リアルタイム・シンガーソングライター

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
終焉のディープキス 高橋優 高橋優 浅田信一  
素晴らしき日常 高橋優 高橋優 浅田信一 1stシングル 最高57位 売上0.5万枚
福笑い 高橋優 高橋優 浅田信一 3rdシングル 最高15位 売上1.4万枚
メロディ 高橋優 高橋優 浅田信一  
希望の歌 高橋優 高橋優 浅田信一  
靴紐 高橋優 高橋優 浅田信一  
サンドイッチ 高橋優 高橋優 浅田信一  
ほんとのきもち 高橋優 高橋優 浅田信一 2ndシングル 最高29位 売上0.9万枚
虹と記念日 高橋優 高橋優 浅田信一  
10 現実という名の怪物と戦う者たち 高橋優 高橋優 浅田信一 3rdシングル両A面曲
11 少年であれ 高橋優 高橋優 浅田信一  

※シングル200位以内データ

リリースデータ

2011年4月20日 初登場8位 売上2.7万枚 Produced by 箭内道彦
Sound Produced by 浅田信一
ワーナー

高橋優1stアルバム。インディーズでは02年に200枚限定、07年に500枚限定の自主制作を行っていたが、全国に流通したインディーズ盤は09年のシングルとミニアルバムからとなる。2010年にメジャーデビューを果たした。初回盤はニューヨーク路上ライブ映像とインディーズ時代の箭内道彦が関わって以降の楽曲のPVを収録したDVD付。ナタリーでのインタビューはこちら

「今日思ったことを今日歌う」リアルタイムシンガーソングライターというキャッチコピーがインパクトを与える。てっきり世の中への不満や疑問を鋭く突いたような社会派のシンガーなのかと思っていたのだが、様子は全く違う。初めて聞いたのは「ほんとのきもち」だったが、まさに「今思ったこと」を意味や脈絡なく次々と思い浮かぶままに疑問にしていくのだが、最終的には確かなのは「君が好き」なことだけと歌う。正直これだけ歌っておいて結論それぇ?とズッコケた。「現実という名の怪物と戦う者たち」は、現実の厳しさと不条理さに対する怒り&応援歌なのかと予想したが、タイトルとは裏腹に人とのつながりの大切さを歌った曲で、辛さよりも出逢いの大切さばかり延々歌っている。「福笑い」に至っては100%LOVE&PEACEの世界観である。例えば「深海」期のミスチル桜井や初期のYUIのような1人でもがいたり苦しんだりしている様子は全く無い。孤高のシンガーなのかと思いきや、仲間に囲まれた充実した人のようである。なのでいわゆる孤独系とか社会派系を期待すると全く平和的過ぎて肩すかしだと思う。というのもインディーズの時に出した「こどものきもち」はこんな歌詞で、当時の記事では社会派シンガーとしての紹介がなされていた。この時期とプロデューサーは同じなのに、今回のアルバムの作風はメジャーデビュー直前の頃とは真逆ではないか。

ただインタビューでも語られているようにそういう激情系のシンガーだと思われるのは違うということらしい。怒っていた部分もあるけどそれだけではない、と。今回は基本的に悩みやもがきなども多く描きつつも最終的に全てが希望につながっていく。今作で分かったのは、高橋優は社会に対してそこまで怒ったり憤りを感じている人ではないんだなと。昔から相手は社会でも大人でも自分でも「何かと戦っている」系のシンガーはいたけど、高橋優はそうではない。ちょっと苦しかったり悩んだりするけど仲間も愛する人もいるから辛いことは忘れられるし、希望を感じられる。ぶっちゃけちょっとでも落ち込んでいるレベルの時に聞いても、うらやましいと感じるんじゃないかというくらい充実している。だから落ちている時に救われるというよりかは、すっかり立ち直った後に初めて共感できる感じなのだ。そういう意味で万人受けするタイプだが、カリスマ性があるタイプではなかったようだ。ある意味社会に対してそこまで怒ってないところが「リアルタイムシンガーソングライター」なのかもしれないし、実際にインタビューではプロデューサーがそうおっしゃっているのでそうなんだと思う。希望に向かう事それ自体は素晴らしいとは思うんだけど、もっと怒りや嘆き、疑問をぶちまけつつ、それでも希望を信じたいみたいなかすかな希望くらいだと思っていたので、あまりに希望の色が強すぎて拍子抜けしたというのはある。それを抜きにしても昔ながらのフォーク系を基調としたサウンドスタイルや、何よりメロディーが非常にいい。ポップソングとして非常に耳に残るいいメロディーを書いているので全体の印象はかなり良い。一般的にはこの世界観なら暗い事や社会を突くような事歌うよりも万人受けするだろうし、売れていくシンガーだと思う

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印象度★★★★☆

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