ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 負けないで 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 6thシングル 最高1位 売上164.5万枚
2020年再発盤 最高80位 売上0.05万枚
2 君がいない 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 7thシングル 最高2位 売上80.2万枚
3 揺れる想い 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 8thシングル 最高1位 売上139.7万枚
4 果てしない夢を
(ZYYG,REV,ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄)
坂井泉水&
上杉昇
出口雅之 明石昌夫 コラボシングル 最高2位 売上72.6万枚 白盤音源
5 もう少し あと少し… 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 9thシングル 最高2位 売上84.4万枚
6 きっと忘れない 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 10thシングル 最高1位 売上87.2万枚
7 この愛に泳ぎ疲れても 坂井泉水 織田哲郎 明石昌夫 11thシングル 最高1位 売上88.7万枚
8 こんなにそばに居るのに 坂井泉水 栗林誠一郎 明石昌夫 12thシングル 最高1位 売上78.8万枚
9 Just believe in love 坂井泉水 春畑道哉 葉山たけし 14thシングル 最高2位 売上65.6万枚
10 愛が見えない 坂井泉水 小澤正澄 葉山たけし 15thシングル 最高2位 売上72.1万枚
11 マイ フレンド 坂井泉水 織田哲郎 葉山たけし 17thシングル 最高1位 売上100.1万枚
12 心を開いて 坂井泉水 織田哲郎 池田大介 18thシングル 最高1位 売上74.7万枚
13 永遠(intro Piano Version) 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人 22ndシングル 最高1位 売上62.8万枚
前半がピアノ演奏になっていて最後までステレオの別バージョン
14 運命のルーレット廻して(Re-mix Version) 坂井泉水 栗林誠一郎 池田大介 25thシングル 最高1位 売上24.7万枚
8thアルバム『永遠』収録時と同じフェードアウトしないバージョンのリミックス

リリースデータ

1999年5月28日 初登場1位 初動130.7万枚、売上302.4万枚 Producd by IZUMI SAKAI,DAIKOH NAGATO B-Gram Records

ZARD1stベストアルバム。『ZARD BLEND〜SUN&STONE〜』はあくまでセレクションアルバムという扱いになり、初の本格的ベストアルバムとして、全曲O社チャート1位か2位という強烈な宣伝文句で大々的に売り出された。このため1位2位を獲得していない1st〜5thシングルまでは除外され、6th以降のシングルから選曲されている。「果てしない夢を」がアルバム初収録(REVがセルフカバーしているのみで他の参加アーティストは一切自身の作品では取り扱っていない)。レーベル面が黒、白の2種あり、ミックスが大きく異なっていたが今作には白レーベルの音源が収録され、後のベスト盤では黒盤を収録しているため、白盤音源はZARD作品では今作のみの収録となる。「永遠」は序盤がピアノ演奏になり間奏以降もステレオになっている新バージョン、「運命のルーレット廻して」はアルバム『永遠』収録の最後まで演奏されるバージョンをさらにリミックスした新リミックスとなっていてZARDの作品にはどちらも今作のみの収録となる。ただしこの「運命のルーレット廻して(Re-mix Version)」は後に『THE BEST OF DETECTIVE CONAN〜名探偵コナン テーマ曲集〜』にも収録された(そちらではバージョン表記は無い)。

1年前のB'z『Pleasure』とほぼ同様の販売戦略が取られ、出荷ごとに特典が変更された。一次特典は関係者のコメントや写真が掲載された冊子「ZARD ARTIST FILE」+船上ライブ抽選ハガキ二次特典はVHS「showreel」のVol.1〜3の3種のうちどれか1種(4曲の1コーラスPVが3種すべて異なり、「負けないで」Mステ出演映像とディスコグラフィーが3種共通)、三次特典は8cmCD-ROM「ZARD SPECIAL ENHANCED CD」(「永遠」の英語バージョンをCDパートに、「負けないで」M捨ステ出演映像のショートサイズ、未公開写真、ディスコグラフィーをデータパートに収録)が付属した。

また初回盤と後で出荷されていたものではブックレットの写真構成が全く異なる(ジャケ写と表紙裏表紙以外、ページ内部は全部異なる)。初期に出荷されていたものはブックレットの大半が海や空などブルーを基調にした風景写真で構成されていて坂井泉水の写真は海外撮影っぽいものが数点あるのみだが、後期に出荷されたものは大半が坂井泉水の歴代の写真で構成されている。開けてブックレットを取り出して中を直接見ないと外からは違いを判別できない。Twitterでリアルタイム購入していた方に教えてもらったところ、二次特典以降は既に坂井泉水の写真構成に切り替わっていたとのこと。一次特典の「ZARD ARTIST FILE」で坂井泉水の写真が大量使用されているので初回盤のブックレットは風景ばかりだが、二次特典以降はARTIST FILEの代わりとしてブックレットに大量の坂井泉水の写真を使用したのではないか、との事。

金曜発売だったが初動だけで130万枚を突破し、前作『永遠』の売上をぶち抜き、2週目も77万、3週目も30万、4週目は18万で4週連続1位を獲得。自身ダントツ最大のヒット作となり、最終的に100位集計でギリギリ300万枚に到達した。一方で特典入手のために何枚も買うファンが続出。発売直後からCDが中古市場に溢れかえるという当時としては異例の事態となった。このためわざわざ新品で買うリスナーがいなくなってしまったのか、年明け2000年1月にランクインしたのを最後に再浮上することは無かった。しかし2007年に坂井泉水が急死した際には18位まで急上昇、3週トップ100にランクインし、13週に渡って300位以内にランクインした。

O社1位か2位という徹底してチャートにこだわったため、初期シングルが綺麗に抜け落ちたものの、「負けないで」以降のヒット曲は大体入っている全盛期極まる圧巻の90年代ヒット曲集。現在では更なる拡大版のようなベストも複数出ているけど、まずは1枚でARDの有名どころを押さえておきたいなら今でも最適。ZARDの作品では「果てしない夢を」の白盤音源は今作だけだったり、どういうわけかJust believe in love」だけ後のベスト盤で必ずハブられるようになってしまって「Just believe in love」が選曲された唯一のベスト盤だったり、ラスト2曲が別バージョンというのが地味にポイント。

今作は入口として最適な作品で、当時もアルバム『永遠』で聞き始めたばかりだったので相当聞き漁ったが、以降の作品を聞き進めるほどに有名曲ほどわざわざ今作で聞く必要が無くなっていく。時系列では『Golden Best』の発売以降は今作を久々に引っ張り出しても聞くのはラスト2曲だけになっていった。

B000046RT9

印象度★★★★☆

2021.5.24修正

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