2017年1月発売編

ヒカリノアトリエ Mr.Children 2017/1/11 初登場1位 売上16.2万枚
1.ヒカリノアトリエ
NHK朝ドラ『ぺっぴんさん』主題歌。当初優しい曲調すぎて全く耳に残らない地味な曲だな…と思っていたが何度か聞いていたらよく思えてきた。ミスチルのシングル曲としてはそういう意味で1番引っ掛かりが無く、何度も聞くファンや毎日聞く朝ドラ視聴者以外にはあまり見向きされない曲になりそうな気がする。ツアーを回ったミスチル+4人のサポートメンバーを「ヒカリノアトリエ」というバンド名として、この8人での演奏にメンバーが面白みを見出していた状況だったので今作もこの編成、しかもバンド名を曲名に持ってきたということでツアーからの経緯を知らないとブックレットの「Perfomed by ヒカリノアトリエ」が誤植か何かかと混乱する。また優しいサウンドに仕上がった事で、バンド感薄め、ギター田原さんに至ってはコバチル最高潮時よりも存在感が薄くなってしまった気がするがまあピアノストリングスが前面ではないので新鮮だしこういうのもありか。

2.つよがり(Studio Live)
9thアルバム『Q』収録曲のスタジオライブ音源。「ヒカリノアトリエ」8名だけで演奏した=ストリングスがいないということで一体いつ以来なのかというノーストリングスなCDに仕上がったわけでもあるんだけど、特にアコーディオンの音色がキーボード代わりにもなるし、ストリングス代わりにもなるというところはバンド、特に桜井にとっても大きな発見だった模様。というわけでコバチルの雛型のようでもあったこのドバラードがアコーディオンの音色により前とは少し違う雰囲気に。といってもそこまで大きくイメージが変わってなかったりもして難しいところ。

3.くるみ(Studio Live)
25thシングル両A面曲のスタジオライブ音源。1度最後までバンドが入ってこないというコバチル最盛期のリメイクがされているので2度目のリメイク。ほぼ原曲に戻したような雰囲気で、元々アコーディオンっぽい音が原曲でも入っていたので歌い方が当時よりマイルドで優しく聞こえるのと、一部歌い回しの変更、特に1番最後のフレーズの音程を下げる改変をしたところ以外あまり違いが…。

4.CANDY(Studio Live)
12thアルバム『I U』収録曲のスタジオライブ音源。これまたバラードで3連発の最後に1番地味なバラードという配置の悪さもあり、どうにも…。今回のStudio Live企画、ライブでやって好感触だった新しいバンド編成でスタジオライブをするという当人たちのテンションの盛り上がりに対して、あまりにその部分が細かすぎて聞いてる方に伝わりにくい…。

5.ランニングハイ(虹 Tour 2016.11.7 FUKUI)
27thシングル『四次元 Four Dimensions』収録曲のライブ音源。ここからはライブ音源となり、曲もアップテンポなものが選曲されて流れが少し変わる。原曲よりもこのバンド編成による影響で随分ポップ寄りな楽曲に変わった印象。

6.PADDLE(虹 Tour 2016.10.14 KUMAMOTO)
11thアルバム『シフクノオト』収録曲のライブ音源。今作の中では最も田原さんがギターをジャジャーンと弾いていてロック色が強く、観客が随所を合唱してライブらしい盛り上がりが出ているテイク。まあ原曲に比べるとやはりギターが足りない感じが…。

7.
25秒の無音トラック。25周年に引っ掛けて25秒と思われる。

8.
5,6と同じツアーでの音源(会場不明)と思われる桜井による「Over」(4thアルバム『Atomic Heart』収録曲)の1番弾き語り+曲にまつわるロングMC+2番以降弾き語り。ブックレットに「Alone Again」の権利表記が書かれているのはこの曲を参考にして「Over」を作ったとコメントしてサビの一節を披露しているため。弾き語りなので桜井しか出てこなく、完全なソロナンバーだが、曲の解説が今更聞けるというのは面白い。

CDの名義はMr.Childrenになっているが「Perfomed by ヒカリノアトリエ」とされていてミスチルではない(当然ずっと「Perfomed by Mr.Children」だったのでこの表記は初)。これは前ツアーに参加したサポートメンバー4名を含む合計8人のバンド「ヒカリノアトリエ」で行っているという扱い。メンバーはミスチル4人にキーボード&コーラスのSunny、サックス&フルートの山本拓夫、トランペットのICCHIE、アコーディオンの小春。サポートの4人は『Q』以降の小林武史と同格の扱いで4人のメンバーの後に空白を開けて記載されている。また小林武史が一切不参加のCDは今作が初となった。

