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リリースデータ

メンバー

UNICORNデビューアルバム。86年に結成してメンバーが揃って間もなくCBSソニーのオーディションに合格してデビューが決定した。シングル発売は無くアルバムでのデビュー。当時はLP/CD/CTの3媒体で発売されていた。プロデューサーとして西村麻聡,笹路正徳の両名が参加。笹路正徳が講師をしていた音楽専門学校にて出会いその後笹路正徳の元でマニピュレーターとして仕事をしていた阿部義晴も今作(というより笹路正徳)のサポートでシンセサイザー・マニピュレーターとして参加している。向井美音里は翌年に健康上の理由として脱退したため今作のみの参加(その後89年に堀内一史と結婚したが98年に離婚している)。

解散後1995年に全オリジナルアルバムを廉価盤として一斉再発。2007年には全オリジナルアルバムを紙ジャケ限定生産盤として再発したがいずれもリマスターはされておらず単品でのリマスター盤は発売されていない。

2012年に25周年記念BOX『UNICORN SME ERA - remasterd BOX』で初めてリマスターされた。その後メンバーのABEDON(阿部義晴)はTed Jensenに師事してマスタリング修行を行うと以降UNICORN作品のマスタリングを自ら担当するようになり、2017年のBOX『UC30 若返る勤労』ではABEDONによるリマスターで再度今作もリマスターされた。現在配信で出ているものは全てUC30 若返る勤労表記があるため2017年ABEDONリマスター音源で配信されている模様。

初期の代表曲である「Maybe Blue」はベスト盤でも印象に残っている1曲だったが随分と若い印象だった。今作はまさにそんなノリのいいこの時代のニュー・ウェイブの影響系(?)の楽曲が大量に並んでいるが奥田民生の声があまりに若すぎて後の面影が全くない。UNICORNだと知らされずに聞けばまず奥田民生だと思わないし、UNICORNだと聞かされて聞いても奥田民生以外の誰かが歌っていると思うくらい違い過ぎる。まさに若すぎる！というのが今作の印象。大半の曲を奥田民生が手掛けているようにこの頃は完全に奥田民生中心ではあるがまさかここまで民生感(?)が皆無とは…。アルバム自体はノリがいいので一気に聞く事が出来るし、十分に売れ線っぽいポップさもあって好印象な1作ではあるが、どうにも特徴に乏しい。というかこの後が特徴的に開花しすぎるのもあるんだけど、後追いで聞いて別人すぎるというのが今作の1番の特徴か。

87年盤　　95年盤　　07年紙ジャケ盤　　2012年BOX　　2017年BOX　

印象度★★★☆☆

2022.4.19更新

※今作はAmazon Musicのみで視聴したためブックレットを手に取っていません。音源は「UC30 若返る勤労」表記があるため、2017年BOXのABEDONリマスター音源と思われます。情報はwiki、及び何故か当時買っていた『音楽誌が書かないJポップ批評ユニコーン』文庫版を参照しています。

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