SMAP 25 YEARS

Disc-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考、投票順位
1 Can't Stop!-LOVING- 森浩美 Jimmy Johnson 船山基紀 1stシングル 最高2位 売上15.1万枚 33位
2 BEST FRIEND 福島優子・
森浩美
筒美京平 土方隆行 4thシングル『負けるなBaby〜Never give up〜』C/W 3位
3 笑顔のゲンキ 森浩美 馬飼野康二 船山基紀 5thシングル 最高8位 売上12.0万枚 50位
4 君は君だよ 小倉めぐみ 谷本新 重実徹 9thシングル 最高7位 売上15.4万枚 30位
5 どうしても君がいい 小倉めぐみ 馬飼野康二 CHOKKAKU 9thシングルC/W 7位
6 $10 林田健司・
森浩美
林田健司 林田健司・
CHOKKAKU
10thシングル 最高5位 売上31.7万枚 林田健司のカバー 39位
7 君色思い 林田健司 林田健司 CHOKKAKU 11thシングル 最高5位 売上25.9万枚 22位
8 オリジナル スマイル 森浩美 MARK DAVIS CHOKKAKU 13thシングル 最高2位 売上40.7万枚 4位
9 がんばりましょう 小倉めぐみ 庄野賢一 庄野賢一 14thシングル 最高1位 売上72.0万枚 44位
10 俺たちに明日はある 相田毅 岩田雅之 岩田雅之 19thシングル 最高1位 売上78.5万枚 48位
11 青いイナズマ 森浩美 林田健司 CHOKKAKU 22ndシングル 最高1位 売上81.4万枚 林田健司のカバー 36位
12 SHAKE 森浩美 小森田実 CHOKKAKU 23thシングル 最高1位 売上87.8万枚 27位
13 ダイナマイト 森浩美 小森田実 小森田実 24thシングル 最高3位 売上73.1万枚 47位
14 夜空ノムコウ スガシカオ 川村結花 CHOKKAKU 27thシングル 最高1位 売上162.4万枚 13位
15 たいせつ 戸沢暢美 小森田実 小森田実 28thシングル 最高4位 売上41.2万枚 49位
16 Five True Love N.マッピー・しんご・
土生京子
N.マッピー・日高智 日高智 12thアルバム『SMAP 013 BIRDMAN』収録曲 41位
17 らいおんハート 野島伸司 コモリタミノル コモリタミノル 32ndシングル 最高1位 売上156.8万枚 23位

コーラスアレンジ:椎名和夫(7)、佐々木久美(11,15)
コーラスワード:Candee Hayashida(11)

Disc-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考、投票順位
1 オレンジ 市川喜康 市川喜康 ZAKI 32ndシングルC/W 2位
2 freebird シライシ紗トリ シライシ紗トリ シライシ紗トリ 34thシングル 最高1位 売上30.6万枚 31位
3 FIVE RESPECT N.マッピー・
鈴木おさむ
N.マッピー 鈴木Daichi秀行 14thアルバム『SMAP015/Drink! Smap!』収録曲 6位
4 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン) 槇原敬之 槇原敬之 槇原敬之 35thシングル(カット) 最高1位 売上314.0万枚 12位
5 僕は君を連れてゆく 工藤哲雄 都志見隆 都志見隆 35thシングルC/W 35位
6 SUMMER GATE 井手コウジ 井手コウジ 米光亮 15thアルバム『SMAP 016/MIJ』収録曲 25位
7 A Song For Your Love キハラ龍太郎 斎藤潤 武藤星児 15thアルバム『SMAP 016/MIJ』収録曲 9位
8 夏日憂歌 市川喜康 市川喜康 小西貴雄 15thアルバム『SMAP 016/MIJ』収録曲 42位
9 ススメ! 多田琢 TAKUYA 田辺憲二 15thアルバム『SMAP 016/MIJ』収録曲 28位
10 song of X'smap 麻生哲郎 菅野よう子 武藤星児 36thシングル『友だちへ〜Say What You Will〜』C/W 34位
11 BANG! BANG! バカンス! 宮藤官九郎 コモリタミノル コモリタミノル 37thシングル 最高1位 売上40.3万枚 21位
12 Dawn 森元康介 森元康介 中野雄太・森元康介 16thアルバム『SAMPLE BANG!』収録曲 15位
13 Fine,Peace! 佐藤けいこ 日比野元気 春川仁志 16thアルバム『SAMPLE BANG!』収録曲 38位
14 Triangle 市川喜康 市川喜康 小西貴雄 38thシングル 最高1位 売上34.2万枚 20位
15 Dear WOMAN 麻生哲朗 平田祥一郎 平田祥一郎 39thシングル 最高1位 売上41.9万枚 37位

