T-BOLAN FINAL BEST GREATEST SONGS&MORE

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 刹那さを消せやしない 森友嵐士 森友嵐士・
五味孝氏
9thシングル 最高1位 売上73.2万枚
2 Bye For Now 森友嵐士 森友嵐士 6thシングル 最高2位 売上118.3万枚
3 マリア 森友嵐士 森友嵐士 12thシングル 最高3位 売上78.2万枚
4 LOVE 森友嵐士 森友嵐士 11thシングル 最高3位 売上58.0万枚
5 じれったい愛 森友嵐士 森友嵐士 5thシングル 最高2位 売上68.4万枚
6 離したくはない 森友嵐士 森友嵐士 2ndシングル 最高15位 売上47.2万枚
7 悲しみが痛いよ 川島だりあ 川島だりあ 1stシングル 最高46位 売上8.6万枚
8 Hold On My Beat 森友嵐士 森友嵐士 1stシングルC/W
9 サヨナラから始めよう 森友嵐士 織田哲郎 4thシングル 最高13位 売上21.6万枚
10 びしょ濡れの優しさの中 森友嵐士 森友嵐士 4thアルバム『HEART OF STONE』収録曲
11 すれ違いの純情 森友嵐士 織田哲郎 8thシングル 最高2位 売上74.3万枚
12 泥だらけのエピローグ〜Acoustic ver.〜 森友嵐士 森友嵐士 2ndアコースティックアルバム『夏の終わりにU』収録Ver.
13 Heart of Stone 森友嵐士 森友嵐士 4thアルバム『HEART OF STONE』収録曲
14 No.1 Girl 森友嵐士 森友嵐士 11thシングルC/W
15 Be Myself 森友嵐士 森友嵐士・
五味孝氏
15thシングル 最高10位 売上9.4万枚
16 Smile 森友嵐士 森友嵐士 未発表曲
17 Heart of Gold(Live at LOOZ) 森友嵐士 川島だりあ 2ndシングルC/W ライブバージョン 初収録音源

初回限定盤は同一曲のカラオケDISC付

リリースデータ

1999年12月1日(初回限定盤)
1999年12月8日(通常盤)
初登場7位
初登場66位 最高44位
売上8.9万枚
売上3.0万枚
ZAIN RECORDS

メンバー

Vocal 森友嵐士
Drums 青木和義
Guitar 五味孝氏
Bass 上野博文

T-BOLAN3rdベストアルバム。解散決定に伴ってリリースされた。96年春からシングルリリースなし、96年夏、年末に『SINGLES』『BALLADS』とベスト盤がリリースされた後は、98年末と99年始めにリミックスシングルとリミックスアルバムがリリーされていたが、年末になって解散だけが事後報告された。同時発売で森友嵐士のエッセイ『泥だらけのエピローグ』を発売、ライブ&PVを収録した初のビデオ『T-BOLAN FINAL BEST LIVE HEAVEN LIVE&CLIPSも発売された。ここまでの全楽曲からシングルを中心にしつつもC/Wやアルバム曲からも選曲。「No.1 Girl」「Be Myself」がアルバム初収録。『SINGLES』ではシークレットトラックとして収録されていた「Hold On My Beat」も正式な形ではアルバム初収録。ラストに未発表曲「Smile」ライブ音源「Heart of Gold(Live at LOOZ)」を収録。

初回盤はスリーブケース入り、豪華20ページフォトブック付属、カラオケCD付属。これはDISC-1の全曲のカラオケ音源で、T-BOLANは最後のリミックスシングル『じれったい愛'98』を除いてシングルにカラオケを収録していなかったので全曲カラオケバージョン初商品化となった。「Heart of Gold(Live at LOOZ)」はボーカルの音量を無理やり下げるも全く消しきれていない中途半端なライブ加工カラオケで収録されている。

初回盤の1週間後に通常盤が発売されたため、O社では別集計された。初回盤がトップ10入りを記録している。初回盤・通常盤は品番も異なっているため2010年代序盤頃まではAmazonにもカタログが初回盤、通常盤と2つちゃんと存在していたが、突如として初回盤のカタログが抹消され、そのまま復活していない。

「じれったい愛'98」を除くと『SINGLES』に収録されなかった4シングルのうち「JUST ILLUSION」のみ未収録で「悲しみが痛いよ」「サヨナラから始めよう」「Be Myself」が収録された。一方で「おさえきれない この気持ち」「傷だらけを抱きしめて」「わがままに抱き合えたなら」「SHAKE IT」「愛のために 愛の中で」は収録されず、代わりにC/Wやアルバムからの選曲でバランスを取っている。入った曲と入らなかった曲は『SINGLES』との兼ね合いを考えた感じもするが、シングルコレクションとは異なる解散に伴うラストベストとしては程よくT-BOLANの活動をまとめたものになっている。1曲目がビーイングのド王道なポップロックながらT-BOLANとしてはそんなに代表的ではない「刹那さを消せやしない」だったり、「泥だらけのエピローグ」をアップテンポな原曲ではなくバラードのアコースティックバージョンで収録したり、アッパーなロックナンバー「傷だらけを抱きしめて」「わがままに抱き合えたなら」を未収録にした代わりに同系統のアルバム曲「びしょ濡れの優しさの中」を収録したり、「Hold On My Beat」「Heart of Stone」といった渋めの楽曲を収録したかと思えば、明るくはじけた「No.1 Girl」「Be Myself」を収録したりとバンドの幅広さをある程度提示。けっこうバランスがいい。T-BOLANは90年代前半頃にアニメ主題歌をやっていなかったので、売れていたビーイングの中では唯一知らず、00年代序盤頃にビーイングという存在そのものを知ってからようやく最初に手に取ったのが今作だった事もあり、けっこう思い出深かったりもする。

未発表曲「Smile」はそのまま活動末期に制作されたものと思われ、もしかしたら「Be Myself」よりもさらに後の文字通りの最終完成曲なんじゃないかとも思うんだけどストレートな生音バンドサウンドによるロックバラード。時代性を感じさせるシンセや打ち込みを多用していた中で、もし90年代後半以降も活動が続いていれば必ずたどり着いていたであろうサウンドが実現していて実に熱い。続けての「Heart of Gold(Live at LOOZ)」は詳細は記載されていないがat LOOZとなっている事から全部で6回行われたツアーのうち5回目のツアーとなる『LIVE HEAVEN '93-'94 -LOOZ-』での音源と思われる。CD音源はけっこう機械的なサウンドだったがこのライブ音源はメチャメチャ熱い生演奏になっていて、とてもじゃないがこれを聞いてしまうと原曲に戻れない仕上がり。

初回盤のカラオケ音源は貴重だ。コーラスは残していて厚くコーラスが入っている曲もあるので完全なインストとしては楽しめないもののなかなか新鮮なものがある。また律儀に最後のライブ音源「Heart of Gold(Live at LOOZ)」までカラオケ化。冒頭の森友の「また会おうな!」の台詞がカットされるなど、メインのボーカル音声は当然オフにされているのだが、ライブ収録のため他のマイクで拾ったものなのか無理やりボーカルだけ落としても落としきれなかったのか音量の落ちた森友のボーカルは思いっきり聞こえるため、全然カラオケバージョンになっていない。ただボーカルの音量が下がっているだけの謎音源という珍妙な状態になっていて面白い。

B00005F5JV通常盤 初回盤カタログは消されてしまったのでコメントを見て初回盤出品者を見つけるか、オークションで探すしかない。

印象度★★★★☆

2021.12.16修正

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