TOKIO REMIX

No タイトル 原曲
1 時代をよろしく!-JUNGLE MIX- 1stシングルC/W
2 LOVE YOU ONLY-HAPPY TECHNO MIX- 1stシングル
3 明日の君を守りたい〜YAMATO2520〜-STRAIGHT MIX- 2ndシングル
4 LOVE YOU ONLY-STRAIGHT MIX- 1stシングル
5 恋のカリキュラマシーン-AL MACK CLUB MIX- 1stアルバム『TOKIO』収録曲
6 シェリー・アムール-BLAZE RADIO MIX- 1stアルバム『TOKIO』収録曲
7 LOVE YOU ONLY-DAMIEN'S USA MIX- 1stシングル
8 シェリー・アムール-HIP HOP REMIX- 1stアルバム『TOKIO』収録曲
9 明日の君を守りたい〜YAMATO2520-〜-HIP HOP REMIX- 2ndシングル

リリースデータ

1995年3月8日 初登場9位 売上7.2万枚 ソニー

TOKIOリミックスアルバム。当時としては珍しかったマキシシングル用の薄型ケースで発売された。94年10月の1stアルバム後、2ndシングルとして「明日の君を守りたい〜YAMATO2520〜」が12月にシングルカットされた後にリリースされた95年1発目の作品。3rdシングル「うわさのキッス」が1ヶ月後に発売された。今作でTOKIOが新たに関与した部分は無く、5曲を9バージョンのリミックスで収録。タイトルには「TECHNO JUNGLE HOUSE REGGAE HIP HOP」とも記載されている。

当時は小室哲哉プロデュースのアーティストがC/Wでリミックスを発表するようになったり、単に音のバランスや響きを変更するだけのミックス変更ではない音を加工するトラックメイカー系のリミックスが一般的になり始めた時期で、この年の11月にはSMAPもリミックスアルバム『BOO』を出しており、流行に乗ってのリリースと思われる。今作や『BOO』の反響があまり良くなかったのか、以降のジャニーズグループはリミックスを制作することはあっても今作や『BOO』のようにわざわざ単独でリミックスアルバムとして発売することはしなくなった。

デビュー翌年最初の作品がこれというのが凄いが、この時点でTOKIOにはCD化されていた持ち歌が11曲しか無かった。選択肢が少なかったとはいえ「LOVE YOU ONLY」は3回も出てきて「明日の君を守りたい」「シェリー・アムール」も2回ずつと何度も同じ曲を聞かされる。記載通りにテクノ、レゲエ、ハウス、ジャングル、ヒップホップのいずれかにトラックが変更されているといった感じなので同じ曲でも全く違うアプローチにはなっているんだけど、元の演奏は残っていないし、歌声も加工されたり、遠くに配置されたりだし、トラックが延々ループしたりしている典型的なトラックメイカー的なリミックス作品。バンドの曲を打ち込みダンスサウンドに変換したという状態に近いものもあるが、長尺化して延々と同じ音を聞かされ続ける部分も多いためイマイチ良さが見えてこない。起用されたリミキサーは当時のクラブ界隈では有名な人たちのようだけど、水と油のようなジャニーズアイドル界隈とクラブ界隈がコラボしたところでどっちからも回避されそうな…。TOKIOファンでもたぶん聞いたことすらないか忘れている人が圧倒的だと思うし、クラブ界隈で実は密かにウケていた…とかいう評判も特に聞かない。

あと冒頭「時代をよろしく!-JUNGLE MIX-」のジャングルのアレンジはH Jungle with t「WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント」が発売される1週間前に先に出ていた…という事実は興味深い。まもなく「WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント」が大ヒットとなってジャングルというジャンルが一般にも広く認知されたが、H Jungle with tの200万ヒットに便乗してジャングルを取り入れたというわけではなかったわけで、今作が本格的にクラブ寄りの制作陣により制作されていた事は分かる。

REMIX

印象度★☆☆☆☆

2019.11.28修正

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