POP CLASSICO

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Babies are popstars 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
2 Laughter 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
3 愛と遠い日の未来へ(Album Version) 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 サントラ盤『虹色ほたる〜永遠の夏休み〜オリジナル・サウンドトラック』収録曲
4 今だけを きみだけを 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
5 雨に願いを 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 芦田愛菜へ提供 セルフカバー
6 Your Eyes Are Magic〜終止符をおしえて 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
7 Hey girl! 近くても 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
8 Discotheque 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
9 Early Springtime 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
10 夜明けの雲 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 41stシングル『恋をリリース』C/W
11 シャンソン 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
12 MODELE 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  

Orchestration:松任谷正隆(1,5,6,10,11,12)
Horn Orchestration:Jerry Hey(7,8)

リリースデータ

2013年11月20日 初登場2位 売上11.5万枚 Produced by 松任谷正隆 EMI RECORDS

松任谷由実37thアルバム。ベストアルバムを経て2年7ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降2012年に発売されていたシングル「恋をリリース」は未収録、C/Wの「夜明けの雲」のみ収録された。松任谷正隆が音楽を担当した映画『虹色ほたる〜永遠の夏休み〜』主題歌となった「愛と遠い日の未来へ」は2012年発売の映画のサントラに先行収録されていた曲で、サントラ盤では映画バージョンとして収録されていたが今作ではAlbum Versionとして収録されている(このためバージョン名の無いオリジナルが存在しない)。冬クールにNHKで放送されていたドラマ『いつか陽のあたる場所で』主題歌だった「Early Springtime」は初音源化となるがドラマで使用されていたものとは歌詞が異なる。「今だけを きみだけを」は今作発売時に放映中だったドラマ『ダンダリン・労働基準監督官』主題歌。

初回盤はスリーブケース仕様、「ひこうき雲(RE-MIX)/荒井由実×松任谷由実」のMVを収録したDVD付。これは1stアルバム『ひこうき雲』の40周年記念盤の特典DVDに音源と静止画で収録されていたものに改めて動画を付け加えたもの。曲は当時の音源に現在の松任谷由実のボーカルを乗せたものとなる。映像もこれに合わせて当時のレコーディング映像に向かって現在の松任谷由実が歌をかぶせていくような内容になっている。オリジナルアルバムでのDVD付は今作が初。ポルノグラフティのベストアルバムに及ばず2位だったが、オリジナルアルバムでは前2作を上回る売上を記録した。

2012年にデビュー40周年でのベスト盤の大ヒットがあったが、2013年は1stアルバム『ひこうき雲』から40周年。デビュー年である1972年のリリースは当時全く売れずに即廃盤となりベスト盤にもほとんど収録されない1stシングル「返事はいらない」のみなので、1stアルバムが発売された1973年起点の方が作品としては振り返りやすいところがある。またこのタイミングでスタジオジブリ映画『風立ちぬ』主題歌に起用されたのも重なって「ひこうき雲」が楽曲単体として大きく取り上げられ、1stアルバム『ひこうき雲』の40周年記念盤もリリースされた。長く続いた落ち目ムードからの"最近あまり見かけない過去の大御所"イメージからベストアルバムの大ヒットと共に一気に再評価へと空気が変わって、40周年モードも継続していた。

このため今作も『ひこうき雲』から40年自らのルーツをCLASSICO、未来をPOPとしたルーツと未来の融合をテーマに掲げ、通常のオリジナルアルバム以上に歴史と深み、ユーミンここにありを感じさせる力作に感じられる。還暦目前(年明け1月で60歳)となり、さすがに声の老け具合とか年齢を感じさせる部分もあるけど今作からは衰えたという感じや落ち着いてしまったという印象はあまりない。どこか原点回帰のようにも思えるし、同時に決して新しくはないがまだまだ終わらない勢い、明るい希望と未来を感じられる。ポップスターを連呼するポップなナンバー「Babies are popstars」なんかを聞くとやはりユーミンはポップシンガーだなと改めて思う。ベスト盤のリリースや「ひこうき雲」の再評価で過去と向き合った事で、単なる懐古モードになるのではなく、過去と今がいい具合に融合した傑作。一方で突出した曲は無いがアルバムとしてはいいという作品が続いていて、そろそろヒット曲、ヒットせずとも近年の中では比較的知名度を獲得する近年の代表的な1曲というのもそろそろ欲しいところ。

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印象度★★★★☆

2016.10.31更新

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