ストリングアレンジ:門倉聡(4)、中野雄太(12)
コーラスアレンジ:知野芳彦(9,14,15)

Disc-3
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考、投票順位
1 ありがとう MORISHINS' MORISHINS' REO 40thシングル 最高1位 売上37.7万枚 10位
2 Simple 篠崎隆一 清水哲平・
Axel Bellinder・
Stefan Engblom
中西亮介 17thアルバム『Pop Up! SMAP』収録曲 45位
3 STAY 佐原けいこ 日比野元気 宗像仁志 17thアルバム『Pop Up! SMAP』収録曲 1位
4 この瞬間、きっと夢じゃない Hi-Fi CAMP Hi-Fi CAMP 長岡成貢 43rdシングル 最高1位 売上13.1万枚 18位
5 はじまりのうた 島崎貴光 島崎貴光 島崎貴光 18thアルバム『super.modern.artistic.performance』収録曲 17位
6 どうか届きますように MORISHINS' MORISHINS' REO 18thアルバム『super.modern.artistic.performance』収録曲 40位
7 チョモランマの唄 山崎隆明 山崎隆明 近藤達郎 初CD化 8位
ライブDVD/BD『SMAP 2008 super.modern.artistic.performance tour』収録の
「JUNCTION」映像内挿入歌
8 さかさまの空 麻生哲朗 菅野よう子 菅野よう子 47thシングル 最高1位 売上18.3万枚 43位
9 手を繋ごう 前山田健一 前山田健一 清水俊也 48thシングル『Moment』初回盤・通常盤C/W 32位
10 gift 麻生哲朗 菅野よう子 CHOKKAKU 20thアルバム『GIFT of SMAP』収録曲 24位
11 前に! 飯田清澄・zopp 飯田清澄 本間昭光 20thアルバム『GIFT of SMAP』収録曲 14位
12 CRAZY FIVE N.マッピー・宮下浩司・宮下昌也 20thアルバム『GIFT of SMAP』収録曲 5位
13 Battery Jeff Miyahara Jeff Miyahara・blackSHEEP 49thシングル『Mistake!/Battery』両A面曲 19位
14 Joy!! 津野米咲 津野米咲 菅野よう子 50thシングル 最高1位 売上39.9万枚 16位
15 シャレオツ 大竹創作 Jeff Miyahara・blackSHEEP 51stシングル 最高1位 売上25.4万枚 46位
16 Amazing Discovery 中田ヤスタカ 中田ヤスタカ 中田ヤスタカ 53rdシングル『Top Of The World/Amazing Discovery』両A面曲 26位
17 ビートフルデイ 大竹創作 ☆Taku Takahashi Mitsunori Ikeda・
☆Taku Takahashi
21stアルバム『Mr.S』収録曲 29位
18 華麗なる逆襲 椎名林檎 椎名林檎 村田陽一 54thシングル 最高1位 売上18.9万枚 11位

コーラスアレンジ:前嶋康明(1)、知野芳彦(2)
ストリングアレンジ:クラッシャー木村(5)

リリースデータ

2016年12月21日 初登場1位 売上118.1万枚 Producer:Johnny H.Kitagawa ビクター

メンバー

中居正広
木村拓哉
稲垣吾郎
草g剛
香取慎吾
 
森且行(DISC-1 1〜10)

SMAP6thベストアルバム。2016年1月の解散騒動からの謎の生謝罪を経て、8月に12月31日での年内解散が突如決定。それを受けて今作の発売が決定し、全曲対象でのファン投票が特設サイトで実施され上位50曲が収録された。投票リストはシングル、アルバムの収録曲を並べる形で行われたがソロシングルや2010年以降に行われた複数商法におけるC/W曲は表記漏れしており(通常盤収録C/Wのみの記載)、そういった曲のために自由記入欄も用意されていた。08年のツアーの中で映像内の挿入歌として使用された「チョモランマの唄」はリストには無く、自由記入欄から唯一のランクインを果たした。投票順位はブックレットやパッケージにも記載されているが、収録順はリリース順で「チョモランマの唄」もツアー開催時期に合わせた18thアルバム収録曲の後に配置された。またあくまでデビュー25周年記念のファン投票ベストアルバムとされており、解散や最後を思わせる言葉は一切使用されていない。初回盤はスリーブケース付デジパック仕様。通常盤はプラケース仕様となり、初回盤及び通常盤の初回プレスにはSMAPOのポイント登録用シリアルが封入されている。これは2015年の54thシングル『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』で始まり、続く55thシングル『Otherside/愛が止まるまでは』でも展開していたもので今作でも継続使用された。

