2008　楽曲編

ポイントは投票者の1位〜5位までに、6ポイント〜2ポイントを割り振りました。
6位以下、次点等含め、記載していただいた残りの作品には全て1ポイントを割り振りました。
さらに同率ポイントの場合は実際の投票者数が多い方を上にしています。
ポイントも人数も同じ場合は同順位、順不同で並べています。

MOMA的レビュー

今年のキーワードは「アニメ」である。昨年に比べてアニメ/声優への投票が激増した今回の投票。アニソンが混在しているという人よりはアニソンの方に多く（もしくは上に）投票する人も多く、中にはアニソンにしか入れないという人もいたりした。ほとんどアニソンという人は4分の1くらい。逆にアニソンが全く入っていないという人となると、ここはラインナップを見るとたまたまタイアップがアニメだっただけというケースもあるので（そういうコメントも何件かありました）、正確な数字を出せないのだが、半分より少し多い程度といったところか。つまり正確には出せないがほぼ半分くらいの人はアニソン/声優が混じっていた。

また実写のアイドルにはほとんど票が入っていない。ていうかPerfume以外、皆無である。この流れからしてPerfumeはアイドルとして支持されている感じがないので、中川翔子とか1票だけ入っているAKB48とか本当にそれだけではないだろうか。もとより萌え系アニメへの票はほとんど無かったのでそういう流れはないにしても、アイドルがほとんどないというのは意外だった。個人的にもサイトの方向的にもアニソンではなく、ハロプロ系の票がチラチラ入ってくるくらいは普通に予想していたのだが…。

1位はダントツでミスチル。高得点+人数も最多ということで文句なしである。3位には『GIFT』も入っているが、こちらにはあまり高いポイントを与える人が多くなかった。アルバム曲も高得点で上位に入っており段違いの人気である。

そして2位にはアニメ「マクロスF」のキャラソンがこれまたダントツで登場。6位にも同じマクロス作品が登場していて、揃って強さを見せた。下位にかけても17位の坂本真綾、19位のMay'nなどがマクロス作品である。また一見普通にJ-POP系としてランクインしているのかと思いきや5位のBase Ball Bear、21位のUVERworld、28位のORANGE RANGEなどは全部アニメタイアップ。これら3曲はマクロスに投票した人の票が集中していた。

今回、シングルではなく「楽曲」としたのでアルバムやC/Wも対象となったが、やはりファンサイトではないのでなかなかそういうものは上位には来なかった。そんな中でBUMPの「プレゼント」は8位となっている。昨年のアルバム1位がBUMPだっただけに、この収録アルバム自体はトップ10入りは逃したが、08年唯一の新曲は強かった。

ちなみに元々はDEENファンが多かったせいか、「永遠の明日」のゲーム票は一切無かった。ここが唯一うちのサイトの特色が出たところではないだろうか。

昨年1位だったラルクは今年もベスト10入りしたものの、昨年ほどの支持は得られなかったようだ。いきものがかりはシングルがたくさん出た中で1番最初に出たシングルにのみ集中。「帰りたくなったよ」や「ブルーバード」が人気だと思っていたので意外な結果だ。

それ以外はかなりバラバラで、いわゆるお茶の間系のヒット（テレビに良く出ている人たち）や、着うたで大ヒットを飛ばしたような流行のど真ん中作品にはほとんど票が入らなかった。お茶の間系ヒットを支えているはずの10代の投票も多かった割には（ちなみにほぼ全て10代、20代の男性で30代少々、女性少々といった感じ）票が集まるのはアニソン、アニメタイアップ作品ばかりで、そうでないものには票が集まらずみんなバラバラだ。年間1位の嵐が4位に食い込んでいるなど一部にしか、ヒットチャートの流れは感じられない。まあ元々うちのサイト自体が着うた系ミュージシャンを始め、お茶の間系ヒットはあまり中心的に扱っていないせいもあるし、そもそも着うたでしか音楽聞かない人ってこのサイトに来るくらいの人の中にはあまりいないと思うので流れ自体がここにはないのだろう。それを言うならアニメの方に関しては一切扱ってないわけだから、この考え方は通用しない。結論から言うと

・ネットユーザーで音楽レビュー系サイトを訪れるくらいの音楽好きな人はアニメにハマりやすいのではないか。

・同じく、テレビにはあまり出ないがロックファンが好むバンドも好き（アニメタイアップが1度でもあれば尚ハマりやすい）

・その反面、一般的に流行っているとされるJ-POPには魅力を感じなくなっている。

・ミスチルはみんな大好き

そんなことはないだろ！という意見ももちろんあるだろうし、かなり一方的な結論に思えるかもしれないが、今年の結果を凄くシンプルにまとめるとこれが最も大きな1つの傾向であることは間違いないのではないだろうか。

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