ときめきメモリアル SOUND BLEND〜featuring ZARD〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 抱きしめていて[ZARD] 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人 新曲 34thシングル『さわやかな君の気持ち』C/W(カット)
2 Seven Rainbow[ZARD] 坂井泉水 徳永暁人 徳永暁人and Perry Geyer 新曲 34thシングル『さわやかな君の気持ち』C/W(カット)
3 hero[ZARD] 坂井泉水 大野愛果 大賀好修 9thアルバム『時間の翼』収録曲
4 二人の時(思い出のアルバム)[Instrumental]   METAL YUHKI   『ときめきメモリアル』EDのインスト版
原曲は金月真美
5 あなたに会えて[Instrumental]   METAL YUHKI   『ときめきメモリアル2』EDのインスト版
原曲は野田順子
6 抱きしめていて[Instrumental]       カラオケではないインストバージョン
7 Seven Rainbow[Instrumental]       カラオケではないインストバージョン
8 hero[Instrumental]       カラオケではないインストバージョン

リリースデータ

2002年1月30日 初登場35位 売上1.2万枚 B-Gram Records

ゲーム『ときめきメモリアル』シリーズとZARDのコラボレーションによるサウンドトラックアルバム。01年12月発売のPS2『ときめきメモリアル3〜約束のあの場所で〜』の主題歌をZARDが担当し、新曲「Seven Rainbow」がオープニングテーマ、1年前のアルバム『時間の翼』に収録されていた「hero」がスウィートエンディングテーマ(ハッピーエンド)、新曲「抱きしめていて」がビターエンディング(いわゆるバッドエンド)として新曲2曲、既出1曲の3曲が起用された。これを受けてのコラボ企画でこれら3曲とシリーズ過去2作のエンディング曲のインストバージョン、3曲のインストバージョンを収録したサウンドトラックアルバムとして今作が発売された。シングルともアルバムとも明言せずにSOUND BLENDと表現しており、これはZARDのコンピ盤シリーズ『ZARD BLEND』を踏襲したもの。ジャケットデザインも『ZARD BLEND』シリーズに寄せたものとなっている。ZARDのレコード会社から発売されたものの、厳密にZARD名義の作品とせずにfeaturing ZARDとしたため、O社ではあくまでサントラアルバムとして扱われ、ZARD作品として扱っていない。こういった複雑さもあってシングル売上すら下回る大不振となった。今作をZARD作品とした場合は最低売上を大幅に更新する。生前の15周年ベスト『Golden Best』封入の冊子以降、ZARDの公式ディスコグラフィーが丁寧に掲載される作品が続いたが、実質コーラス参加のみのBarbierまで取り扱い、1曲参加のコンピ盤等の参加作まで掲載している中で今作は完全非掲載で存在を抹消されている。

5月に発売された02年唯一のZARD名義の作品となったシングル『さわやかな君の気持ち』C/Wには「抱きしめていて」「Seven Rainbow」が収録されたが、「抱きしめていて」は微妙にアレンジが変更され、「Seven Rainbow」は編曲からPerry Geyerが消え去るなど若干変更されて収録された。今作のバージョンは今作でしか聞けない。

『ときめきメモリアル』のユーザー層とZARDのリスナー層がそんなに一致するとも思えないし、率直に美少女ゲームやらない人には買いにくいようなゲームキャラ全開のジャケット。ただでさえ活動が滞っていて新曲がなかなか出なかった時期なのに、やっとの新曲がこのような形だったというのは謎だ。元々「Seven Rainbow」は数ヶ月前の『ZARD BLENDU〜LEAF&SNOW〜』に新曲として収録する予定もあったというが、タイアップまるごとの単独企画作になったはいいけど、でもこれをシングルで出してもなという感じもする。というのも「hero」以上に新曲2曲はチッチキタカタカとした極めて軽いGIZAサウンドに完全に染まっていてかなり地味。「さわやかな君の気持ち」C/Wに収録された時に若干ブラッシュアップされたが、オリジナルである今作ではさらに淡々としていてちょっとこれは地味すぎる。倉木麻衣が売れたのでこういう感じにすればトレンドだと思っていたのだろうか…。

その後の前2作のシリーズのエンディング曲のインストは何で入っているのか謎だが、今作をZARD作品扱いにしないため、サウンドブレンドとするため、シングル作品扱いされないため尺稼ぎ以上の意図を感じない。その後のインスト3曲はカラオケバージョンかと思いきやなんかアレンジ違うわ、短くされてて長さは違うわ、歌の代わりに演奏が歌メロなぞってるわで普段のカラオケバージョンではない別のインストだった。「抱きしめていて」「Seven Rainbow」の微妙な違い、カラオケではないインストが聞けるという事で結局「hero」以外は他で聞けないのでマニアックな価値はある1作。

B00005ULEW 

印象度★★☆☆☆

2021.3.19更新

戻る