SMAP解散は国民的関心事として連日報道され、発売前から大きな注目を集めていた。初動売上だけで全オリジナルアルバム累計売上を抜き去り、『COOL』に続くアルバムでの3番ヒットを記録。この時点で既に『COOL』に肉薄しており、直後に『COOL』を抜き去り、『Smap Vest』に続く2番ヒットとなり、3週目にはアルバムで2作目のミリオンを突破した。しかしミリオン突破からは急失速してしまい、大きくは伸びずにランクダウンしてしまった(同日発売のback number『アンコール』の方が売上は半分程度だったが延々とロングランした)。

初CD化は「チョモランマの唄」のみだが、「僕は君を連れてゆく」「song of X'smap」「BANG! BANG! バカンス!」「手を繋ごう」「Battery」「シャレオツ」「Amazing Discovery」「華麗なる逆襲」がアルバム初収録シングルバージョンでは「BEST FRIEND」(『ウラスマ』収録の2001 versionとはアレンジャーから異なる)がアルバム初収録となった。

リマスターの有無は先のTOKIOやV6らのベスト盤同様に特にアナウンスされていないが、マスタリングエンジニアのクレジットはされており、ビクターFLAIRの川崎洋の名前が記載されているので彼によるリマスターが行われているものと思われる。

ジャニーズ事務所社長のJohnny H.KitagawaはSMAPにおいてプロデューサーとして表記されていたのは1st〜6thアルバムまでで『COOL』以降はExcutive Producer扱いへと移動していた。プロデューサーはデビューからの音楽担当だった鎌田俊哉と野澤孝智に変わり、彼らが離れた013は山沢大洋、014以降は菊池毅、017からはマネージャーの飯島美智がプロデューサーとなりビクターの担当者と連名で表記されていたが、近年は飯島美智が単独でプロデューサーとして表記されていた。飯島美智が退社となったためか、今作では初期6作以来プロデューサーとしてJohnny H.Kitagawaがクレジットされた。

また歴代のアーティスト写真を一面に掲載し、反対面には全ディスコグラフィーとツアー記録、年表を掲載した折り畳みポスターが別途封入されているが、歌詞の掲載されたブックレットには演奏クレジットが掲載されていない。SMAPのアルバムで演奏クレジットが表記されないのは1st〜5thアルバム及び『ウラスマ』以来となる。これに伴い、シングル盤に演奏クレジットが掲載されていた「song of X'smap」以外今作でアルバム初収録となった楽曲+『ウラスマ』と今作にしか収録されなかった「どうしても君がいい」は演奏者不明のままとなった。

 

普通の25周年を迎えていればもう少し多彩な選曲になったと思われるが、解散を受けてのファン投票だったためか、ファンのSMAPへの強い思い、率直に言って仲良くしてほしいという願いが強く反映されている印象。平和を願う曲や友情を歌った曲、とにかく明るく前向きな曲、2013年スマスマでの5人旅のカラオケで特に印象的に扱われた曲、現状にあてはめられるような曲などが入っており、これはなんでこんな上位に…?という曲は大体そういった理由と思われる。そして2011年に震災復興で「みんなを勇気づける曲」をテーマにしてファン投票を行った『SMAP AID』本編15曲のうち「This is love」「not alone〜幸せになろうよ〜」の2曲以外は重複する結果になったのも思いの対象が異なるとはいえ共通する部分もありこうなったのも分からなくもない。このため『SMAP AID』の拡大版のようでもある。

Disc-1が91〜00、Disc-2が00〜06、Disc-3が06〜15、オリジナルアルバムに換算するとDisc-1が13枚、Disc-2が3枚、Disc-3が5枚となり、リリースが活発だったDisc-1はアルバム曲がほとんど選ばれないどころか、そのシングルさえもTVで複数曲披露する際に出てくるような代表曲中の代表曲しか出てこない。このためSmappies演奏曲も一切なしというのは残念だ。まあSmappies時代をまとめたベスト盤は『COOL』『WOOL』とあるからいいけど。

