいタイアップはB'z宛に依頼が届いていて要望には応えているようものの、今作発売から1週間後には2017年に2人のそれぞれのソロツアーが開催されることが発表されていてB'zの活動は当面無さげ。このまま30周年の2018年までまとまった活動は無いのか…?

★★★★☆

 

 

ロマンスの神様 広瀬香美 2016/10/12 moraでDL 配信限定
1.ロマンスの神様-16'Remastering
原曲の最新リマスター。配信では08年にも同じことをやって「08'Remastering」としてリリースしたことがあった(メインはデビュー曲の「愛があれば大丈夫-08'Remastering」だった)。CDでの最新リマスターは14年の『Winter High!!〜Best Of Kohmi's Party〜』だったがそれまでもベスト盤のたびにリマスターされているので、いくら最新リマスターでも最早何も変わった気がしない。一時期はそのノー天気すぎる歌詞や曲調がザ・CDバブル、アーリー90'sとして色あせていった感じもあったが、ここに来て懐かし需要満載、イントロの瞬間からあの頃の空気やワクワクが沸いてくるノスタルジックな名曲に変わってきた感じもある。

2.出会いの奇跡を大切に
前シーズン(2015-2016)のアルペンCMタイアップ曲。初収録(未CD化のまま)。今作で最も重要なここでしか聞けない楽曲。近年アルペンCM自体を見かけなくなったが、楽曲の方もベスト盤のおまけ新曲で収録されればマシな方で、配信限定のままCD化せずに済ませてしまったりする事もあり、この曲に至っては1年間未発売のまま放置である。今作の7曲で唯一違う曲だが、内容は「ロマンスの神様」の続編で、物凄い勢いで出会って猛烈に恋をしてから約20年後を描いている。完全にノリだけで突き進んだような原曲だけに、すっかり過去の思い出になってしまっていたらどうしようかと思ったが、さすがにイケイケ感は無くなったものの今も一緒にいて幸せな日々を過ごしているという内容で一安心。少し落ち着いた曲調も心地よく、サビでは同じ英語詞のフレーズを使用するなど続編っぽい演出もいい。何故これをCD化しないんだ…。

3.ロマンスの神様 2016
リアレンジバージョン。初収録だがアルバム『25th プレイリスト』からの先行発売。当時よりも半音キーを上げたというのも売りになっている。『25th プレイリスト』のクレジットで判明したが、原曲をアレンジした小西貴雄がリアレンジを担当。今風に正統派進化した新バージョンといった感じ。歌声に関してはキーを上げてよりハイテンションさが増している気もするが、年齢非公表ながら50歳前後になっているはずでこの歌声はかなり凄い。

4.ロマンスの神様〜弾き歌いversion〜
07年のベスト『Alpen Best』及び08年のアルバム『Making My Life Better』収録Ver.。叩きつけるような激しいピアノ演奏+1人多重コーラス+クラップ等など基本的に1人多重録音で制作されたセルフアレンジバージョン。1人録音というとシンプルに落ち着いたものになるのが一般的だが、アップテンポで演奏にも勢いがあってかなり爽快。「ロマンスの神様」らしさを微塵も損なわない好セルフカバー。

5.ロマンスの神様(a cappella)
01年のバラードベスト『THE BEST Love Winters〜ballads』収録Ver.。バラードというよりアカペラでゆったりさせた感じ。先にこのバージョンがあったので弾き歌いversion発表時の衝撃が凄かったわけだけど、これはまあバラードベストに入れるためにそれっぽくしましたという感じで歌詞のイケイケ感と曲調があまり合ってない。

