「10年後の8月…」ZONE復活しまっSHOW!!〜同窓会だよ全員集合!〜(初回盤DVD)

DISC-1
2011.8.14 at 赤坂BLITZ
No タイトル 備考
1   オープニング映像
BGM「secret base〜君がくれたもの〜Piano Ver.』(1stアルバム『Z』収録曲)
2 GOOD DAYS 1stシングル バンドル曲(楽器を持っているが演奏しない)
3 夢ノカケラ… 5thシングル 2ndアルバム『O』収録Ver. 
4 7thシングル
5 ROCKING/TOMOKA 3rdアルバム『N』収録曲(TOMOKAソロ曲) カラオケ
6 夢への足跡/TOMOKA 未発表曲 カラオケ
7 空想と現実の夜明け/TOMOKA 8thシングルC/W(TAKAYO脱退後はTOMOKAメインボーカル曲) カラオケ+ギターのみ演奏
ギターソロは弾いていない
8 REAL/長瀬実夕 with Ring 13thシングル『太陽のKiss』C/W(MIYUソロ曲) ダンス曲
9 Lips/長瀬実夕 長瀬実夕6thシングル(会場&事務所通販限定)
10 Just 4 your Luv〜ひとりぼっちの月〜snowy love
/長瀬実夕 with Ring
長瀬実夕1stシングル〜長瀬実夕1stシングルC/W〜長瀬実夕2ndシングル
ZONE在籍時のソロシングル
11 Crazy/長瀬実夕 with Ring 長瀬実夕6thシングルC/W(会場&事務所通販限定)
12 Love Game/Jack&Queen Jack&Queen1stシングル(会場&事務所通販限定)
13 YesorNo/Jack&Queen Jack&Queen1stシングルC/W(会場&事務所通販限定)
14 さらりーまん/Jack&Queen 2ndアルバム『O』収録曲 別アレンジ Jack&Queenとしてカバーした形
15 GOOD SHOW/Jack&Queen Jack&Queen1stシングルC/W(会場&事務所通販限定)
16 H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜 10thシングル
17 true blue 9thシングル
18 glory colors〜風のトビラ〜 14thシングル
19 笑顔日和 15thシングル
20 secret base〜君がくれたもの〜 3rdシングル
アンコール
21 世界のほんの片隅から 4thシングル ダンス曲だがダンスなし(3人棒立ち歌唱)
22 一緒にいたかった 6thシングル『一雫』C/W カラオケ
Wアンコール
23 約束〜August,10years later〜 トリビュート盤『ZONEトリビュート』初回盤DISC-2のみ収録曲
特典映像(初回盤DVDとBlu-rayに収録、通常盤DVDのみ未収録)
  約束〜August,10years later〜[ビデオクリップ] トリビュート盤『ZONEトリビュート』初回盤DISC-2のみ収録曲 ビデオクリップ

 

DISC-2
2011.8.15 at 赤坂BLITZ
No タイトル 備考
1 secret base〜君がくれたもの〜 3rdシングル
2 夢ノカケラ… 5thシングル 2ndアルバム『O』収録Ver. 
3 7thシングル
4 Love Game/Jack&Queen Jack&Queen1stシングル(会場&事務所通販限定)
5 YesorNo/Jack&Queen Jack&Queen1stシングルC/W(会場&事務所通販限定)
6 さらりーまん/Jack&Queen 2ndアルバム『O』収録曲 別アレンジ Jack&Queenとしてカバーした形
7 GOOD SHOW/Jack&Queen Jack&Queen1stシングルC/W(会場&事務所通販限定)
8 ROCKING/TOMOKA 3rdアルバム『N』収録曲(TOMOKAソロ曲) カラオケ
9 夢への足跡/TOMOKA 未発表曲 カラオケ
10 空想と現実の夜明け/TOMOKA 8thシングルC/W カラオケ+ギターのみ演奏
ギターソロは弾いていない
11 Just 4 your Luv〜ひとりぼっちの月〜snowy love
/長瀬実夕 with Ring
長瀬実夕1stシングル〜長瀬実夕1stシングルC/W〜長瀬実夕2ndシングル
ZONE在籍時のソロシングル
12 Crazy/長瀬実夕 with Ring 長瀬実夕6thシングルC/W(会場&事務所通販限定)
13 Lips/長瀬実夕 長瀬実夕6thシングル(会場&事務所通販限定)
14 REAL/長瀬実夕 with Ring 13thシングル『太陽のKiss』C/W(MIYUソロ曲) ダンス曲
15 恋々… 9thシングル両A面曲 ダンス曲 Ringをバックダンサーに5人でダンス
16 世界のほんの片隅から 4thシングル ダンス曲 Ringをバックダンサーに5人でダンス
17 H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜 10thシングル
18 true blue 9thシングル
19 笑顔日和 15thシングル
20 glory colors〜風のトビラ〜 14thシングル
アンコール
21 Once Again 14thシングルC/W カラオケ
22 アルバム 12thシングル『卒業』C/W カラオケ
Wアンコール
23 一緒にいたかった 6thシングル『一雫』C/W カラオケ
24 約束〜August,10years later〜 トリビュート盤『ZONEトリビュート』初回盤DISC-2のみ収録曲
特典映像(全形態収録)
  ZONE「10年後の8月…」ZONE復活しまっSHOW!!
〜同窓会だよ全員集合!〜@赤坂BLITZ
オフショット映像

