今事記

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ヒカリノミ 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、鈴木"Daichi"秀行 2nd配信シングル 初CD化
2 カレイドスコープ 相川七瀬 池田綾子 亀井登志夫、弓木英梨乃  
3 Butterfly 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、鈴木"Daichi"秀行  
4 オトヒメ 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、鈴木"Daichi"秀行  
5 花のように 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、鈴木"Daichi"秀行  
6 誰かのためになら 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、弓木英梨乃  
7 A message 相川七瀬 渡辺篤弘 亀井登志夫、渡辺篤弘  
8 ことのは 相川七瀬 池田綾子 上杉洋史  
9 Hello 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、鈴木"Daichi"秀行  
10 あっというま 相川七瀬 亀井登志夫 亀井登志夫、Hiromi U10G  

リリースデータ

2013年2月6日 初登場98位 売上0.16万枚 Produced by 相川七瀬、亀井登志夫 motorod(avex trax)

相川七瀬11thアルバム。2010年の15周年ベスト『ROCK or DIE』以来となるCD作品で4年ぶりのオリジナルアルバム。2010年末には新たなプロジェクトRockstar Steadyを立ち上げ、DVDシングルをリリースして活動を開始。2011年2月には1stアルバム『Gossip』をリリースしていたが、直後に3月11日の東日本大震災が起こり、"すべてが変わった"事で、活動方針を変更。今作へ向けての新たな制作へと向かっていったとされている。Rockstar Steadyは公式サイトまで立ち上げたが結果的にそのまま放置状態となっている。今作では新たに亀井登志夫をプロデューサーに招いて制作された。2012年10月31日には配信限定シングルとして「ヒカリノミ」がリリースされていたがこれ以外に先行リリースは無く、シングルCDリリースも止まったままで今作が発売された。

今作は東日本大震災の影響が大きいとされている。これまで以上に歌詞に注力しているように感じられるのは作風が意識的に大きく変えられ、聞き手を優しく励まし肯定する前向きさが前面に出ているためだ。パブリックイメージであるアッパーなロックでも元気が出る人は出るんだろうけど震災後のムードの中では本人的にどうも過去のヒット曲「夢見る少女じゃいられない」にしても有名曲だけに喜ばれはしても場にそぐわないというかしっくりこないところがあったようで、優しい雰囲気が全開なのも自身に優しい曲があまりない、そういう曲を歌いたいと強く思ったためのようだ。一応ミディアムでロックテイストな曲もあるんだけど、全体にはしっとりした優しいミディアムナンバーが並ぶ。さらにタイトルにあるように、日本古来の和の雰囲気が随所に盛り込まれているのが今作最大の特徴で新鮮だ。バラードアルバムという印象にはなるけど、ドバラードはそんなに無いし、基本的には元気になれて優しい気持ちにもなれるアルバム

大衆が相川七瀬に優しさを求めるかというと難しいところではあるし、何より『The Last Quarter』以降は常に前作の面影皆無というほどに毎回作風変えすぎで、相川七瀬=ロックという固定イメージはとっとと捨ててなんでも受け入れる広い心が必要なのも確かだが、似合わない事をやっているわけでもない。ドラムが全部バンド風打ち込みで少々軽めなのだけちょっと残念だが、これはこれで素敵なアルバムだと思う。

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印象度★★★★☆

2016.6.3更新

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