6.ロマンスの神様(Live at NHK HALL in 2001)
初収録のライブ音源。ライブDVD『The Live Winter Collection 2001-2002』収録映像からの音源化だろうか?少なくともCDや配信では発表されていないので映像以外では初のライブ音源。思いっきりキー下げしているのでかなり低〜く聞こえてしまい、5バージョン聞いた後にはどうにもパワー不足が否めない。これは初ライブツアーの時の音源だが、後にこの初ライブでオリジナルのキーでの声が維持できないとして休業して肉体改造を決行。その結果、04年の休業明け以降は歌い方や声が変わり、弾き歌いversionは元のキーで、今年発表された2016では50歳前後に達した中で半音上げでも歌えてしまうまでになった。現在へ通じるきっかけになった音源として01年は下げてたけど今は半音上げでも行けるんですよということで「あえて収録したのだろうか?原キーで歌えている音源なら後のライブDVDに入ってたはずだし。

7.ロマンスの神様(オリジナル・カラオケ)
当時の8センチシングルにも収録されたカラオケバージョン。別にいらなかったんだけど、まとめてDLした方がお得なので一緒にDLした。

★★★★☆

 

 

星野源 2016/10/5 初登場2位 売上31.8万枚
1.恋
自身が出演しているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌。昨年のヒット曲「SUN」やアルバムで見せていた作風の延長にあるようなイエローなダンスミュージック。ゆったりしていた「SUN」に比べるとアッパーな曲だけどドラマ出演者の新垣結衣らがかわいく踊っている絵とあいまってとても親しみやすい。局所的なヒットが目立つ中で、比較的多くのリスナーがヒット曲と認識できるような貴重なヒット曲らしいヒット曲の風格があると思う。売れ始めた頃はプロリスナー絶賛系のもっとサブカル寄りの人かと思ったけど、一気にヒット曲をリードしていくタイプのミュージシャンになったなぁ…。ストリングスの中に二胡を取り入れているのも印象的。

2.Drinking Dance
ほぼ全編に渡ってファルセットで歌っているという異色ナンバー。ノリ自体は良い。

3.Continues
今作の中ではオーソドックスな雰囲気が漂う1曲。

4.雨音(House ver.)
デビュー以来5th6th以外で恒例になっている宅録楽曲。24時間以内を目標にして自宅で全てのサウンドを即興的に1人だけで制作していくスタイルということらしく、他の曲に比べるとプライベート感が強い。

★★★★★

恋 (初回限定盤)初回盤DVD付  恋 (通常盤)通常盤 

Hey Ho SEKAI NO OWARI 2016/10/5 初登場3位 売上8.1万枚
1.Hey Ho
昨年は実験的な2作を出していたが、それ以前に戻したような久々のファンタジックなパレード系ポップナンバー。あまりにもドラゲナイがドラゲナイしすぎてしまったので、その次にこれが来ても普通に思えてしまうところだったが昨年の2作を挟んで完全にクールダウンさせた事で待望の1曲っぽさと新鮮さが戻ったように思う。またバンド風サウンドをメインにしていた頃からライブでも同期で打ち込み音源を流すほど生演奏にこだわりが無かった(というかサポート入れる気が無い)彼らだが今作ではリズム隊に海外演奏陣を起用するという珍しい…というかほとんど初めてじゃないかという試みも。まあ生ならではの感じはあまり無くて今回突然どうしたっていう感じはあるけど…。リズム隊を生でやると打ち込み音源の音色を選んでいるとされるサウンドセレクターという役割のDJ LOVEの仕事減るしな。

2.Error
こちらはコンピュータリー(?)な電子ナンバー。「Hey Ho」は作詞作曲で3人が揃っていたが、今作では作曲がLOVE以外の3人の連名になっていて総力を結集した感もあるポップなメロディーが展開し、C/Wにはもったいない勢い。

3.Death Disco-remixed by melodysheep-
配信限定でリリースされた後に何故かインストとして「スノーマジックファンタジー」C/Wになり、アルバム『Tree』でようやく普通にCD化されていた曲のリミックス。スリリングに加工されまくったいかにもなリミックス楽曲。