面白いのが『SMAP 016/MIJ』以降のSMAPはアルバムにて毎回滅多に楽曲提供しないようなシンガーソングライターやバンドメンバーも含めた有名ミュージシャンの提供をアルバムのたびに毎回行って話題になっていたが、今作で選ばれたアルバム曲には○○提供!と話題になった有名ミュージシャンの提供楽曲がほとんど無い。シングル曲ではあるんだけど、これも単に○○提供だから人気を得たわけではない感じだし(サカナクション山口提供でロンドン・ソチとオリンピックタイアップが2回もついた「Moment」も容赦なく選外)、アルバム曲で選ばれたのは専業作家提供の曲ばかりだった…というのは面白い現象だ。誰が書いたかとかどうでもよくてその曲がいいかどうかになるとこうなってしまったわけで、これって結局ファンの間でも10年以上も続いたアルバムでの○○提供!路線がそんなに望まれてなかったという事だったんじゃ…。

個人的にもMIJ以降のアルバムにはあまり魅力を感じられず、Smappies時代が1番好きだったので今作の50曲は正直これがベストではないという思いもあった。ただ『SMAP AID』の時もそうだったんだけど、そんな中で○○提供!路線の話題性無視でコアなファンに親しまれて選ばれたMIJ以降のアルバム曲たちはどれも安定していい曲だという事に気づく。聞き終えてみると50曲とても満足度が高い。シングル曲に関しては余すところなく聞き続けていたので収録されなかったシングル曲がいくつもあるのには不満があるが、そっちは知っているので別にいい。正直聞き逃していた曲たちの魅力に気づけたというのは今作での大いなる収穫だった。

ただ全体的には実に綺麗なSMAPというか、「世界に〜」以降は特に平和の使者SMAP路線を筆頭に基本的に優等生的な曲が多かったというのはあるけど、90年代の曲にしても攻めた曲はほとんど無いし、SMAPがアイドルの音楽を色々と開拓してきたという偉業、その歴史はあまり伺えないベストアルバムになったなとはどうしても思う。

先に書いたようにファンの切実なる願いが反映され過ぎたような選曲に逆に解散を意識せざるを得ないような流れの中で最後に登場するのが「華麗なる逆襲」。"さあ本当の敵はだれだっけ そうかんがえても判らない"という歌い出しに始まり、最後のフレーズは"どんな逆境だって たのしんでしまえさあ 面白おかしく 俺は勝ち逃げするよ"とまるでSMAPの状況やリスナーの思いと重なるような言葉が並びつつも余裕の態度で勝ち逃げ宣言して華麗に締めるのである。リリース順なので可能性としては「ユーモアしちゃうよ」「Otherside」「愛が止まるまでは」「Breaking Dawn」の4曲のうちのどれかで終わる可能性もあったわけだけど、「華麗なる逆襲」が今作の最終楽曲になったのは本当に良かったと思う。ランク順とかにして50位の「笑顔のゲンキ」で終わっていたらああクマムシ最後まで引用認めずに「光栄です!」という謎ワードで逃げようとした挙句にカノンコードで煙に巻こうとしたけど中居がカノンコード知ってるのに気づいてタジタジになってしまい相方の無邪気対応に救われたな…とか、50位ってことはこれギリギリ収録になった曲か…好きだけど…と思っていただろうし、1位の「STAY」で終わっていたら喪失感しか残らなかったと思う。いつの日か5人(それとも6人?)が集まり華麗なる逆襲が果たされる事を願いたい。勝ち逃げは恥じゃないしたぶん役に立つ(2016トレンド引用)。

B01LTHYE68  SMAP 25 YEARS (通常仕様)  

印象度★★★★☆

2016.12.31更新

アルバム未収録のままのシングルA面曲一覧

33rd「Smac」
41st「弾丸ファイター」
42nd限定A面「White Message」
44th両A面「スーパースター★」
46th「僕の半分」
48th「Moment」
49th「Mistake!」(シングルバージョン)
51st両A面「ハロー」
52nd「Yes we are」、「ココカラ」
53rd「Top Of The World」
54th両A面「ユーモアしちゃうよ」
55th「Otherside」「愛が止まるまでは」

これだけでアルバムもう1枚作れ

※「White Message」はシングル盤の表記では「そのまま」単独A面シングルのC/W曲だが、サマンサタバサ限定盤として「White Message」がA面扱い(1曲目)で「そのまま」がC/W(2曲目)になった一般発売されなかったバージョンが存在する(『Clip! Smap! コンプリートシングルス』のトレイ下のジャケット一覧にさりげなく「White Message」バージョンのジャケ写も掲載されている)。他の両A面シングルと違い、2種それぞれが表記上単独A面になっているという仕様。このような事情があるためか、ジャニーズ公式では「そのまま」単独A面扱い、ビクターでは両A面扱いしている。

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