POCKET MUSIC

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 土曜日の恋人 山下達郎 山下達郎 山下達郎 12thシングル 最高22位 売上4.1万枚
2 ポケット・ミュージック 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
3 MERMAID ALAN O'DAY 山下達郎 山下達郎 12thシングルC/W
4 十字路 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
5 メロディー、君の為に 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
6 THE WAR SONG 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
7 シャンプー 康珍化 山下達郎 山下達郎 アン・ルイスへ提供 セルフカバー
8 ムーンライト 山下達郎 山下達郎 山下達郎  
9 LADY BLUE ALAN O'DAY 山下達郎 山下達郎  
10 風の回廊 山下達郎 山下達郎 山下達郎 11thシングル 最高12位 売上10.1万枚
11 MY BABY QUEEN(BONUS TRACK) 山下達郎 山下達郎 山下達郎 91年盤(99年盤)追加収録 未発表曲

リリースデータ

1986年4月23日(LP)
1986年4月23日(CT)
1986年5月10日(CD)
1991年11月10日(リミックス再発)
1999年6月2日(91年盤再発)
最高1位
最高1位
最高1位
100位圏外
100位圏外
売上27.4万枚
売上15.0万枚
売上11.7万枚
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Produced by 山下達郎 ALFA MOON
ALFA MOON
ALFA MOON
MMG
ワーナー

山下達郎8thアルバム。前作『MELODIES』から2年10ヵ月、サントラ盤『BIG WAVE』からも1年10ヵ月ぶりのアルバム。85年にリリースされていた2シングルから3曲を収録(11thC/Wは「潮騒」のライブ音源だったため新曲は全部収録された)。当初シングル2作に続けて1985年発売を予定していたが、アナログからデジタルへレコーディング機材が変わっていく過渡期だったため試行錯誤を強いられ制作が難航したため発売が延期された。CDでは少し遅れて発売されたが、レコード、カセット、CD3種全てで1位を獲得。シングル2作は大きなヒットにはなっていなかったが今作はトータルで50万枚を越えている。

5年後の1991年に再発された際に吉田保によるリミックス(「風の回廊」は山下達郎、「土曜日の恋人」は佐藤康夫)が施され、さらに当時の未発表曲「MY BABY QUEEN」を追加収録してリミックス再発された。現行盤となる99年再発盤も91年盤と同じものとなっている。またオリジナルでは「土曜日の恋人」がアルバムミックスだったが91年盤ではシングルミックスに差し替えられている。

デジタルレコーディングへの移行期という事だがクレジットにPC-8801とかPC-9801とかシンセサイザーに使用したパソコンの名称まで記載されているのがいかにも過渡期っぽい。PC-8801の次世代がPC-9801なので制作途中で機種変更したようだ。一応今作にもほぼ全面的に青山純や伊藤広規らリズム隊のクレジットはあるが、これまでよりも打ち込みっぽい音色が目立つ。以前はもう少しバンドで練りこんでいったような演奏が目立っていたが、今作はこれまでに比べるとやや味気ない。これはバンドメンバーが今まで以上にキャリアを重ねて他のミュージシャンのレコーディングやツアーにも頻繁に呼ばれるようになり、これまでのように練習スタジオでアレンジを練りこんでいくという時間が取れなくなったためだったようだ。同時に1人演奏や打ち込みを駆使するようになったがいかんせん過渡期で制約も多かった…ということからなんだかどこか味気ない感じが漂っているものと思われる。5年後にはミックスをやり直してリニューアルさせている事からも当時相当苦労した事が伺える。基本的に普遍性の高い山下達郎の音楽性は今作でも健在だがそれでもこれ以前よりも音が古い感じがする、1つの時代特有の感じがするのは今作や次回作辺りが1番強いかもしれない。

全体には内省的で落ち着いた曲が前作以上に多くなり、夏だ海だイメージは払拭された。そして結局は「土曜日の恋人」や「風の回廊」といったシングルかつベスト盤必須曲が飛び抜けているような印象ではあるが…過渡期の戦いの記録として聞くとこれはこれで現在へ通じていく重要なスタート地点のようでもあり興味深い。

POCKET MUSIC99年盤  ポケット・ミュージック91年盤

印象度★★★☆☆

2018.1.4更新

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