★★★★☆

Hey Ho(初回限定盤A)初回盤A  Hey Ho(初回限定盤B)初回盤B  Hey Ho(期間限定盤)期間限定盤 

結-ゆい- miwa 2016/10/5 初登場9位 売上1.8万枚
1.結-ゆい-
『NHK全国学校音楽コンクール2016』課題曲。このタイアップを担当し、ギター持ってるシンガーソングライターとしてもレーベルでも先輩YUIに被せたタイトルを持ってくるとは狙ってやったのかなんなのか。しかもYUIがこのタイアップを担当した時同様に"どんなにがんばったってうまくいくわけじゃない"とか歌い出しがいきなり"「大人のために生きてるわけじゃない」"とか影を見せてくるところまでYUIっている。共作だらけになってしまったことや以前のドキュメントでも見せていたがここのところ明らかに制作に苦しんでいると思われ、相当苦しんで生み出された楽曲なんだろうか。今作ではなんとか作曲がmiwa単独に戻り、NAOKI-T編曲ながらフルのバンド編成によるストバラ。影を見せつつ光や希望を大きく打ち出す点はmiwaらしいし、タイアップ的にも正解だけど…う〜ん…普通…。

2.オンマイウェイ
久々のL.O.E編曲によるシンプルなバンドポップナンバー。タイアップの重圧で苦しんだような感じもある「結-ゆい-」に比べるとこっちも同じNHKで自身がナレーションを担当する『オン マイ ウェイ』テーマ曲というタイアップはあるけど開放感がある。

3.Princess(Tropical Remix)
前作のリミックス。ちょっとあまりに影響受けすぎじゃないカナ?そもそも曲調マネしすぎじゃないカナ?という原曲をさらにキュートにしたような文字通りトロピカルな装飾が施されたような印象。ワケの分からないリミックスよりは曲の方向性を伸ばしたイメージ。

★★★☆☆

結 -ゆい-(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  結 -ゆい-(通常盤)通常盤  結 -ゆい-(期間生産限定盤)(DVD付)期間限定盤DVD付 

砂の塔 THE YELLOW MONKEY 2016/10/19 初回盤 初登場2位 売上13.4万枚
1.砂の塔
ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』主題歌。元々歌謡テイストを随所で利かせてくるバンドだったが、以前にも増して歌謡臭が強い歌謡ロックナンバー。色々と時代が巡り巡った結果、歌謡曲というか90年代以降の急激な価値観の変異で過去の古いものと化していた80's以前が本格的に懐古対象となり、ニュースタンダード化し始めている感じの2016年にもピタリハマったのかもしれない。まさか解散前より売れるとは…。またストリングスアレンジを大ベテランアレンジャー船山基紀が担当しているのも歌謡っぽさに拍車をかけている印象。やはり現役で歌謡曲をヒットさせてきたアレンジャーだけにこれが1番得意とする路線か。吉井がKinKi Kidsに提供した際のアレンジャーが船山基紀だったという相互の繋がりも面白い。

2.ALRIGHT
配信限定として再結成後に最初の新曲として発表されていた曲のCD化。ちょい歌謡要素もあるがカッコいいロックナンバーで、個人的にはこっちの方がイエモンの当時のイメージに近い楽曲という印象。

以下初回盤のみ
3.プライマル。-東京・国立代々木競技場 第一体育館-
4.SPARK-長野・ビッグハット-
5.バラ色の日々-広島・広島グリーンアリーナ-
6.BURN -宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ-
7.楽園-愛知・日本ガイシホール-
8.WELCOME TO MY DOGHOUSE-大阪・大阪城ホール-
9.花吹雪-埼玉・さいたまスーパーアリーナ-
10.BRILLIANT WORLD-福岡・マリンメッセ福岡-
11.球根-兵庫・神戸ワールド記念ホール-
12.TVのシンガー -神奈川・横浜アリーナ-
13.パール-福島・あづま総合体育館-
14.カナリヤ-北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ-

ベスト的選曲による再結成ツアー各地での最新ライブ音源。多少歌い回しなどを変えた部分もあるが、基本的にガッカリしないどころか復活したイエモンに胸が熱くなる熱いライブ音源集。「プライマル。」は厳密には休止後にリリースされ、休止前のライブではやらずにそのまま解散してしまっていたのでライブ初披露。1曲目がこの曲というのもいい。