※Blu-rayは1枚に2日分全て収録

リリースデータ

2011年12月21日 音楽DVDチャート初登場23位
総合Blu-rayチャート20位圏外
売上0.4万枚 ソニー

メンバー

Vocal,Guitar MIYU(ソロでは長瀬実夕)
Vocal,Bass MAIKO(Jack&QueenではVocalのみ)
Vocal,Guitar TOMOKA
サポートメンバー
Drums TOMOKEY(Jack&Queenにも参加)
Jack&Queen(自身の楽曲のみ参加)
Guitar TEPPEI
Bass GINJI
Ring(長瀬実夕とDISC-2の15,16に参加)
Dancer SACHI(元MARIAのキーボード)
Dancer RENA(元MARIAのギター)

ZONE7th映像作品。DVD、Blu-rayでの発売で現役時代にBlu-rayが無かったためBlu-rayでの発売は初。「secret base〜君がくれたもの〜」発売から10年後(解散からは6年)となる2011年8月限定で3人での再結成を発表。8月14,15日に行われた赤坂BLITZでの再結成ライブの模様を2日とも全曲収録。初回盤はDVDのみの発売で「約束〜August,10years later〜」PV、50ページのライブ写真集、特製メモリアルアルバムジャケット仕様となる。Blu-ray盤は映像は初回盤DVD同じだがBlu-ray1枚に全て収録された通常のジャケット仕様となっていて写真集も付属しない。通常盤DVDは「約束〜August,10years later〜」MVが未収録特典の豪華さは初回盤DVD→Blu-ray→通常盤DVDとなる。

DISC-1のOPを除いて記載されている収録曲の曲頭だけでチャプター分けされているため、MCやDISC-1ソロ終了後には復活を決めてからのレコーディングメイキング映像も収録されているが、それらには頭出しできない仕様となっている。

DISC-1
1曲目の「GOOD DAYS」は当時と同じバンドル(アテブリ)で披露。元気さと若さが勝負だったこの曲はまだ「大爆発No.1」と違ってMIZUHOなしでもパフォーマンス自体は成立はしているが3人全員が声質が変わって落ち着いて大人になっているので明らかにパワーダウン。続けてバンドナンバーが2曲披露され一気に盛り上がり、さらに往年の懐かしいヒット曲が聞けるのかと期待を膨らませるが、そこからまさかの各自ソロ11連発。メンバー全員のソロ活動は所属レコード会社も無くて滞っている現状だった。今回の再結成に合わせてMIYUとMAIKOは事務所レーベルでCD制作して持ってきて宣伝するなどガッツリアピール。観客全員が初めて聞く曲なのに、MIYUもMAIKOも振り付けやコール&レスポンスをその場で練習させる始末。ここに便乗して一気にアピールしないと本当に先が無いのは分かるが、ZONEを聞きに来た観客にソロ11連発はさすがにやりすぎだと思う。ZONE時代の代表曲をやったTOMOKAはともかく、MIYUだったらソロで期待されるのは「風のはじまる場所」だし(「約束」の歌詞でも頭がこの曲なのに…)、MAIKOだったら「Sae Zuri」か「Like」だったはずなのにそれをやらずに2人ともソロアピールに費やすとは…。ようやくソロが終わるともう本編5曲しか残っていない始末。アンコール3曲のうち2曲は演奏なしのため、ZONEを聞きに来た人、さらにはバンドZONEが半分も無いという状況は予想外だった。それでも本編終盤の5曲は懐かしさに溢れており、メンバーも感涙。短い時間ながらも復活への感動も感じられる。