★★★★☆

ヒカリノアトリエ  

道しるべ 舞祭組 2017/1/4 初登場1位 売上18.2万枚
1.道しるべ
15年3月のシングル以降、15年秋頃にライブでアルバムを発売するという話も出ていたらしいが飯島マネとSMAPがあんなことになってしまった影響でプロデューサーの「なかいさん」も関与することができなくなった、もしくは余裕が無くなってしまったと思われ活動が止まっていた。メンバー自ら合宿してグループ名義で作詞作曲を行い、アレンジはJazzin' parkの久保田真悟、栗原暁が担当して完成させた泣きのバラード。これまでのおふざけ、中居イズムを歌詞中で一部継承しつつも、大切な人へ向けた真剣な思いを拙い歌唱でも全力で届けようとする姿勢が心に響く。「なかいさん」へ向けた曲というのはもはや確定的と思われるが、別の道を行くという面では育ての親でもある飯島マネへの感謝とお別れも込められていると考えるべきだろうか。かつてよくバックで踊っていたため弟分のような存在であるとされるKinKi Kidsと異なり、キスマイはSMAP直系の後輩としてギリギリまで売り出されていたので今回の騒動で1番見えないところで巻き込まれ、不安な日々を過ごしたのもキスマイメンバーだっただろうし、少なくとも事務所がこのような泣きのストーリーを作る考えがあるとは思えないので、こういう状況の中でメンバーが自主的にこれを作ったというところは改めて凄いと思う。

通常盤のみ
2.道しるべ(オルゴール)
オルゴール音で構成されたインストナンバー。これは感傷的すぎる…。

★★★★☆

道しるべ(DVD付)(初回生産限定盤A) 道しるべ(DVD付)(初回生産限定盤B) 道しるべ(通常盤)  

YESTERDAY LOVE 倉木麻衣 2017/1/11 レンタル限定CD 音楽BDチャート初登場3位 売上0.5万枚
音楽DVDチャート初登場10位 売上0.08万枚
1.YESTERDAY LOVE
アニメ『名探偵コナン』ED。2014年の15周年ベスト以降、配信シングルをひっそり発売してはいたようだけど、CD作品から遠ざかって丸2年。久々に倉木麻衣を聞いた。作風としては適度に今風なアップナンバーでイェスタデラ〜♪のサビもそれなりにインパクト。15周年ベスト付近で見せていた以前よりも少しエネルギッシュさを感じる作風の延長にあるような感じ。作曲:久保田敬也、長戸大幸、編曲:鶴澤夢人、長戸大幸となっていて、ここに来て長戸プロデューサーが楽曲に自ら参加。まあ裏ではずっと手を入れていたのかもしれないが、90年代になってビーイングが一気にチャートを席巻した頃にはもう作詞作曲編曲に名前が出る事が無くなり、やがて小室哲哉以降プロデューサーがもてはやされる時代になってくるとプロデュースも会社名義にして名前すら隠すようになった。GIZA以降はKANONJIだのROCKAKUだのと誰だか分からないような名前になっていた。00年代後半頃、ちょうど倉木麻衣がNORTHERNを設立して東京拠点にした頃からは再び長戸大幸の名前を出す機会が増え始めたが、ほぼ同時期に長戸が書き換えたとかいうイメージ悪化文が乱発されそれからまた10年ほど経過してここにきて作編曲両方に名前を出してくるなんて驚きだ。もう70歳近くになられているのでは…?

DVDシングルとして発売した楽曲のレンタル専用CD。以前のDVDシングルが「DVD+CD」形態だったのに対して今作は「DVDのみ」で、CDとしては発売せずにレンタル限定で出回るという形になっている。通常盤BD/DVDとレンタル専用CDはジャケットも同じもの。

★★★☆☆

YESTERDAY LOVE (初回限定盤) [Blu-ray+DVD+360°+MV視聴用QRコード&URL+360°MV視聴用オリジナルメガネ付き]初回盤BD+DVD+3Dメガネ付  YESTERDAY LOVE(通常盤) [Blu-ray]通常盤BD  YESTERDAY LOVE(通常盤) [DVD]通常盤DVD 

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