LAST SCENE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Prologue | 愛内里菜 | 大野愛果 | 石井健太郎 | |
2 | GOOD DAYS | 愛内里菜 | 後藤康二 | 石井健太郎 | 1st配信限定シングル |
3 | Sing a Song | 愛内里菜 | 大野愛果 | 葉山たけし | 2nd配信限定シングル |
4 | MERRY-GO-ROUND | 愛内里菜 | 石井健太郎 | 葉山たけし | |
5 | Love me | 愛内里菜 | JOE MIN SUNG/ SHIN HWAN HEE |
小林哲 | |
6 | TIME | 愛内里菜 | 石井健太郎 | 小澤正澄 | |
7 | Priority | 愛内里菜 | 石井健太郎 | 葉山たけし | |
8 | HANABI | 愛内里菜 | 大野愛果 | 石井健太郎 | 32ndシングル 最高28位 売上0.6万枚 |
9 | IN MY SHOES | 愛内里菜 | 平賀貴大 | 長谷川哲史 | |
10 | 37℃ | 愛内里菜 | 伊吹隆章 | 小林哲 | |
11 | LAST SCENE | 愛内里菜 | SILVER STREAM | 田尻尋一 | |
12 | C・LOVE・R | 愛内里菜 | 石井健太郎 | 石井健太郎 | 3rd配信限定シングル |
13〜29 無音 | |||||
30 | Epilogue | 愛内里菜 | 石井健太郎 | 石井健太郎 | シークレットトラック |
DOCUMENT OF THE LAST SCENE |
リリースデータ
2010年9月15日 | 初登場8位 | 初動1.3万枚、売上2.1万枚 | Producer:愛内里菜 | GIZA studio |
愛内里菜8thアルバム。引退を宣言してのラストアルバム。09年のデビュー10年目から"THANX 10th ANNIVERSARY"を掲げて10周年展開でベスト盤のリリースを行っていたが、本当の10周年を迎える2010年は企画盤『COLORS』を経て、その後は配信限定シングルを3作リリースし、7月28日には久々のシングルCD「HANABI」を発売。直後の7月30日のFCライブで突如引退を発表。7月31日の誕生日ライブ「里菜祭り2010」にて理由を甲状腺の病気とした。年内引退としていたが実質的には9月に今作、直後に埼玉と大阪でのラストライブを行ったのみで、引退発表からわずか2ヵ月で全ての活動を終了してしまい、10月以降の活動は無かった(引退ライブのDVD化、予約限定のBOX『RINA AIUCHI PREMIER BOX 2000-2010』を12月31日に発売して完全終了、その後2作目のリミックスアルバムは2011年になって発売されている)。今作にはベスト以降の配信3曲と「HANABI」を収録。13曲目以降長い無音が続き、30曲目にシークレットトラックで最後の1曲が収録されている。この曲の歌詞はCDトレイの下に印刷されている。初回盤DVDは、アルバムレコーディングを追ったドキュメント映像で引退に関してのインタビューも収録されているおよそ20分の内容。
1曲目がバラードなのは初めてだが、全体的に落ち着いたポップ、ポップロック路線が主体。王道のダンス路線も一時傾倒した打ち込みロック路線も、前2作で深めたネオビーイング的な作風のいずれでもない最後にして独立した作風のアルバムだ。落ち着いてはいるものの、まったりした作品ではなく、ド・バラードも多くなく、ミディアム〜ミドルくらいの曲が多い。いろいろやってきたけど、ロックでもダンスでも無く、最終的にシンガーとしての自分を生かすストレートなポップスに着地した感じ。アレンジの方向性からいっても正解だと思う。今作で多用されている石井健太郎は派手さはないがどの曲も安定していて最後にしていい作家に出会えたなと思う。
やはり引退作ということを意識しているせいもあるかもしれないけど、どの曲もこれまで以上にじっくり作られている印象で派手さはないけど確かな良盤。正直もっと間延びしたバラード連発でいかにもなしっとりとした最後を演出しているのではないかと思っていたので(先行シングル「HANABI」がそんな感じだったので…)思いのほか明るく、しかししっかりと最終作らしく締めていたので期待以上だった。突き抜けた1曲は無いが、前半にリード曲固めすぎて中盤以降の失速という最も多かったパターンが無くて終始高く安定しているのでアルバムトータルで考えた場合最後にして最高傑作ともいえるかもしれない。
初回盤DVDはアルバム制作の模様、「HANABI」PVメイキング、「Epilogue」収録模様などを追っているが、楽曲レコーディングは歌入れ映像のみ。わずかに大賀好修がギターを弾いているシーン、岡崎雪がコーラス入れしている映像があるのみ。スタジオの全体像もあまり映らないのであまりはっきりは分からないが…バンド編成、特にドラム入れて録音できるほど広くはない…のかな…。引退に関してはあまり深くは語られていない。特に最初に理由に挙げられた病気に関しては実はあまり関係ないかのようにさほど触れもせず、気持ち的な部分で決意したというかなりあやふやな印象になっている。なお「Epilogue」に関してはCDトレイ下の歌詞にはタイトルが記載されておらず、この映像にて歌詞が映った際に初めてタイトルが判明する仕様。
印象度★★★★☆
2020.12.14修正