DISC-2
「GOOD DAYS」が削除され、「恋々…」「Once Again」「アルバム」が追加された。入れ替わった4曲はどれも演奏曲ではなく、あとは曲順を入れ替えただけ。OPとソロ後の映像はカットされている。そんな中で「恋々…」は現役時代にダンス映像が一切残されておらず(発売年のライブでしかやらなかったので映像化されていない)、初めて踊っているところを見れたのが嬉しいところ。また「アルバム」に関しては当時1度もライブで歌っていないので今回がライブ初披露。あとは初日は棒立ち歌唱で踊っていなかった「世界のほんの片隅から」がダンスバージョンに変更されたのが見どころである。それ以外は正直初日と同じ曲なのであまり違いは無いが、本編終盤でメンバーが泣いてしまったDISC-1に比べるとこらえてちゃんと歌っているので歌の完成度はこちらの方が高い。

ソロが何故11連発もあるのかというと3人全員が活動が滞っていて事務所主催のライブ中心の活動しか行えない状態で1ヶ月限定のZONE復活に便乗して各自の活動をアピールしたいという先を見据えた考えがあったためと思われる。各自の印象としては以下の感じだが、総じて数ヶ月しかなかったのでZONEの感覚を取り戻しきれてなくて準備不足だったのは否めない。

TOMOKA
「ROCKING」はソロコーナーで毎回歌っていたTOMOKAの代名詞的曲だったし、「空想と現実の夜明け」も元々はTAKAYOのメイン曲だが、解散ライブではTOMOKAのメイン曲として披露。1人だけ1曲少ない3曲だが、3曲中2曲がZONEの曲なので最も聞きやすい。まあソロの持ち歌が無い、1曲も音源出してないので「夢への足跡」なんていう新曲の持ち歌が準備されているだけでも奇跡的だが、メジャー時代にバンド演奏で制作された2曲のオケに挟まれるとデモテープにしか聞こえない軽い打ち込みのドラムが何ともしょぼいのがちょっと残念。

見た目ではTOMOKAが最も当時の印象のままお姉さんになったという感じだが、歌声も見た目相応に大人になった感じ。元々ポップな曲ではMIYUと区別がつかない歌声(「卒業」Aメロとか)だったがロック系ではけっこうドスの効いた歌声だったりと曲によって歌い方を分けていたのが、ロック系のドスの効いた歌声のやや暴れ馬的でコントロールできていなかったところに大人っぽさが加わって安定感を増したような歌声に変化。よって「ROCKING」「空想と現実の夜明け」共に解散ライブ時よりも大人っぽくカッコよくなっているんだけど、逆にポップで明るい感じの歌い方が失われてしまっているようで、ロック系以外では声がアダルティー過ぎる印象も。「H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜」はMIYUとTOMOKAがほぼ交互に歌う構成だが、歌い方が大人っぽ過ぎてちょっと違和感。「卒業」は演奏する事無く引退してしまったが「卒業」のAメロのソロパートなんかも合わなくなっていそうではある。

触っていなかったと語っていたわりにはギター演奏は解散ライブよりも余裕があり、普通にギターソロを弾いたり、「secret base〜君がくれたもの〜」でアコギ担当になったりしていたのは驚きだった。そもそも作品を残す形での音楽活動が全く出来てなかったのでまだ天井が見えないのはTOMOKAだっただけにこの後の引退が残念。よほどの重病発覚とかじゃない限りあの不自然な即日完全引退は妊娠発覚だったのではないかと思っているけどどうなんだろう。

MIYU(長瀬実夕)
メインボーカルであり、やはりZONEとはMIYUであると感じられるほど歌の出番は多いが…ZONE解散後の喪失感、ようやくソロで再デビューしたのにハズレレコード会社を引いてしまったのが運のツキ。新鋭の会社CAMの第1弾アーティストでそこまで売れなかったわけでもないのに、わずか1年も経たずに事業縮小&程なくして事業撤退により07〜08年で強制終了。以後ここまでの数年間は事務所ライブしか出来ずにレコード会社無所属で燻り状態だった。07年の復活時点でもZONE解散以降の抜け殻からようやく歌いたいと思えるようになったとショックが大きかった様子は漂わせていたが、ようやく始まったソロ活動がすぐ終了してしまったという相次ぐ挫折により、相当やさぐれてしまったのか、年齢の割になんか物凄くくたびれてしまったような…。妙にケバいのはソロコーナー以降ずっとパーマかかったエクステ(?)をして髪をモハモハに盛っているせいもあるが、スナックのママみたいでどうもなぁ…。