通常盤はライブ音源なしだが代わりに2曲のカラオケが収録されている。レンタルにおいては発売日に通常盤のみが並んでいたが、アルバムと同様の2週間後に初回盤がレンタル解禁された。

★★★★☆

砂の塔【初回限定盤】初回盤  【早期購入特典あり】砂の塔【通常盤】(オリジナルクリアチケットホルダー付)通常盤 

70億のピース/終わりのない空 秦基博 2016/10/19 初登場12位 売上1.3万枚
1.70億のピース
テレ朝系2時間ドラマ『土曜ワイド劇場』主題歌。世界規模の平和ソングを思わせるタイトル&サビ頭だが、聖人ソングではなく、隣にいる君を大事に思っている情景を描いたシンプルな1対1の愛の歌。エレキは使用せず本人のアコースティックギター演奏+キーボード、2番からはベースドラムも入るが演奏も極めてシンプルで大きな盛り上がりは見せない。分かりやすい売れ線を連発しないマイペースっぷりも相変わらずだ。基本的に内容が殺人事件であり2,3人は死者が出る土ワイ主題歌って最早意味不明だが基本二時間サスペンスのエンディングは穏やかなバラードが優し〜い感じでかかっていれば成立するので(勝手なイメージ)、これでいいのか。

2.終わりのない空
映画『聖の青春』主題歌。一転してストリングスも入って派手に盛り上がるJ-POP的アレンジによるポップナンバー。一聴してのインパクトは格段にこちらの方が高く、実にシングルらしい曲だけどあえてなのか両A面の2曲目扱いという…。

3.聖なる夜の贈り物(2016 ver.)
昨年のアルバム『青の光景』収録曲のリアレンジ。原曲は秦基博と皆川真人の共同編曲だったが、皆川真人単独になっている。バンド+ストリングスのフルJ-POPアレンジだった原曲から一転してドラムを使わずにパーカッション編成、ベースもウッドベースとなっているアコースティック編成。かなりそぎ落とした印象だが鈴や鐘の音などを入れたりとクリスマスらしい装飾は最小限残されており、シンプルながら暖かみを感じられる。

★★★★☆

70億のピース / 終わりのない空(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)初回盤Blu-ray付A  70億のピース / 終わりのない空(初回生産限定盤B)(DVD付)初回盤DVD付B  70億のピース / 終わりのない空(通常盤)通常盤

モノクロ/Two of us 戸松遥 2016/10/26 ゲーム盤 初登場38位 売上0.5万枚
1.Two of us
ゲーム『ソードアート・オンライン −ホロウ・リアリゼーション−』主題歌。ごく普通なド・バラード。タイアップがついたのでゲーム盤では1曲目扱いながらCD表記は「モノクロ/Two of us」のままになっていたりもするが、確かにこれ1曲でA面だとあまりに面白みがなさすぎかも…。謎なのは演奏クレジットがドラムとピアノしか記載されていない事だが、それ以外のギターやらストリングス風の音などはアレンジャーがギター弾いてストリングスを打ち込んでいるということか…?

2.モノクロ
アップテンポなロックナンバー。これまでの元気ロック系のナンバーよりもシリアスなパワー系ロックナンバーで意外とあまりなかったタイプの曲だと思う。スフィア勢でやるならまだ寿美菜子がやりそうな感じだろうか。勢いはあるんだけどどうにも突き抜けていってしまう…。これまたドラムベースピアノしか演奏クレジットされておらず、1番鳴りまくっているギターが表記されていないがアレンジャーが担当しているのは無表記なのか…。高レベル週だったのもあるとはいえ、「courage」で最大ヒットを記録してからは何故かトップ20入りすらできなくなってしまい(その前まではトップ15前後)、今回ついに最高位がデビュー作に続くワースト2位になってしまった事もあって影の薄いシングルになりそう。

ゲーム盤のみ1曲目と2曲目が入れ替わる仕様。

★★★☆☆

モノクロ/Two of us (初回生産限定盤) (DVD付) 初回盤DVD付  モノクロ/Two of us (通常盤)通常盤  モノクロ/Two of us (期間生産限定盤)ゲーム盤

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