どうしたって伝えられないから

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ばいばーーい AIKO AIKO トオミヨウ  
2 メロンソーダ AIKO AIKO トオミヨウ FM802×TSUTAYA ACCESS!キャンペーン曲(※) セルフカバー
3 シャワーとコンセント AIKO AIKO OSTER project  
4 愛で僕は AIKO AIKO 島田昌典  
5 ハニーメモリー AIKO AIKO OSTER project 40thシングル 最高3位 売上2.1万枚
6 青空 AIKO AIKO トオミヨウ 39thシングル 最高6位 売上2.5万枚
7 磁石 AIKO AIKO トオミヨウ  
8 しらふの夢 AIKO AIKO 島田昌典  
9 片想い AIKO AIKO トオミヨウ  
10 No.7 AIKO AIKO 島田昌典  
11 一人暮らし AIKO AIKO トオミヨウ  
12 Last AIKO AIKO 島田昌典  
13 いつもいる AIKO AIKO 島田昌典  

Chorus arranged by KAN(2)

FM802が行っているキャンペーンの2019年度のテーマ曲でRadio Darlings名義でaiko、上白石萌歌、谷口鮪(KANA-BOON)、橋本絵莉子(チャットモンチー済)、藤原聡(Official髭男dism)、はっとり(マカロニえんぴつ)が参加、KANと秦基博がコーラス参加。原曲はTSUTAYAレンタル限定でRadio Darlings×aiko『FM802×TSUTAYA ACCESS! SPECIAL EDITION 2019』として半年間限定でレンタルのみ行っていた(現在入手不可)

リリースデータ

2021年3月3日
2024年1月5日(アナログ盤)
初登場2位
初登場16位
売上5.5万枚
売上0.2万枚
All tracks Produced by aiko ポニーキャニオン

aiko14thアルバム。シングルコレクションアルバム『aikoの詩。』から1年9ヶ月、オリジナルアルバムとしては2年9ヶ月ぶり。前作以降の2シングルと「メロンソーダ」のセルフカバーを収録。「青空」で初参加となったトオミヨウはアルバム制作へは初参加となった。前作で復帰した島田昌典は引き続き参加、島田昌典が退いた後に担当していたOSTER projectも頻度は減ったが2曲に参加したが、OSTER projectと同時期に参加するようになっていた川嶋可能は不参加となった(シングル2作のC/Wでは1曲ずつ担当していた)。

初回盤は2019年10月〜2020年3月まで開催予定だったライブハウスツアー「Love Like Rock vol.9」の3月7,8日のラスト2公演が新コロライブ封じで中止を余儀なくされた際に代わりに2020年3月8日に行った配信ライブ「Love Like Rock vol.9〜別枠ちゃん〜」を収録したBlu-ray付が初回盤ADVD付が初回盤B(内容は同一)。恒例カラートレイ仕様。2023年7月に1st〜4th、8月に5th〜8th、11月に9th〜12th、2024年1月に13th〜15thと順次アナログ盤で発売された。

前作に続いてまた装いが変わってきたというか、恐らくどっしりとしたベテラン感が出すぎるのを避けるため&自分より若い世代に任せたい考えで比較的軽快なアレンジをするOSTER project&川嶋可能にメインアレンジャーを切り替えたんじゃないかと思うんだけど、前作からの島田昌典の再起用、C/Wでは参加していたがアルバム新曲での川嶋可能の参加は一気になくなり、OSTER projectもシングルとアルバム1曲のみ、そしてここに来てトオミヨウが最多の6曲を担当。トオミヨウはリズム隊がお留守の薄味アレンジをする人という認識で個人的にはすっかり固まっているが、ピアノやストリングスのアレンジに長けながらもこってりした大作アレンジをする人ではないのでaikoにおいてはその辺が絶妙だった。

以前のaikoは年齢を重ねてバラードばかりになるのが嫌だったと語っていた時期があったが、近年はいい年していつまでもラブソングばかりと言われようともラブソングを書き続けるみたいな発言をするようになってきて、40代になっても延々とラブソングばかりというのを武器にしつつも客観視した場合には若干自嘲気味に考えてもいるような印象を受ける。いずれにせよ軽快さよりはある程度の落ち着き、しっとりした雰囲気にシフトしたいという意向があるのではないかと思われ、実際今作は落ち着いた曲が多く、弦アレンジ4、管アレンジ1といつもより彩りも少なく、アップテンポだったり華やかなノリの良さはほとんどない。トオミヨウは重くなりすぎない落ち着いたアレンジを軸にしつつ「メロンソーダ」で今作唯一の管アレンジを交えたりと他アーティストでの薄味イメージを覆すような多彩さも見せていてaikoに関してはかなり好印象。島田昌典はさすがの安定感でどっしり落ち着いているが、どっしりばかりではなく、トオミヨウかと思うような薄めのアレンジもやっているので、トオミヨウと島田昌典だともっと分かりやすくカラーが異なるかと思ったけど案外アレンジが誰なのか分からない部分もあった

サウンド面では新たな風が吹いていてバランスがいいんだけどそれ以外では正直歌詞は元からあまり気にせずに聞いているが(アルバム全作聞いておいて全く歌詞に言及してないっていう…)、今回はやや言葉数が多いような気はした。ちゃんと確認はしていないが特に前半の曲は歌詞カードがいつもよりも下までぎっしりしているような…。メロディー面ではaiko節は相変わらずではあるけど、やはりもう残ったコアファン向けといった印象は否めず、ファンなら満足するだろうけど、なんとなく聞き続けているリスナー的にはアレンジが多少雰囲気変わろうとも大雑把な印象ではいつも通りかいつもより地味目、シングルもいつものバラード的な曲ではないとはいえあまり印象に残ってくる曲ではなかったので、どうしてもトータルで落ち着いたアルバム以外の印象は残ってこない感じ。

B08SXMQTRM初回盤Blu-ray付A B08SXKGNQ6初回盤DVD付B   B08SXLPK74通常盤 B0CLLCR722アナログ盤

印象度★★★☆☆

2021.6.12更新

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