3人の中では歌い方が激変はしていないものの、全体に声の伸びが無く、最大の魅力であったMIYU特有の倍音というのか声の響きがほぼ無くなってしまっている。なので声が出ていないわけではないが現役当時はもっと強く通って響いていたのに、低く落ち着いたトーンになってしまっているので張りが無い。10年後ではなく20年後に30代になって声が出なくなってきたとかなら分かるが、まだ20代前半3,4年前の07〜08年のソロ活動時よりも明らかに調子を落としているのは気になった。後に素行不良で事務所を一方的にクビになっている事からも私生活が相当荒んでしまっていたりしたのだろうか。MCやメイキング等でも昔と変わらぬ笑顔を見せる場面もあるんだけど、深い傷を負った人の回復しきれていない佇まい感がどこか漂っているように見える。元々TAKAYOメインだったZONEがMIYUの出現でMIYU中心になっていったほどの逸材として当時なりの苦悩や挫折もありはしたんだろうけど、ZONEの中で大事に育てられて16歳まで基本成功し続けてきたMIYUがその後の5年間で味わったであろう明確な挫折に次ぐ挫折は本人が語っている以上にすさまじいものがあったのだろうなと思う。

ソロでは元MARIAの2人をバックダンサー(Ring)にして完全なクールR&Bダンス路線の曲のみで構成。解散後のソロ活動だったCAM時代の曲が一切無いのは権利の関係もあったのかもしれないが、CAM時代はもう少しロックだったりアコースティックやったりもしていてバンドサウンド寄りだったので、やはり本来やりたいのはこの路線ということだろう。当時は大人っぽすぎたZONE時代の曲は大人になった事でかなり年相応になったなと思うし、ZONEでは違和感のある落ち着きすぎた低いトーンもクールなR&Bダンス路線ではちゃんとハマっている。

Ringが元MARIAなのは別に隠してはいないがあまり触れられておらず、MARIAメンバーだったMAIKOとの絡みも特になし。MAIKOはMCでMARIAというバンドも解散したと一応名前を出して触れているが、そのメンバーがRingとしてMIYUのバックで踊ったり、ダンス曲で3人のバックで踊っている事には触れていないので観客でも知らなかった人もいたのでは。

MAIKO(Jack&Queen)
MAIKOはMARIAではメインボーカルとなり、ガツンとしたロックナンバーとキー高めの曲が多かったのでMARIA時代に既に歌い方を大幅に変えていた。この影響でMARIAの時点で声質がすっかり変わってしまい、普段の喋り声もハスキーに変化。今回のJack&Queenではアダルトなロックサウンドも展開して最早ZONE時代の面影皆無のハスキーで枯れた歌声となっている。なのでZONE時代の癒し系とかバラードでの伸びとか透明感は完全に失われている。ZONEの曲ではなるべく当時に近い声にしようとしていて、今の声なりにZONEに合わせて歌唱しているのでなんだかんだボーカリストとしては進化しているのかなと。2度のバンド解散を経て、さすがに1度事務所を辞めたもののその間にJack&Queenメンバーと出逢って結成。引き連れて事務所に戻ったという経緯は基本的に挫折喪失感からの一般人生活⇔事務所出戻りしかしていない2人に比べても自分の意志で音楽の道を歩み続けてきた経験もあってか性格もタフになった印象。それでもDISC-1終盤で最初に泣き出すのがMAIKOという辺りには当時の面影を感じた。

個人的には元ZONEの3人が共演してZONEの曲やったライブと考えればまあ悪くない内容だが、ZONE復活ライブとして集客しておいてソロ11連発は御乱心としか…。結局ここから各自の活動には全く繋げられなかったのでこのソロ11連発は失敗に終わったと言っていい結果だった。

再結成には沸いたが、ライブ先行予約に落ちた頃にはすっかり急に乗り気じゃなくなりそれ以上のチケット獲得へは動かず、ライブビューイングもスルーしてしまったが、その後ソロで大量の時間を取ったと聞いてなんだそれと思ったし、改めて今作を見ても正直行かなくて良かったなと思った。もし行けていたらこのライブには不満ばかりだったと思う。復活という一点突破での喜びがことごとく相殺される要素ばかりで…。

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印象度★★★☆☆

2021.8.30修正

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