JAMBOREE TOUR 2009〜さざなみOTR カスタムat さいたまスーパーアリーナ〜

※DISC-3,4のCDはDISC-1と同楽曲を収録

リリースデータ

メンバー

スピッツ初のアリーナ公演DVD。ライブ映像作品としては6年ぶり5作目(DVDは3作目)。09年、これまではメンバーの意向でやったことのなかったアリーナ級会場での初ライブが実現。さいたまスーパーアリーナと大阪城ホールで合計4公演が行われたが、そのうちの2公演目である1月18日さいたまスーパーアリーナのライブ本編の模様が収録されている。しかしアンコールの3曲及びMCは全てカットされている。これまでのライブ映像作品はどれも異なるツアーの中から選曲され、断片的に収録されていたため1公演の模様を収録したライブ映像作品はこれが初めてとなる。初回盤は08年の2公演の中からの抜粋とMCを収録したボーナスDVD、DISC-1の内容をそのままCD化したボーナスCD2枚に加え28ページ写真集がつく豪華仕様となっている。

DISC-1
この前日の17日のライブに行った当日の感想はこちら。選曲はこのときと全く同じだがアンコールは3曲とも違う(18日は「群青」「空も飛べるはず」「春の歌」が披露された模様）。そのアンコールが何故かカットされてしまっているのは残念。また「漣」前の草野の一言以外は全てのMCがカットされているのも残念なところである。基本的に最新アルバム「さざなみCD」を中心に昔の曲や有名ヒット曲を散りばめた選曲になっている。アリーナと言う事で会場が広いわけだが、大会場ならではのダイナミックなパフォーマンスは皆無。終始、淡々とした安定したブレのない演奏を見せる。終盤になると見た目は1番地味だが実は毎回ライブでは「田村ダンス」と言われる激しいパフォーマンスを見せるベースの田村が今回もステージを暴れ回り、スピーカーに飛び乗るなど熱い場面も見られる。この終盤アップテンポでロックな曲で一気にヒートアップしていくところはかなりの見所になっている。なお見た目が1番派手なギターの三輪はほとんど動かないし、草野もほとんどの曲でギターを引きながら歌っているため動くことがない。そういう意味ではあまり大会場でやるタイプのバンドではないのかなという気もした。

DISC-2
こちらは2本のホールツアーからの抜粋。アリーナ公演で披露されていなかった「さざなみCD」の収録曲はこのDISC-2で全て収録されている。やはり会場の大きさはあまり関係ないというかステージの見せ方としては極めてシンプルなのでこのくらいのホールクラスのライブが1番落ち着くような気がする。初めてMCも映像化されているが、基本的に不慣れで淡々としている。この何とも言えず不器用な感じがかわいくて観客は笑うみたいな感じでこの辺はスピッツ独特のものだろうか。また最後の挨拶では田村→クジ→崎山→三輪→草野の順番にMCをしており、10年以上の付き合いになるクジヒロコもほとんどメンバーと同化した扱いを受けていることが分かる。

DISC-3,DISC-4
DISC-1と同じ内容をライブCD化。どうせならアンコールをボーナス収録するとか、ラインナップは同じでもさりげなく前日の音源を使うとかの変化は欲しかったところだが…。お手軽に聞けるのでこれはこれで嬉しい。またさりげにDVDではオールカットだったMCが一部カットされずに残っている。DISC-4を再生し始めると一体なんでこんな話してるんだ？的MCがいきなり出てくるのは笑える。

初回盤(2DVD+2CD+写真集)　　通常盤(DISC-1のみ)

印象度★★★★★（入手するなら断然初回盤)

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