MAGI9 PLAYLAND
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Re: | OZO | OZO | 遠山輔、101 | 15thシングル 最高6位 売上3.2万枚 |
2 | Forget-U-not | OZO | OZO | 江口亮 | |
3 | With You/With Me | OZO | OZO | 遠山輔 | 16thシングル 最高4位 売上3.2万枚 |
4 | THE MAGI9AL FES. | 101 | 101 | 101、中村タイチ | |
5 | out of the blue | OZO | OZO | 遠山輔 | |
6 | 9uestions | 101 | 101 | 101、中村タイチ | |
7 | ATASHI≒WATASHI | OZO | OZO | トオミヨウ | |
8 | NeXT to FUTURE | OZO | OZO | RYOTARO | |
9 | LOVE VAMPIRE | OZO | OZO | 遠山輔 | |
10 | To be continued... | OZO | OZO | トオミヨウ | |
11 | 【fu:】 | OZO | OZO | RYOTARO | |
12 | D.N.A. | 101 | 101 | トオミヨウ | |
13 | Evolution No.9 | 101 | 101 | 101、中村タイチ | 14thシングル 最高11位 売上1.0万枚 |
14 | ALGORITHM+LOVE | 101 | 101 | 101、中村タイチ、江口亮 | |
15 | Prism Drops & Falls | 101 | 101 | 101、中村タイチ | |
Bonus Track | |||||
16 | With You/With Me(Album Ver.) | OZO | OZO | 遠山輔 | 16thシングル 別アレンジ |
Strings Arrangement:石塚徹(2)
Chorus Arrangement:中村タイチ(8)、OZO,中村タイチ(11)
※シングル200位以内データ
リリースデータ
2014年6月18日 | 初登場9位 | 売上1.8万枚(300位集計) | SME Records |
メンバー
川島海荷 |
佐武宇綺 |
村田寛奈 |
吉井香奈恵 |
西脇彩華 |
9nine、5thアルバム。SME移籍後の現メンバーでは3枚目。前作以降の3シングルを収録。作詞作曲は101とOZOの2人(?)で固定され、アレンジャーも含めて制作陣が一新されている。「With You/With Me」はアルバムバージョンとしてアレンジャーは同じだが別アレンジを施してボーナストラックとしてもう1度収録されている。またメンバー表記順は2作連続で変更になっている。ソニーのサイトにおいては前作までは女優として川島海荷の知名度が高い中でも"佐武宇綺・村田寛奈・吉井香奈恵・川島海荷・西脇彩華の5人からなる"という紹介の仕方を一貫して続けていたが、「Evolution No.9」以降のシングル3作では一転して"川島海荷が所属する"という川島海荷の知名度に頼った形容に変わっていた。「Re:」がドラマ『リーガルハイ』OPタイアップに起用されたのを機に発売種数の更なる増加(3種→5種)、激しいプロモーションを仕掛けたことでシングルのO社売上枚数は上昇した。今作はシングル売上に及んでおらず、前作で逃したトップ10入りを果たすも前々作より1ランク下回っているが、前2作の累計売上を越えて最高売上を記録した。初回盤Aはシングル3曲のPVと西脇彩華の姉であるあ〜ちゃんが所属するPerfumeとのコラボライブの模様を収録したDVD付。初回盤Bはフォトブック付。通常盤初回プレスはアナザージャケット全5種ランダム封入。全3種で曲違いはない。
制作陣が一新、統一された事で作風がガラッと変わり、現在流行っているとされているEDM路線を導入。ほぼ全編に渡って電子音がブイブイ鳴り響く方向性で統一されている。とはいえあまり本格的でも無く、全体的に電子音が鳴り響いているものの、音圧はさほど高くなく、攻撃的な感じもあまりしない。なんかそれっぽくアレンジしたという程度の曲の方が多くて、EDMを前面に打ち出して以降のモーニング娘。feat.大久保薫なんかと比べるとかなりマイルドな聴感。個人的には電子音苦手なのでこの程度の音圧だとかなり聞きやすかったけど、エレクトロ路線という事を考えると迫力不足で中途半端なんじゃないかと思う。
作詞作曲を担当した2名はコードネームみたいな名前で個人なのかユニットなのかすら不明だが、他で見た事ないのでたぶん新人クリエイターっぽい。アレンジャーに関してはロック系も多いけど打ち込み系もけっこうやる印象のtasuku(遠山輔)はまあエレクトロやっても不思議ではないんだけど、ハーモニカが鳴り響く初期のストリングス無しのいきものがかりの編曲を担当していたバンド系を多く手掛ける江口亮(今作では2で唯一の外部演奏となるドラムとバイオリンを起用した辺りには片鱗が…)、「さくら(独唱)」を筆頭に初期の森山直太朗の編曲を全面的に担当していた中村タイチ、安全地帯や玉置浩二、今年になってからは槇原敬之のカバーアルバムのアレンジを担当していて打ち込みリズムが軽くてあまり濃いアレンジはしていなかったトオミヨウなど、これまでエレクトロ系のアレンジをしていたイメージがほとんど無い人たちがズラッと参加しているのがかなり謎。まあ大久保薫を召喚してエレクトロ路線を注文したらそのままモーニング娘。になってしまうんだろうけど、今作はエレクトロやりたい割には制作陣の選択がなんか違うような…。
しかもおそらくパフォーマンスの高さを見せたいのと流行ということもあってにエレクトロ導入に舵を切ったんだと思うけど、正直9nineの「楽曲の」良さを全部捨ててしまったと思う。シングル3曲はまだ良かったし、それなりに曲幅はあるんだけど結局どれもこれもエレクトロっぽくしているので結局ほとんど同じような感じに聞こえてきて途中で飽きてきてしまった。9nineの魅力は意外と他のアイドルには無い圧倒的な清涼感に適度なカッコよさとさわやかさを持ち、それでいてアイドル色はあまり強くないところにあったと思うけど、そこを全部捨て去ってしまったのは残念だ。というか前作と今作で前々作『9nine』がいかにバランスが良かったかを改めて実感した。ファンの間でも今作はかなり不評のようなので、元に戻すか少なくともエレクトロ路線はこれ限りになる事を期待したい。
ただパフォーマンス面ではシングル3曲のPVを見た事があるんだけど、どれもバッチリ決まっててかなりカッコいい。今作を引っ提げて初の日本武道館公演を8月に行ったそうなので、パフォーマンス含めて見れば今作の印象も上がるかもしれないとは思う。
印象度★★★☆☆