2008年 マイブレイク
ポイントは投票者の1位〜5位までに、6ポイント〜2ポイントを割り振りました。
6位以下、次点等含め、記載していただいた残りの作品には全て1ポイントを割り振りました。
さらに同率ポイントの場合は実際の投票者数が多い方を上にしています。
ポイントも人数も同じ場合は同順位、順不同で並べています。
順位 | アーティスト | ポイント | 人数 |
1位 | Perfume | 53 | 12 |
2位 | 平野綾 | 24 | 7 |
3位 | Base Ball Bear | 20 | 5 |
4位 | 9mm Parabellum Bullet | 20 | 4 |
5位 | 中島愛 | 18 | 7 |
6位 | いきものがかり | 17 | 5 |
7位 | BREAKERZ | 16 | 4 |
8位 | flumpool Superfly |
15 | 5 |
10位 | エレファントカシマシ | 13 | 5 |
11位 | 凛として時雨 | 13 | 3 |
12位 | 水樹奈々 | 12 | 3 |
13位 | 羞恥心 | 10 | 3 |
14位 | Naifu | 10 | 2 |
15位 | チャットモンチー | 9 | 4 |
16位 | 坂本真綾 | 9 | 3 |
17位 | 中川翔子 the pillows May'n |
9 | 2 |
20位 | RADWIMPS | 8 | 4 |
21位 | ステレオポニー | 8 | 3 |
22位 | 川田まみ | 8 | 2 |
23位 | 矢島美容室 GReeeeN |
7 | 2 |
25位 | ジェロ | 6 | 3 |
26位 | 安室奈美恵 藍坊主 遊吟 |
6 | 2 |
29位 | サカナクション ACIDMAN empty slow YUKI オーラルヴァンパイア Aqua Timez DREAMS COME TRUE SCANDAL 斉藤和義 UYAX 青山テルマ |
6 | 1 |
40位 | 戸松遥 | 5 | 3 |
41位 | 榎本くるみ 音速ライン GRAPEVINE SHAKALABBITS ポルノグラフィティ 福原美穂 UVERworld アラジン SBK 相対性理論 PAMELAH 清水翔太 |
5 | 1 |
53位 | GIRL NEXT DOOR | 4 | 2 |
54位 | スガシカオ 岡本玲 Dirty Old Men ostooandell JUN SKY WALKER(S) 175R ASIAN2 椎名林檎 パックンマックン OASIS |
4 | 1 |
64位 | KOTOKO | 3 | 2 |
65位 | GOING UNDER GROUND ELLEGARDEN 小沢健二 Polysics doa access 秦基博 堀下さゆり |
3 | 1 |
73位 | シド 板尾創路 COMPLEX 宇多田ヒカル ウルフルズ Do As Infinity 悲愴感 東方神起 福原裕美子 徳永英明 大槻ケンジ |
2 | 1 |
84位 | 嵐 堀江由衣 244 ENDLI-x w-inds. 岡村靖幸 Guns N' Roses 筋肉少女帯 ジェット機 新堂敦士 TM NETWORK BOOWY DEEN マキシマムザホルモン スーパーカー Sound Horizon misono THE BACK HORN 新谷良子 茅原実里 井上麻里奈 銀杏BOYZ |
1 | 1 |
MOMA的レビュー
新人がなかなか売れない、売れてもベテランを凌ぐような人気を会得できない、できても結局数年後にはベテランにまた抜かれる…このように強力な新人が出なくなって久しい。そんなわけで新人ではなく、自分が08年にブレイクしたなと思うアーティストへ投票というシステムをとったのだが、案の定08年デビューの新人にはあまり票が集まっていない。
大方の予想通りにPerfumeがダントツ。続いてアルバムが人気だった平野綾、楽曲で上位に入っていた曲がアニメタイアップだったのでこの流れではそれがきっかけとしか思えないBase Ball Bearと9mm、ここでも強いマクロスの中島愛とアニソン系が上位に並ぶ。典型的というか明らかに「アニメ」がキーワードという特徴的な流れが出来上がっている。その傾向が最も強く出たのは楽曲部門ではなく、実はこのマイブレイク部門だったのだ。
特に下位にかけても今年になって上位にランクインしたわけでもないそこそこのキャリアのあるアニソン系/声優の名前がチラホラと入っている。08年にマイブレイクしたという部門でこうなっているということは、そのまま08年にアニメに目覚めた人が多いという何度か書いてきた結論に行き着ける。
元々ビーイング好きが多かった名残のようなBREAKERZやNaifu、そしてお茶の間勢では最高位のいきものがかりや、羞恥心、flumpool辺りは、上位が濃かったので正直集計してて少しホッとするような気持ちになった。
あとさ、SCANDALに入れたの、楽曲も含めて俺だけかよ…。ステレオポニーはいるのに。
最後に感想。
本当に驚きの結果だった。かなりアニメ好きは増えている感触があったが、まさかここまでとは。去年と比べてみると、凄い激変ぶりだ。とにかくサイトの方向性は全く変わっていないのに、こうなった理由が俺としてはとても興味深く、その謎が知りたい気持ちでいっぱいだ。とりあえず全く曲を知らないのでまずは視聴してみるかということで、滅多に行かないyoutubeで実際に「ライオン」とか聞いてみた。もっとかっこいいのかと思ったが、普通にキャラソンじゃんという以外の感想も浮かんでこなかったし、それ以外何曲か視聴してみたんだけど、う〜ん。マクロス関係は好きな人には申し訳ないんだけど「こういうのが人気なのかぁ…」という以外コメントはないです。
それ以外も9mm、フジファブリック等公式で視聴してみたが、なるほど方向性としてはこういうのが人気なのかという感じだ。アジカンとかも含めて方向性にある程度の似た匂いはある気がする。この方向性だとエイベックス系の入る余地はないね。
唯一…平野綾の爽快ロック路線は…なるほど…これならかろうじて分かる気がする…。ハロプロのBuono!とかも爽快ポップロックで好印象だしこういうのは嫌いじゃない。機会があれば聞いてみてもいいかも…あ、図書館に入荷していたようだ…さすがに読者投票3位、ミスチルに次ぐ人数の支持を得た作品だし、図書館ならタダだし1度くらい通しで聞いてみるか…。
そんなわけでサイトが軌道に乗ってきた頃に比べて、随分俺の趣味とはかけ離れた方向の読者が多くなっているようだ。ていうか俺が置いてかれてないか、これ。多用化してはいるんだけど、俺と読者よりも
投票してくれた読者同士の方が圧倒的に距離や趣味が近い
そんなことを強く感じた。たぶん1番人気だと思われる「今週のチャート」はオールラウンドなので、そこ目当ての人も多いからなんだと思うんだけど。
この流れが変わるとは到底思えないので、こういう傾向はますます濃くなっていくのではないかと思う。この1年でもかなり濃くなったのだ。この流れは止まるとは思えない。テレビとネットの剥離。音楽ファンともっとライトな音楽リスナーとの間の剥離。こんな状況でかつてのようなミリオンセラーや誰もが口ずさむような国民的ヒットが容易く生まれるわけがない。ただ08年に関しては「マクロス」だけが異常に強かったという部分が大きいので、これがなくなると来年はもう少し元に戻ってくるのかな?どうなんでしょう。
もちろん各自が好きな音楽を好きなように楽しめばいいんだけど、どうしても少し寂しい気もするね。今回はそんなことを強く感じた。
最後に投票ありがとうございました。今年以降も続けていきたいと思っているので今年もよろしくお願いします。