無力

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 生まれ変わっても××× 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
2 キスより熱い運命 秋吉契里 秋吉契里 池田大介 7thシングル 100位圏外
3 嘆きの門 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
4 青白い炎のように揺れ続けて 秋吉契里 秋吉契里 池田大介 5thシングル 100位圏外
5 1秒も離れられない 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
6 聖地 秋吉契里 秋吉契里 池田大介 7thシングルC/W
7 べつべつの涙 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
8 黙って愛し続ける自由 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
9 これが最後になるのなら 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  
10 無力 秋吉契里 秋吉契里 池田大介 6thシングル 100位圏外
11 黎明のとき 秋吉契里 秋吉契里 池田大介  

リリースデータ

1999年9月29日 100位圏外 Produced by BMF Room Records

秋吉契里2ndアルバム。前作から1年9ヵ月ぶり。前作以降の3シングルから4曲を収録。今作でもシングルは全て100位圏外、今作も100位圏外となりランクイン記録は残されていない。これによりリリースしたシングル7枚、アルバム2枚全て100位圏外となり、今作を持ってリリースが停止した。そのまま放置されていたため他の多数のビーイング所属ミュージシャン同様に告知なく契約切れになって引退したものと思われていたが、2004年9月になり突如ビーイングのサイトに闘病生活の末に2004年9月8日に他界したと追悼文が掲載された。この際に享年35歳と表記されて初めて年齢が判明した。現在はビーイングのサイト全体が再構築されて各ミュージシャンの当時の公式サイトも全て消滅したため、死去を伝えた文章も消え去っている。

全キーボード池田大介は変わっていないが今作ではギターのクレジットが激減。良くも悪くも歌声もサウンドもビーイングらしい画一的な爽やかさも滲み出ていた前作に対して今作ではより重さを増した秋吉契里の歌詞世界に合わせて歌声もより感情的になり、アレンジも曲に合わせてより世界観を重視して構築していったような作風なので、歌っていること自体はそこまで大きな変化はないんだけど、サウンド面でけっこうガラッと変貌した。続けて聞くと1stは情念をビーイングのプロデュースで重くなりすぎないように整理整頓していたのが、今作では情念をそのまま生かす形になっているのでもうどこから聞いても暗いし、重すぎる愛が終始歌われている。ほとんど共感はできないけど、秋吉契里の真髄はというと恐らく今作だろうし、届く人に届けば確実に刺さって高評価を得るのもまた今作だったんじゃないかと思う。好みではないが圧倒的なアルバムだった。こういう重たい愛を歌った作風を一直線でひたすら展開した5年後に本人病死というのはあまりに重すぎる…。

B00005F5BR 

印象度★★★☆☆

2020.4.2更新

戻る