ALL TIME BEST

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 All I Do 松井五郎 玉置浩二 Chris Cameron 1stシングル 最高10位 売上7.3万枚
2 キ・ツ・イ 松井"お月様"五郎 玉置"流れ星"浩二   2ndシングル 最高7位 売上14.6万枚
3 氷点 並河祥太 玉置浩二 星勝 3rdシングル 最高12位 売上7.1万枚
4 I'm Dandy 松井"お月様"五郎 玉置"流れ星"浩二   4thシングル 最高10位 売上10.7万枚
5 行かないで 松井五郎 玉置浩二 星勝 5thシングル 最高16位 売上5.7万枚
6 コール 須藤晃 玉置浩二 玉置浩二、星勝 6thシングル 最高22位 売上10.4万枚
7 元気な町 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 7thシングル 最高41位 売上2.8万枚
8 LOVE SONG 玉置浩二、田村コウ 玉置浩二 玉置浩二、星勝 8thシングル 最高35位 売上4.4万枚
9 STAR 玉置浩二、田村コウ 玉置浩二 玉置浩二 9thシングル 最高90位 売上0.4万枚
10 メロディー 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 10thシングル 最高49位 売上6.0万枚
11 田園 玉置浩二、須藤晃 玉置浩二 玉置浩二、藤井丈史 11thシングル 最高2位 売上92.5万枚
12 MR.LONELY 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 12thシングル 最高15位 売上25.9万枚

 

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ルーキー 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 13thシングル 最高49位 売上2.1万枚
2 HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 14thシングル(カット) 最高69位 売上0.7万枚
3 虹色だった 玉置浩二、須藤晃 玉置浩二 玉置浩二 15thシングル 最高26位 売上2.1万枚
4 aibo 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 16thシングル 最高54位 売上0.4万枚
アンディ・ラウへ提供「痛…」のセルフカバー
5 このリズムで 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二、
矢萩渉、安藤さと子
17thシングル 最高96位 売上0.2万枚
6 しあわせのランプ 玉置浩二、須藤晃 玉置浩二 玉置浩二 18thシングル(リメイク) 最高83位 売上0.6万枚
7 愛されたいだけさ 松井五郎 玉置浩二 玉置浩二、安藤さと子 19thシングル 最高35位 売上0.5万枚
8 いつもどこかで 玉置浩二、安藤さと子、
松井五郎
玉置浩二   20thシングル 最高48位 売上0.4万枚
9 プレゼント 松井五郎 玉置浩二   21stシングル 最高13位 売上4.2万枚
10 Lion 松井五郎 玉置浩二   22ndシングル 最高60位 売上0.2万枚
11 惑星 松井五郎 玉置浩二   23rdシングル 最高67位 売上0.2万枚
12 純情 須藤晃 玉置浩二 トオミヨウ 24thシングル 最高62位 売上0.2万枚
13 サーチライト 玉置浩二、須藤晃 玉置浩二 トオミヨウ 25thシングル 最高32位 売上0.7万枚

horn arrange:青木タイセイ(7)

リリースデータ

2017年5月31日 初登場11位 売上2.0万枚 ソニー

玉置浩二ソロデビュー30周年、初のオールタイムベストアルバム。通算単独6thベストアルバム。87年のソロデビュー作「All I Do」から2014年の最新作「サーチライト」までの全シングルをリリース順に収録「純情」がアルバム初収録。両A面曲は未収録となっているが、両A面扱い自体が曖昧になっており、13、14、15thシングルはジャケット表記では両A面扱いだったが『Best Harvest』、『GOLDEN☆BEST 1993-2007』には14thの「愛だったんだよ」のみ収録されA面と同等の扱いをされていた。しかし今作では「愛だったんだよ」も外された。リマスターはTom Coyneが担当Tom Coyneは4月に亡くなった事が公表されている。死因となった病気が数年前に発覚した後も治療を続けながらギリギリまで仕事をしていたとされており、今作のリマスター作業は亡くなる直前の仕事だった模様。Blu-spec CD2仕様。初回盤は三方背ケース仕様。また店舗購入特典として玉置浩二クリアシート付き 特製フォトフレームが付属した。ユニバーサルによる安全地帯の『ALL TIME BEST』と連動しての同時発売となった。デザインや構成は共通しているが、リマスター担当者が異なるほか、パッケージの文面の表現等にレコード会社の違いが出ている。また2作とも当初は5月17日発売と告知されていたが制作進行上の都合として延期された。

過去のベスト盤は公認作でも移籍に伴うものか、非公認ベストだったが、今作は公式サイトでも告知された。また30周年を記念した全国ツアーも大々的に行われた(安全地帯の35周年ライブはソロツアー終了後にほぼ単発で行われる)。

玉置浩二のベスト盤は1st〜6thまでのキティ時代とそれ以降に分けられており、以前は93〜97のソニー時代、98〜01のファンハウス時代に分かれていたが、前回のベスト盤『GOLDEN☆BEST 1993-2007』リリースにより93〜07までが繋がった。以降のシングルは「純情」「サーチライト」の2曲のみとなるがそのうちの「純情」がアルバム初収録なのがポイント。一応"初のオールタイム"の看板に嘘は無いコンプリート盤といえる。やはりシングル並べただけでオールタイムなベストかというとそうでもないけど。

