tohko BEST ALBUM 10+5

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
BAD LUCK ON LOVE〜BLUES ON LIFE〜 MARC 日向大介 日向大介 1stシングル 最高14位 売上32.8万枚
take a breath 小室哲哉&MARC 小室哲哉 日向大介 1stアルバム『籐子』収録曲
LOOPな気持ち 小室哲哉 日向大介 日向大介 2ndシングル 最高14位 売上6.6万枚
ふわふわ ふるる 小室哲哉&MARC 小室哲哉 小室哲哉 3rdシングル 最高16位 売上6.7万枚
It's all about us-from the motion picture“BEAT”- 小室哲哉&MARC 小室哲哉&
久保こーじ
小室哲哉&
久保こーじ
1stアルバム『籐子』収録曲
4thシングル(カット) 最高49位 売上0.9万枚
ANGEL MARC 日向大介 日向大介 1stアルバム『籐子』収録曲
tohhikoh MARC&TK 小室哲哉 小室哲哉 5thシングル 最高34位 売上1.2万枚
WHO... MARC 日向大介 日向大介 6thシングル 最高44位 売上1.3万枚
HEARTS MARC 小室哲哉 久保こーじ 7thシングル 最高37位 売上1.4万枚
10 TRUE DAYS MARC 住吉中 松尾和博&
溝口和彦
2ndアルバム『cure』収録曲
8thシングルC/W(カット)
11 at ease...!? トーコ 久保こーじ 久保こーじ 2ndアルバム『cure』収録曲
8thシングル(カット) 最高94位 売上0.2万枚
12 FOR A LONG TIME MARC&トーコ 広瀬香美 重実徹 9thシングル 最高55位 売上0.5万枚
13 PUZZLE…by the irony of fate… MARC 日比野元気 日比野元気 10thシングル 最高48位 売上0.7万枚
14 いちょう並木の下で(アコースティックバージョン) トーコ 久保こーじ 日比野元気
&柴草玲
2ndアルバム『cure』収録曲 リテイク
15 REMINDER(ボーナストラック) MARC 日比野元気 日比野元気 新曲

リリースデータ

2001年3月7日
2008年12月17日(10th Anniversary edition)
初登場45位
300位圏外
売上0.6万枚 Produced by 小室哲哉(4,5,7,9,10,11)、小室哲哉&日向大介(1,2,3,6,8) ポニーキャニオン

tohkoベストアルバム。98年1月に小室哲哉&日向大介共同プロデュースで超がつくほど大々的にデビュー(2ndシングルまでは「トーコ」名義)。しかしデビュー曲こそ猛烈プッシュによりロングヒットしたもののシングルは1度もトップ10入りできなかった。1stアルバムは3位に入り30万近くのヒットになったが以降は完全低迷。数ヶ月おきのリリースが続いていたが99年8月のシングルカット(8th)までで、00年1月、11月とリリースが極端に鈍っている中で今作が発売された。ここまでのシングル10作+アルバム2作から3曲とリテイク、新曲を合わせた5曲の合計15曲で構成されている。12〜15がアルバム初収録となる。当時のインタビューでは今後の展望も語っていたが、今作が予想以上に不振に終わったため契約が終了したようでリリースが停止。以降は舞台やPCゲーム音楽を中心に芸能活動は継続していたが単独でのCD発売は途絶えていた。

08年に唯一の新作シングル「絆〜KIZUNA〜」がリリースされ、さらにデビュー10周年を記念して「絆〜KIZUNA〜」の10th Anniversary Versionを追加収録したtohko BEST ALBUM 10+5 10th Anniversary edition』がリリースされている。これは高音質のHQCDとなっており、ジャケ写も新たに撮り直しての再リリースとなっている。

ド派手に仕掛けてセールス的に伴わず失敗に終わったいわゆるゴリ押し歌手、という印象で最初の3シングルまでは記憶があったが以降は全く無かった。デビュー曲の「BAD LUCK ON LOVE〜BLUES ON LIFE〜」は特に記憶に残っており、改めて聞いたら確かな名曲だし、プロデューサーの名前だけでなく、tohkoというボーカリスト自体にかなりの魅力があったからこそ自信を持って派手に売り出したんだろうなとは思う。小室がプロデュースしていた高音女性ボーカリストは高音ゆえにキンキンな歌声というのが定番だったが、tohkoの歌声は高音でもふわっとしており、まさしく3rdシングル「ふわふわ ふるる」というのはボーカリストtohkoを的確に表現したタイトルである。まるで綿飴のようなふわっとした歌声に、2人のプロデューサーのサウンドが融合することでこれまでにない広がりのある世界が展開している。特に日向大介はふわっとしたtohkoに合わせたような曲を書いている印象。小室哲哉はこの後に売れ線を放棄してR&Bへ走り始めるが、この時点では全盛期の売れ線サウンドを展開している。それも悪くは無いが日向サウンドとの融合があって活きている感じがする。しかし最初の勢いを持続させず、中盤で既に無難に落ち着いた作風になってしまい、後半には日向が離脱し、小室も部下や外部に丸投げしていく…というシオシオの展開になってしまう。後半の曲もtohkoのボーカル力だけでも十分にいい曲ではあるが、いかんせん序盤の勢いが物凄いのでどうしても地味で印象に残りにくい。出てくるのが数年早く小室全盛期に当たっていれば問題なく大ヒットし、今でも一線で活躍できるくらいには生き残っていたんじゃないかなと思う。

B00005HTWB   B001INLH2S10th Anniversary edition 

印象度★★★★☆

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