PREMIUM DISC

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲・備考
1 あの微笑みを忘れないで(2012 Movie-theme ver.) 坂井泉水 川島だりあ 葉山たけし 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 新作リアレンジ
映画「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」主題歌
2 Don't you see!(TV on-air ver.) 坂井泉水 栗林誠一郎 葉山たけし 19thシングル 1コーラスのみ
アニメ「ドラゴンボールGT」ED
3 永遠(English ver. on 1chorus) 坂井泉水
訳詞:AMY
徳永暁人 徳永暁人 22ndシングル 1コーラス英語詞
『ZARD BEST』三次特典、『Cruising&Live』CD-ROM収録音源と同一
4 運命のルーレット廻して(TV on-air ver.) 坂井泉水 栗林誠一郎 池田大介 25thシングル 1コーラスのみ
アニメ「名探偵コナン」OP(1度アレンジが変わっており後期Ver.)
5 さわやかな君の気持ち(CM on-air ver.) 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人 34thシングル サビのみ
花王「8×4」CM
6 明日を夢見て(TV on-air ver.) 坂井泉水 大野愛果 徳永暁人 35thシングル 1コーラスのみ
アニメ「名探偵コナン」ED
7 夏を待つセイル(帆)のように(Theater-CM ver.) 坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 40thシングル両A面曲 イントロハーモニカVer.
映画「名探偵コナン 水平線上の陰謀」の映画館で流れるCMでのみ使用されていたバージョン
8 遠い日のNostalgia(Acoustic arrange ver.) 坂井泉水 望月衛介 葉山たけし 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 別アレンジ
9 LOVE〜眠れずに君の横顔ずっと見ていた〜
(Another arrange ver.)
坂井泉水 栗林誠一郎 徳永暁人 Barbier2ndシングル(栗林ボーカル)
7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲(坂井ボーカル)
坂井ボーカルの別アレンジ
10 お・も・ひ・で(Another arrange ver.) 坂井泉水 寺尾広 葉山たけし 31stシングル『この涙 星になれ』C/W、9thアルバム『「時間の翼」』収録曲 別アレンジ
11 もっと近くで君の横顔見ていたい
(Another arrange ver.)
坂井泉水 大野愛果 葉山たけし 37thシングル 別アレンジ
12 Demo-2(composed by IZUMI SAKAI)   坂井泉水   未発表曲のデモ
13 さらば青春の影よ Demo(IZUMI SAKAI on vocal) 坂井泉水 大野愛果 徳永暁人 森進一に歌詞提供  ZARDバージョンは初公開 

1コーラスとかサビだけとかデモとかあるので13曲ながら40分程度の長さ。未発表音源の存在はこれ以外にも多数知られており、かなり出し惜しみしているような印象もある。ようやくCDで聞けてメチャメチャ嬉しい反面、複雑だ。また、せめてこのDISCだけでも何らかの解説をつけてほしかった。説明が副題だけというのは知っている人しか分からないじゃないか…。

分かる限りでの各曲の情報

1.あの微笑みを忘れないで(2012 Movie-theme ver.)
今回唯一新たに制作されたとはっきりしているリアレンジバージョン。明石昌夫から葉山たけしにアレンジャーが変更。オリジナルもZARD王道だったが、今回も王道アレンジ。イメージを壊さず、しかししっかりと現代風に新たに生まれ変わったような感じで好印象。スパッとボーカルで曲が終わるところも良い。

2.Don't you see!(TV on-air ver.)
アニメ「ドラゴンボールGT」EDで使用されていたバージョンで1コーラス。アレンジは原曲と同じで葉山たけし。アレンジャーは同じだが出だしから全く違う入り方だし、オリジナルとは大きく異なる。wikipediaにアニメでは明石昌夫が編曲したと長年記載されていたが、当時のアニメOP「DAN DAN 心魅かれてく」映像(主題歌クレジットもOPで一括表示されていたのでED映像ではクレジットが出ない)における表記も「編曲:葉山たけし」になっていた。一体どこから明石昌夫だったという噂が広がったのか…。ただし当時関わっていたスタッフさんのブログにこういう記述はあり。数人のアレンジャーが同時に手掛けて最終的にあちこちくっつけているそうで、実際に徳永暁人は後年そのうちの1人だと語っている(採用されなかったが一部のアレンジが良かったので名前は出ないが使っていいかと聞かれて承諾したという)。※この件は何人かの方に情報提供いただきました。ありがとうございます。

3.永遠(English ver. on 1chorus)
原曲と同じアレンジで1番のみ。なのでドラムインする前で曲が終わる。過去に2度音源自体は特典として収録されたがちゃんとしたCD化は初。過去2回とも歌詞が掲載されていなかったので今回は初めて歌詞が掲載されたことになる。基本的に訳詞を担当したAMYは1番の歌詞を英語にしているものと思われるが、どういうわけかブックレットに掲載されている日本語の歌詞は2番から最後のサビまで。これは明らかな掲載ミスである。「永遠」の歌詞から2番以降をコピペしてしまったんだろうけど、逆だよ…。

4.運命のルーレット廻して(TV on-air ver.)
アニメ「名探偵コナン」OPで使用されていたバージョンで1コーラス。放送中に1度アレンジが変わり、CD化でさらに変わったとされている。今回のバージョンは最初期ではなく途中で1度変わった後のバージョンと言われており、だいぶオリジナルに近い印象で、随所で鳴っている音が抜かれたり、足されたり、響きが違ったりするのでパズルっぽい印象。オリジナルよりも派手な感じがするというか、1コーラス前提で駆け抜けていくような凝縮されたようなバージョンである。なお2021年春にコナン1000回記念で全OP/EDがYouTube公式で上げられた際には初期バージョンを公式に視聴することができたが期間限定だったので既に終了している。