安全地帯含めても最大のヒット作となる「田園」がずば抜けてバカ売れしたが、他にヒット曲があまりないのでヒット曲集としては安全地帯よりも弱くなってしまうところはあるが、ソロ活動は安全地帯と異なり、玉置浩二のパーソナルな部分の変化がより深く表現されているのが特徴だと思う。玉置浩二が作詞を始めたのはソロになってからだし(安全地帯では作曲に徹しており、安全地帯での作詞を始めたのは2010年の復活以降)、須藤晃や安全地帯時代からの付き合いである松井五郎にしても単に発注していたのではなく、玉置浩二の当時の内面を深く掘り下げて歌詞を書いていたようなので、松井・須藤の作詞でも当時の玉置浩二の心境に寄り添ったものが並ぶ。このためバンドのメロディーメイカーにしてボーカリストである安全地帯に対して、ソロではシンガーソングライター玉置浩二が前面に出ている。

デビュー作「All I do」は87年に安全地帯の合間に行ったもので同名の1stアルバム前提の先行シングルという扱いだ。「キ・ツ・イ」〜「行かないで」は安全地帯の休止を宣言して89年に立て続けにリリースしたもので、アルバムを出さなかったのでオリジナルアルバムに収録しなかった曲群となる。「田園」以外のトップ10ヒットはこの時期のみに生まれているが、完全な後追いという事もあってどうもこの時期はいつまで経っても個人的にあまりピンと来ない。

「コール」は安全地帯と並行してソロ活動を行っていたものだが、この頃に安全地帯は長期休止に突入。このタイミングでソニーに移籍して「元気な街」以降は完全なソロメインの活動となった。この頃、精神的に参っていて強制的に入院させられたとも語られており、内省的な作品が並んでいるが、間もなく今まで見せなかった陽気な一面も押し出すようになり、「田園」のヒットへ繋がった。シンガーソングライターへとさりげなくシフトチェンジして、よりソロとしての色を突き進めていったこともあってなんだかんだで1番聞きやすいのはこの時期だと思う。

「ルーキー」も「田園」路線のポジティブな曲だが、この頃に薬師丸ひろ子と離婚、軽井沢へ移住。95年からサポートキーボードを担当し、作品にも関わりつつあった安藤さと子と結婚。ファンに軽井沢時代と呼ばれるこの時期はほぼ玉置浩二が1人で演奏して、安藤のキーボード、安全地帯の矢萩渉のギターという3人で制作する時期が続いた。「HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜」〜「このリズムで」までは特に癒し系のオーラが漂うかなり穏やかな楽曲が並ぶ。この時期は疲れた時には効くが、ヒット曲を出す気も皆無であまり外へ向けていく感じもないので、安全地帯、ソロでの多忙な日々を抜けてのリハビリ期間だったようにも感じる。

02〜03年には安全地帯が一時復活。そしてソロに戻り、「しあわせのランプ」〜「惑星」までは1人演奏よりもツアーサポートメンバーを生かし、軽井沢だけでなく東京での制作も徐々に戻っていった。聞いていてもこの時期の穏やかさと前向きさが混在した暖かさは何物にも代えがたい魅力があり、精神的にも最も安定していた時期だったんじゃないかと思う。「田園」前後の時期以外ではこの時期も個人的にはかなり好きな時期だ。

しかしふぞろいな林檎が発動して過去が蒸し返されたためか、「惑星」をリリースする頃には安藤さと子の関与が激減、サポートから抜けて離婚してしまい、その後玉置浩二が体調不良で長期休養に入った。この次は2010年の安全地帯復活となり、しばらく安全地帯に集中していた時期が続いて、2013年に再びソロになって高齢の母への思いを歌った「純情」、そして久々のドラマ出演となった『東京バンドワゴン』主題歌の「サーチライト」はベスト盤初収録(「純情」はアルバム初収録)となる。2曲しかないので今作で聞くと変化を感じにくいところはあり、『GOLDEN☆BEST 1993-2007』の続きとして聞いてもほとんど続かない。オリジナルアルバムは1作出ただけで(セルフカバー、ライブアルバムは出ている)、オーケストラを入れてのクラシックコンサートをやったりと新たな編成でのライブに目覚め、新作のリリースは少なくなっているので仕方ないところではあるか…。

地味なシングルが続いている時期でもアルバムではもう少し勢いを見せていたりもするので、安全地帯以上にシングルだけ並べても…というところはあるんだけど、『GOLDEN☆BEST 1993-2007』のDISC-2におけるシングル以外の選曲が安全地帯のセルフカバー音源とバラードライブ音源まみれでけっこう絶望的に残念だったので、それよりは今作のようなシングル完全網羅の方がいい。ソロのベスト盤としては現状これが新たな決定盤になると思う。

ALL TIME BEST  

印象度★★★★☆

2017.8.2更新

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