あいのり 1999-2009 THE BEST OF LOVE SONGS
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 始まりの場所/ゆず | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 寺岡呼人&ゆず | 2ndアルバム『ゆずえん』収録曲 |
2 | fragile/Every Little Thing | 持田香織 | 菊池一仁 | 伊藤一朗/桑島幻矢/菊池一仁 | 17thシングル 最高1位 売上83.4万枚 |
3 | Way of Difference/GLAY | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | 25thシングル 最高1位 売上73.0万枚 |
4 | 明日への扉/I WiSH | ai | ai | nao/小澤純 | 1stシングル 最高1位 売上77.4万枚 |
5 | スターゲイザー/スピッツ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 28thシングル 最高1位 売上24.0万枚 |
6 | 未来の地図/Mi | Mi+H | Mi+G | G+TATSUKI | 1stシングル 最高3位 売上15.4万枚 |
7 | 超特急/ゆず | 岩沢厚治 | 岩沢厚治 | 寺岡呼人&ゆず | 22ndシングル 最高2位 売上13.4万枚 |
8 | My Love/川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 長澤孝史 | 11thシングル 最高5位 売上6.1万枚 |
9 | Fate/遊吟 | 伸治 | 伸治 | 長澤孝史 | 1stシングル 最高4位 売上1.8万枚 |
10 | 大っきらい でもありがと/青山テルマ | 吉田美和 | 吉田美和/中村正人 | 春川仁志 | 5thシングル 最高14位 売上2.0万枚 |
リリースデータ
2009年7月29日 | 初登場9位 | 売上3.5万枚 | ポニーキャニオン |
フジテレビ系恋愛バラエティ番組『あいのり』主題歌集アルバム。1999年10月〜2009年3月までフジテレビ系月曜23時枠(最初の半年は20分、以降は30分)で放送されていた。主題歌はほぼ1年交代で使用されており、歴代正規主題歌全10曲を使用順に収録。収録アーティストにポニーキャニオン所属者はいないが、フジテレビの番組なのでポニーキャニオンから発売された。初回盤は主題歌のメドレーに乗せての10年間の番組ダイジェストを収録したDVD付。
98〜99年に1年間放映されていた『TOKIOのなりゆき!』の企画を発展させて始まった番組で基本概要は一般公募で参加した男4人女3人の7人がラブワゴンに乗って世界1周の貧乏旅を行いながら繰り広げられる恋模様を追うというもので、司会者の久本雅美、今田耕司、加藤晴彦(〜2006年3月)、ウエンツ瑛士(2006年4月〜)の3人がVTRを見ながらトークする形で進行。7人は告白を決めると帰りのチケットを相手に渡して告白、成功すれば2人で帰国、失敗すれば1人帰国、抜けたメンバーは随時補充されるという形式だった。
00年には他局(TBS)での『未来日記』のヒットもあったが、00年前後は王道ラブストーリーのトレンディードラマがヒットする時代が終わり、素人参加の恋愛模様に視聴者が共感するというムーブメントが巻き起こっていて『あいのり』も最初の数年で絶大な人気を誇った。当時のフジテレビ月曜は月9ドラマ→SMAP×SMAP→あいのりで連続で高視聴率をたたき出していたが、00〜02年頃の絶頂期は月9ドラマの視聴率が低迷してきたため、時に月9を上回る事もあった。
主題歌はOP映像と共に毎回しっかり流す方式を取っていてさらにタイアップでありがちな1クール交代ではなく、1年間たっぷり使用されたため視聴者に広く浸透。秋頃に使用され始めて発売が渇望される年明けまでリリースを引っ張って大ヒットというのが多かったが、後期は年内に発売してしまう事もあったようだ。初代はアルバム曲だったが2代目のELTから4連続で1位を獲得する大ヒットを記録。各アーティストにとって新人は最大売上、ELT、GLAY、スピッツも前後のシングルより格段に高い売上を記録した。後半になるにつれて視聴率も低迷、主題歌のヒットも無くなっていき、最後の青山テルマではついにトップ10落ち(しかしその前の遊吟はラッキー4位であり売上はテルマより低い)、そして番組は唐突に終了した。最終回では最終回らしい締めも無く、旅が続く中でひとまず一旦帰国となってそれっきり番組終了が決定したとして唐突にVTRが終わり、久本らがこれで終わり?と総ツッコミを入れるという終わり方であった。
個人的には初期(99年の途中〜01,02年くらい)の全盛期にブームに乗ってハマって見ていた記憶がある。金ちゃんとミドリの結末のオーバーな演出(※)、割といつまでも旅しがちな非モテ系男子○○ちゃんシリーズの千ちゃん辺りまでが個人的なピークでその後はだんだん見なくなって気がついたら忘れ去っていたという感じ。主題歌としては「未来の地図」まではリアルタイムでチェックしていたが、「スターゲイザー」や「未来の地図」が実際にOAされていた頃はもう見なくなっていたはず(で、終わるというので最終回の最後だけどう終わらせるのか気になって見たら前述の唐突な終わり方だった)。番組と共に印象にあるのはやはり「始まりの場所」と「fragile」だ。
そんなわけで00年代のラブソングヒット集として聞くこともできるが、前半は特に00年代のトップヒットコレクションとしても聞くことができる。番組に関係なく当時を知っていれば番組から離れて大ヒットしていた曲なのでコンピ盤として非常に強い。後半はどうもインパクトが弱いのは否めないがこれは単純にヒット規模が著しく縮小して馴染みがないためで、曲自体は最後まで安定している。ただ川嶋あいの事務所とズブズブになって共倒れした感はちょっと漂うかも…(Miは事務所が猛烈に売り出していたガールズバンドで、その後もI WISHとして起用した川嶋あいを再起用、さらに新人の遊吟も起用)。
※記憶を元にしているので実際と違うかもしれないが大体こんな感じ。
別の子が好きだった金ちゃんだったが先に別の男に告白されて帰国されてしまいその子を忘れられずにずっと好いてくれていたミドリを振ってしまいミドリは帰国、しかし振った事を後悔していつまでも次の恋に向かえずに延々とラブワゴンに居座り続けた金ちゃんはやはりミドリが好きだったと単身帰国(リタイア)を決意…とここまでは適度にドラマティックだったが、視聴率もアゲアゲで番組スタッフが調子に乗ったのか、金ちゃんがリタイアを決意すると同時に残りの6人のメンバー間で告白玉砕、連続リタイアが相次いで一気にいなくなっていく。あまりに一気にいなくなったので補充手配が追い付かないなどというテキトーな理由が説明され、補充メンバーが入らないまま男が金ちゃんだけになり、金ちゃんはリタイアするタイミングを失い、残った女性メンバー2人のうち1人は確か告白を断ったけどしんどすぎるとかで精神的ショックを理由にリタイア、ついには金ちゃんともう1人だけになってしまったが、最早演出の邪魔となったかのようにこの最後の1人は「ごめん耐えられない」と恋愛何もしてないのに謎のリタイアを宣言して退場。ついに金ちゃん1人となって彷徨っていたところに日本から追いかけてきたミドリが…ついに感動の再会&カップル成立!と最早ルール無視でド派手に演出されたので妙に印象に残っている。で、ラブワゴン誰もいなくなったので次から全員新メンバーで第2章的な感じになった。
印象度★★★★☆
2021.3.25更新