赤坂小町
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ようこそコアラちゃん | 岩里祐穂 | 和田泉 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
2 | コアラボーイ・コッキィ | 長沢ヒロ | 長沢ヒロ | 3rdシングル、ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
3 | 可愛いラーラ | 岩里祐穂 | 岩里未央 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
4 | Sweet Paradise | 岩里祐穂 | 和田泉 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
5 | ワルサをしなきゃはじまらない | 岩里祐穂 | 岩里未央 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
6 | 地図にない道 | 恩田久義 | 恩田久義 | 3rdシングルB面、ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
7 | パパとママのタンゴ | 岩里祐穂 | 岩里未央 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
8 | おやすみコッキィ | 岩里祐穂 | 岩里未央 | ミニアルバム『コアラボーイ・コッキィ』収録曲 |
9 | 放課後授業 | 岩里祐穂 | 岩里未央 | 1stシングル |
10 | 準備はOK! | 岩里祐穂 | 岩里未央 | 1stシングルB面 |
11 | ひと夏のスキャンダル | 岩里未央/Heat Berry | 岩里祐穂 | 2ndシングル |
12 | 合宿しない? | 岩里未央/Heat Berry | 岩里祐穂 | 2ndシングルB面 |
リリースデータ
1996年3月25日 | 初登場93位 | 売上0.4万枚 | TDK! Records |
メンバー
Lead Guitar | 中山加奈子 |
Rhythm Guitar | 渡辺敦子 |
Bass Guitar | 奥居香 |
Keyboards | 今野登茂子 |
Drums | 富田京子 |
赤坂小町、全曲集アルバム。PRINCESS PRINCESSの前身にして始まりである「赤坂小町」時代にリリースした1984年のシングル3枚、ミニアルバム1枚を全曲収録。レコード(とカセット)でしかリリースされていなかったため、初のCD化となった。83年にTDKレコード主催のバンドオーディションでメンバー5人が選出され、赤坂小町が結成され、84年にデビュー。84年の間にシングル3枚、ミニアルバム1枚をリリースしたが、活動方針への反発から85年には事務所を移籍、JULIAN MAMAと改名するも作品リリースには至らず、86年にPRINCESS PRINCESSへ改名してメジャーデビューを果たした。赤坂小町時代はブレイク後もCD化されないままだったが、96年の解散に便乗してTDKが今作を勝手にリリース。デジパック仕様のCDとして初復刻となったが、即回収となり廃盤となった。メンバーや現事務所がクレームを入れたためと言われている。
方向性がアイドルすぎる事や、初のCD化が即回収になったまま封印されている事から赤坂小町時代は黒歴史とする見方もあるが、ドラムの富田京子は現在ではいい思い出であるとブログに綴っていて黒歴史ではないとしている。
当初は渡辺と奥居の担当楽器が逆(渡辺がギターで奥居がベース)だったらしく、今作でもそのように表記されているが、1作目である「放課後授業」リリース前後の時期には奥居がギター、渡辺がベースにチェンジしていたとも語られている。
全曲提供による最早誰だか分からない80'sぶりっ子アイドル全開の1作。バンドのオーディションやったのに、バンドじゃないかわいらしいぶりっ子アイドルポップが並んでいるので80'sぶりっ子アイドル音楽に耐性が無いと基本的にのけぞるような内容だ。謎のコアラ曲がいくつかあるが、3rdシングルがOP,ED、それに便乗してのミニアルバムという流れでコアラ関係の曲はアニメ主題歌だったのでキッズ向けアニメソング。パッパラパーな歌詞が目立つが、コアラ関係の歌詞は特にネジが外れていて戦慄する。コアラ関係以外では今度は歌詞が際どいエロ路線&ブリブリでキッツイ。
完全に声が違う曲やユニゾンになっている声もあるのでどうやら奥居以外のメンバーも歌っているようだが、基本は奥居ボーカルと思われる。しかし物凄いぶりっ子な歌い方で後の奥居香のボーカルの面影は皆無。最後までCDを間違えたのか、これが本当にこの後にプリプリになるのかと信じがたい心境のままCDが終わった。1年で見切りをつけて移籍を決断したのは正解だったと思う。
まあそれでもこういう時代があっての「世界でいちばん熱い夏」とか「Diamonds」だと思うとこのバンドのサクセスストーリー、こういう苦労の時代があってこその成功であり、商業的に最も成功したガールズバンドの元祖としての深みはより生まれてくるのかなと思う。ただし当時ガールズバンドの呼称は無く、ギャルバンという呼び方の方が多かったようだ。ガールズバンドという言い方はWhiteberry、ZONEが相次いで売れた00年頃から使われるようになったが、ZONEは"バンドル"(バンドでもアイドルでもないの意味)をキャッチコピーにしていたし、基本的に"ガールズバンド"はバンド外部が女性だけのバンドをカテゴライズするためにつけた呼び方となる。正直狭いカテゴライズな上に、ボーイズバンドなんていう言葉は存在せず差別的なニュアンスも感じられることから自称するバンドは現在でもあまりおらず、ガールズバンドをやたら自称するのはSCANDALくらいだったりもするような…。
印象度★★☆☆☆
2017.4.27更新