LANI KAI

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 LANI KAI〜天国の海〜 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
2 真夏へCount Down 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
3 Truth of Time 前田亘輝 春畑道哉 TUBE 32ndシングル 最高10位 売上7.3万枚
4 -恋愛旅団- 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
5 OVER the TEARS 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
6 まっ黒K³ 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
7 僕が僕であるために 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
8 Treasure Island 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
9 What's Love? 君は知らない 前田亘輝 春畑道哉 TUBE  
10 Half Moon 前田亘輝 春畑道哉 TUBE&池田大介  
11 虹になりたい(EXTRA DRY MIX) 前田亘輝 前田亘輝 TUBE&坂基文彦 33rdシングル 最高2位 売上40.4万枚

リリースデータ

2000年7月20日
2003年7月2日(再発)
初登場2位 売上33.5万枚 Produced by TUBE Sony Records
Sony Music Associated Records

メンバー

Vocal 前田亘輝
Guitar 春畑道哉
Bass 角野秀行
Drums 松本玲二

TUBE20thアルバム。ベスト盤『TUBEstV』から2ヶ月でのリリース。『TUBEstV』には未収録だった「Truth of Time」、そして『TUBEstV』の後にリリースされた「虹になりたい」をミックス変更して収録。「虹になりたい」はサザンと福山雅治を200万枚セールに導いた『未来日記』タイアップで、この2組には遠く及ばなかったものの当時のTUBEとしては大ヒットを記録。結果的にこれがシングルでの最後の10万以上のヒットとなっている。今作はその「虹になりたい」を下回る売上となったが、アルバムにおいても最後の30万越えとなった。また今作は初回仕様が存在しない。03年にはAICL品番で一斉再発されているが、音源は全てそのままでリマスターはされていない。

オーロラと夜の海を思わせるジャケット、ブックレットも海中のような濃い青のイメージで統一されており、これまでとは一線を画す。というかこれ以降でも夜空仕様のジャケットは冬をテーマにした『WINTER LETTER』のみなので、夏のTUBEとしては極めて異色のアートワークになっている。内容も他のアルバムとは異なり、春畑道哉が制作開始前にアコースティックギターを買ったという影響もあったらしいが、アコースティックを生かしつつ抑えたシンプルなバンドサウンドが展開するやや落ち着いた涼しげな作風になっている。

メンバー曰く『終わらない夏に』の頃が緻密さではピークであり、その頃は細かい音の違いにこだわり、1曲の中でもギターやベースを複数使用するほどだったというが、今作はその緻密さとは対極であり、ギターもベースもドラムも全曲ほぼ同じもので録音したと語られている。おふざけ路線は皆無、ロック系もせいぜい「まっ黒K³」程度で聞かせる楽曲が中心なんだけど、勢いが落ちたという感じが全くしない今作はシンプルさが極めて良い形に作用していて、実に聞き心地がいい。本当に落ち着きが感じられる後年とはまた違った、余裕を持ってあえて抑えた感じが良さとして滲み出た感じ。翌年以降は反動なのか前以上にはじけていってしまうが、この路線を更に磨くか、近い作風でもう1作くらいやってほしかったと思う。個人的にはTUBEで最も好きなアルバム。TUBEとしては変わったアルバムだけにそれを最高傑作というのもどうかなと思ったけどやっぱ最高傑作は今作だと思う。

B000056WEA  B0000A12E303年再発盤 

印象度★★★★★

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