5.さわやかな君の気持ち(CM on-air ver.)
上戸彩が出演していた「8×4」CMで使用されていたバージョン。60秒のサビのみ。アルバムで大きくアレンジが変わったが今回は徳永アレンジのままなので原曲に近い。ただ原曲が相当にシンプルだったのに比べると、ギターがけっこう目立っており、フォーキーな印象。この時点で既にドラムはドンドンパンの一点張りだが、シングルバージョンはやはりシンプルすぎたんじゃないだろうか。

6.明日を夢見て(TV on-air ver.)
アニメ「名探偵コナン」EDで使用されたバージョンで1コーラス。シングルでは小林哲だったがこれは徳永アレンジで全くの別物。コナンベストの第2弾初回DVDにはアニメ映像集が付属していたので、当時のアニメDVDを探さずとも今までもそこでは聞くことができた。こちらの方がバンドっぽくて、テンポも速い。が、正直あまりに無難というか何でも無さすぎるアレンジで、このまま出すよりは新鮮な小林哲アレンジに変えて正解だったのかなという気はする。

7.夏を待つセイル(帆)のように(Theater-CM ver.)
イントロがハーモニカになっている以外は原曲と同じ。映画「名探偵コナン 水平線上の陰謀」主題歌だったが主題歌として使用されたバージョンというわけではなく、映画館でかかっていた劇場用CMで使用されていたバージョンということらしいが確認しようがないので不明。当時のインタビューで坂井泉水が「イントロがハーモニカのバージョン」も制作したと堂々語っていたのでまさにそのバージョンと思われる。原曲のイントロは壮大なので映画にも合っていたが、素朴なハーモニカバージョンもこれはこれで素晴らしい。

8.遠い日のNostalgia(Acoustic arrange ver.)
明石昌夫から葉山たけしにアレンジャー変更。タイトル通りにアコースティックを生かしたアレンジだが、ちゃんとバンド風なアレンジになっている。長いせいでベスト盤では最後のサビをカットしたバージョンで収録されるようになった曲だが、今回もそのカットされたサイズとなっている。これは一体いつ制作されたのか不明。少なくとも原曲当時に最後のサビだけカットしたバージョンを作ったとは考えにくいので、死後のリメイクが続いた流れの中で制作したバージョンの1つという可能性もある。

9.LOVE〜眠れずに君の横顔ずっと見ていた〜(Another arrange ver.)
Barbierが葉山たけし、ZARDが明石昌夫と来て今回は徳永暁人のアレンジ。アレンジはZARDバージョンでかなりはじけたアレンジになっていたが、今回はBarbierとZARDの中間くらいのノリ。これもいつ制作されたのか不明。96年当時はBarbierでもZARDでも既に徳永暁人が関わり始めていた時期ではあるし、Barbierのアルバムでは徳永編曲が1番多かったとはいえ、ZARDではまだC/Wで登場してきたような時期だったので当時作って採用されなかったアレンジだった可能性もあるし、没後リメイクの可能性もある。

10.お・も・ひ・で(Another arrange ver.)
オリジナルは古井弘人だったが、今回は葉山たけし。『時間の翼』からはかつて「hero」が葉山アレンジで王道に生まれ変わったことがあるが、今回もそれに近い形でZARD王道サウンドになっている。この曲はアルバム発売当時のインタビューで坂井泉水が「アレンジの違うバージョンも作っていただいた」と公言(「CD HITS!」01年3月号)しているのでそのバージョンの可能性もあるが、当時葉山たけしは「Get U're dream」を手がけた以外に参加していなかったし、死後のリメイクが続いた流れの中で制作したバージョンの1つと言われた方がしっくりくる感じはある。

11.もっと近くで君の横顔見ていたい(Another arrange ver.)
オリジナルは池田大介だったがこれまた葉山たけし。サビや間奏で大きく盛り上げつつもそれ以外ではかなり静かという構成だったオリジナルに比べると、終始派手に盛り上がっているような印象。どっちにしても王道よりはやや複雑な感じなのでこれはもう曲自体がそういう複雑さを持っているのかもしれない。この当時は葉山たけしはまだビーイングに復帰していないので、オリジナルと同時期に作られたバージョンではなさそうである。やはり死後のリメイクが続いた流れの中で制作したバージョンの1つなのだろうか。

12.Demo-2(composed by IZUMI SAKAI)
本人作曲作品としては幻の5作目。英語詞(歌詞掲載なし)とキーボードとループリズムのみのデモ曲。まさにデモ曲というほかないくらいデモ曲なのでこれだけでは何とも言い難いところはあるが、ちゃんと完成させればけっこうな名曲に化けていたんじゃないかという気はする。何の説明もなく「Demo-2」としか書いていないので「2」って何?「1」は?と疑問だらけになってしまうが、生前最後に発表されたのが4作目の自作「君へのブルース」(「ハートに火をつけて」C/W)だった。この時に自作曲がもう1作あると語っていたそうなので、「Demo-1」が「君へのブルース」で、もう1つが今回の音源なのではないかと推測できる。

13.さらば青春の影よ Demo(IZUMI SAKAI on vocal)
森進一に歌詞提供した曲のデモ。デモとされているがちゃんとアレンジされており、演歌チックな派手なギターが鳴り響きリズムもがっしりしている。これはまさに完成手前といった感じ。曲調に合わせてかかつてないほどに歌い方が演歌調なのが新鮮。

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