スユアの波(WAVE OF THE ZUVUYA)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 セイレーン 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
2 Sunny day Holiday 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 31stシングル 最高10位 売上9.5万枚
3 夢の中で〜We are not alone,forever 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 31stシングルC/W
1番Aメロの歌詞「冬の朝」を「夢の人」に変更
4 きみなき世界 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
5 パーティーへ行こう 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
6 人生ほど素敵なショーはない 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
7 結婚式をブッ飛ばせ 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
8 時のカンツォーネ 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆 15thアルバム『VOYAGER』収録曲「時をかける少女」の歌詞を一部変更、全く別のメロディーをつけた曲
9 Woman 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  
10 Saint of Love 松任谷由実 松任谷由実 松任谷正隆  

Orchestration:松任谷正隆,David Cambell(1,2,3,4,6,10)
Horn Arrangement:Jerry Hey(6)、松任谷正隆,Jerry Hey(10)
Choir Arrangement:Carmen Twillie(10)

リリースデータ

1997年12月5日
2013年10月2日(廉価再発)
初登場2位
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売上49.5万枚
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Produced by 松任谷正隆 東芝EMI
EMI RECORDS

松任谷由実29thアルバム。前作から8ヶ月でのリリース。前作はライブアルバムの発売があったため通常より遅れて2月に発売したが今作で再び通常の時期のリリースに戻したため、83年以来年間2枚のオリジナルアルバムリリースとなった。1ヵ月前の先行シングル「Sunny day Holiday」とC/W「夢の中で〜We are not alone,forever」を収録。「夢の中で〜We are not alone,forever」はAメロの歌詞の一部が変更された(タイアップの関係と思われる)。97年の映画『時をかける少女』主題歌となった「時のカンツォーネ」は83年の初代映画(原田知世版)の主題歌であった「時をかける少女」の歌詞を基に全く別のメロディーをつけた楽曲(メロディーに合わせて多少歌詞が変更されている)となっている。河村隆一『Love』が初登場2位から2、3週目に1位を獲得しており、その3週目に当たって今作は2位となった。前作でミリオン記録が途絶えたばかりだったが、これにより81年から17作連続だった連続1位記録も途絶えた。累計売上も一気に50万割れとなった。

それまでも一連のミリオンヒット曲や「論舞曲」「最後の嘘」などはヒット曲としてはどこかで耳に入っていたものの草g剛&瀬戸朝香主演のドラマ『成田離婚』主題歌だった「Sunny day Holiday」は個人的にはタイアップ先から楽曲に触れた初めてのリアルタイムのユーミンの楽曲だった。しかし曲自体がヒットしていた記憶はあまりなく、当時シングルを手に取る事も無く、翌年親の意向で初めて購入した『Neue Musik』でもあっさり収録を外されてしまったためそのまま存在も忘れてしまっていた楽曲だったが、『日本の恋とユーミンと。』に収録された際に思い出してこの曲知ってたァァァ!と勝手に盛り上がった。前のシングル「告白」は深夜ドラマタイアップだったが『成田離婚』はゴールデン枠のそこそこヒットしたドラマで(今作の1位を止めた河村隆一が途中でゲスト出演もしていたという不思議な縁が…)、そんなタイアップを持ってしてトップ10ギリギリに終わってしまったようにユーミンの女王陥落は本当にかなりあっという間だったようだ。

今作は『時をかける少女』タイアップが再び巡ってきた縁もあってか、スユアとは時空を超えることのできる波を意味し、ジャケットのなんだかサイケな色合いの謎の壁もよく見ると実はサーフボードであり、時空を超えたサーフィンがテーマ。青春はいつでも取り戻せるという想いも込められているようだが、まだ移り変わりが早かった当時、00年代半ば以降であれば懐古として好意的に受け止められるような事柄でもこのタイミングではユーミン=バブル=過去という印象がより強くなってしまった感もあるし、当時今作を聞かなかったけど中学1年生だった当時、ヒット曲が出なくなってきたユーミンには既にそういうイメージがあった。

アルバム全体としてはやや迷走している感もあった前作に比べるとユーミンらしさを取り戻したような作風で、安定安心の内容。物凄い名盤というほどではないけど期待通りの1作だ。改めて聞いてみてもこの時期にどんどん聞かれなくなっていってしまったというほどに何かマズいことやっていたわけでも、ファンを置いてけぼりにしたわけでも、パッとしないわけでもない(ピークは越えている感じがするのは否めないけど)。急速に変わったのはむしろ時代の方だったように思う。

スユアの波  スユアの波2013年廉価再発盤 

印象度★★★★☆

2016.3.10更新

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