Be Happy
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | be happy? | 愛内里菜 | 北浦正尚 | 尾城九龍 | |
2 | Close To Your Heart | 愛内里菜 | 大野愛果 | 尾城九龍 | 1stシングル 最高19位 売上6.4万枚 |
3 | 恋はスリル、ショック、サスペンス | 愛内里菜 | 大野愛果 | 尾城九龍 | 4thシングル 最高5位 売上10.5万枚 |
4 | snow drop | 愛内里菜 | 金子奈未 | KCP | |
5 | Her Lament〜誰にも聞こえない彼女の叫び〜 | 愛内里菜 | 小松未歩 | KCP | |
6 | It's crazy for you | 愛内里菜 | 大野愛果 | 尾城九龍 | 2ndシングル 最高16位 売上5.6万枚 |
7 | Can you feel my…? | 愛内里菜 | 岩井勇一郎 | 尾城九龍 | |
8 | Ohh! Paradaise Tasete!! | 愛内里菜 | 大野愛果 | 尾城九龍 | 3rdシングル 最高23位 売上4.3万枚 |
9 | Kimi e no sayonara | 愛内里菜 | 綿貫正顕 | KCP | |
10 | Dear…。From…。 | 愛内里菜 | 北浦正尚 | 尾城九龍 | |
11 | be happy. | 愛内里菜 | 金子奈未 | 尾城九龍 |
リリースデータ
2001年1月24日 | 初登場3位 | 売上30.7万枚 | Produce:愛内里菜 | GIZA studio |
愛内里菜1stアルバム。00年3月「Close To Your Heart」でデビュー。ここまでの4シングルを収録。デビュー当初からトップ20前後のヒットを飛ばしていたが「恋はスリル、ショック、サスペンス」が『名探偵コナン』OPタイアップでトップ10入りを果たした。このOP映像ではコナンが曲に合わせてクールな表情のままパラパラを踊るという異色の内容だったことも話題となり、後年まで語り継がれている。TV出演も積極的に行っていて一気に知名度を上げたタイミングで今作がリリースされ、トップ3入り、30万枚を越えるヒットを記録した。現在でも次回作に続く2番ヒットとなっている。
1stにして本人のセルフプロデュース扱いとなっていて、GIZAの謎のプロデューサーKANONJIはExcutive Producer扱いとなっている。しかし後年のコメントでは「恋はスリル、ショック、サスペンス」のタイトルが嫌で揉めた等、シングルの選定やタイトル決めにKANONJI権限がかなり強く発動していたらしき事が明かされている。また衣装回りが全部自分持ちで衣装代やスタイリスト、ヘアメイク等を事務所から借金という形で用意していたためデビュー時点で多額の借金を抱えていたが、早期に売れたため2ndアルバム後には全部返済できたと語っている。
3曲の編曲を担当しているKCPは個人名ではなく、クレジットにてS."C-JAH"NAKAMURA、K"K.O.G"MORITA、A."MOMO"KANAZAWA、M.FUJINOの4人組である事が明記されている。
倉木麻衣を宇多田ヒカルにイメージを寄せてデビューさせたようにGIZAは既にヒットしている誰かに寄せて便乗ヒットを狙うというのを基本戦術にしていたっぽいところがあるが愛内里菜の場合は浜崎あゆみにイメージを寄せている。といってもギャル風の見た目とか1stアルバム『A song for ××』の顔面アップのジャケ写に何となく似せたとか、主にアートワークを似せている感じで音楽面では浜崎が歌いそうだなという曲は特になくて見た目ほどにはバリバリに寄せてはいない。ユーロビートとかトランスといった当時流行っていたクラブ系のサウンドをあくまでキャッチーな歌メロに乗せて聞きやすく馴染みやすいJ-POPに仕上げるといった感じ。ギターもシンセもギラギラ主張せずにスッキリとしたサウンドになっていてあくまでキャッチーな歌メロと愛内里菜の伸びやかなハイトーンが最大限に生えるようなサウンドで統一されている。90年代のビーイングと違って、倉木麻衣に続いて1stの段階で既にかなり方向性をきっちり決めていたようで、実際今作の統一感は全アルバムの中でも随一。ボーカリストとしての表現力で言えばそれは当然後期の方が成長はしているんだろうけど、最初から最後まで通してダレる事なくすっきりと聞き通せるという点では今作が1番だと思う。
印象度★★★★☆
2020.9.13全面修正