Where's My History?

[A]盤
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Adventure 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 9thシングル 最高10位 売上1.3万枚
2 ワタリドリ 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 10thシングル 最高5位 売上2.1万枚
3 Dracula La 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 10thシングル両A面曲
4 風になって 川上洋平 川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze 新曲 20/12/2一部先行配信(1 Half ver.)
5 Feel like 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 6thアルバム『EXIST!』収録曲
6 月色ホライズン 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze 19/7/5配信シングル 初CD化
7 Droshky! 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 9thシングル両A面曲
8 Leaving Grapefruits 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 5thアルバム『ALXD』収録曲
9 Girl A 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 11thシングル 最高3位 売上2.5万枚
10 Mosquito Bite 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros]&Ayad Al Adhamy 17thシングル 最高7位 売上1.8万枚
11 ムーンソング 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 6thアルバム『EXIST!』収録曲
12 Philosophy 川上洋平 川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze 20年1月13日配信シングル(18祭Mix)
オリジナルVer.初収録 初CD化
13 アルペジオ 川上洋平 川上洋平 [Alexandros],Alex Aldi&
Albert Di Fiore
7thアルバム『Sleepless in Brooklyn』収録曲
14 LAST MINUTE 川上洋平 川上洋平 [Alexandros],Alex Aldi,
Albert Di Fiore&Takashi Saze
7thアルバム『Sleepless in Brooklyn』収録曲
15 あまりにも素敵な夜だから 川上洋平 川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze 19/10/30配信シングル 初CD化
16 PARTY IS OVER 川上洋平 川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze 7thアルバム『Sleepless in Brooklyn』収録曲
17 rooftop 川上洋平 川上洋平 [Alexandros]&Takashi Saze コンセプトアルバム『Bedroom Joule』収録曲

 

[C]盤
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Burger Queen   川上洋平 [Alexandros] Instrumental 1stアルバム『Where's My Potato?』収録曲 新MIX
2 For Freedom 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 1stアルバム『Where's My Potato?』収録曲 新MIX
3 Starrrrrrr 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 6thシングル 最高13位 売上1.4万枚
4 Run Away 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 8thシングル 最高9位 売上1.5万枚
5 Untitled 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 1stアルバム『Where's My Potato?』収録曲
6 city 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 1stシングル 最高53位 売上0.2万枚 新MIX
7 Thunder 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 9thシングルC/W
8 Kick&Spin 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 4thアルバム『Me No Do Karate.』収録曲
9 Kill Me If You Can 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 5thシングル 最高24位 売上0.4万枚
10 Cat 2 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 2ndアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』収録曲
11 You're So Sweet & I Love You 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 2ndシングル 最高76位 売上0.2万枚
12 spy 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 4thシングル 最高50位 売上0.2万枚
13 Waitress,Waitress! 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 3rdアルバム『Schwarzenegger』収録曲 新MIX
14 Don't Fuck With Yoohei Kawakami 川上洋平
訳詞:戸田よぺ子
川上洋平 [Alexandros] 1stアルバム『Where's My Potato?』収録曲 新MIX
15 かえりみち 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] 1stアルバム『Where's My Potato?』収録曲 新MIX
16 温度差 川上洋平 川上洋平 [Alexandros] デビュー前楽曲 新録音

リリースデータ

2021年3月17日 初登場2位 売上6.0万枚 All Songs Produced by [Alexandros] UNIVERSAL J/RX-RECORDS

メンバー

Vocal and Guitar 川上洋平
Bass and Chorus 磯部寛之
Guitar 白井眞輝
Drums 庄村聡泰

[Alexandros]初のベストアルバム。2020年1月20日にデビューアルバム『Where's My Potato?』からピタリ10周年を迎え、2020年5月のベストアルバム発売を告知したが、2月末以降の新コロライブ封じにより予定を変更し、6〜8月までツアーを行いそのタイミングで夏にベスト盤を発売と発表したが、さらにその後緊急事態宣言で騒動が長期化する事が事実上確定的となったため全て中止、発売延期となり、改めて10周年を終えるタイミングの2021年1月19,20日に10周年ライブ、1月20日にベスト盤発売と告知したが、解除即発令を繰り返し続ける緊急事態宣言によりまたも中止、発売延期となり、最終的に3月17日にようやく発売となった。ここまでの全楽曲からメンバー選曲で[A]盤には[Alexandros]改名以降、[C]盤には[Champagne]時代の楽曲を収録。ただし「Thunder」は[Alexandros]改名後最初のシングルのC/Wである。また当初の発売予定だった2020年発表された作品からも選曲されていて、本格的に今作が完成したのは2021年1月発売予定に向けてだったと思われる。また[Champagne]→[Alexandros]→[ALEXANDROS]→[Alexandros]と時期によって表記を変えてきたが、今作では[Champagne]時代も[ALEXANDROS]時代も全て現表記である[Alexandros]で編曲名義が統一されている。6th『EXIST!』、5th『ALXD』には及ばず自身3番目の売上となった。

庄村聡泰は2019年6月に局所性ジストニアと診断されてライブ活動休止を発表、2020年1月にこれを理由として勇退すると発表していた。しかしベスト盤の発売と勇退ライブをセットで考えていたため、前述の延期に次ぐ延期により勇退も延期を繰り返す事となり、発表から1年2ヶ月経過して、今作及び3月20,21日のライブをもって勇退した。

実際にはレコーディングも既にサポートドラマーであるリアド偉武が担当していたようで、「風になって」「Philosophy」「あまりにも素敵な夜だから」「rooftop」と直近で発表されていた4曲はリアド偉武がクレジットされている。リアド偉武はサポート参加時点では同じRX-RECORDS所属のBIGMAMAのメンバーだったが、2020年5月にBIGMAMAを脱退、今作の直後21年4月に正式メンバーとして [Alexandros]に加入した。今作の発売が元々2020年5月に予定されていた事からBIGMAMA脱退から即 [Alexandros]加入(実質的に移籍)は決まっていた可能性が高く、BIGMAMA脱退がかなり先行する形となった。

初回限定盤は特典映像「The Rest Is History」収録のBlu-ray付、DVD付の2種。BOX仕様ケース、セルフライナーノーツ封入。
通常盤はCDのみ。DUOケース仕様。

2010年代のフェスウケロックバンド勢の筆頭人気バンドという事で名前だけは聞いたことがあったが、曲は全く知らなかったので聞いてみた。どこかで聞き覚えがあったのは「ワタリドリ」のみだったが、概ねこのイメージ通りでサビで裏声まで行くような高音をまくし立てる2010年代の流行りのロックバンドだなという。全体に高揚感があるのでフェスが盛り上がっていく時代にフィットしていたんだろうなというのと、川上洋平が英語も堪能という事で英語詞が非常に多く、あちこち書いてある「訳詞:戸田よぺ子」というのも本人の変名。よぺ子って誰だよ…と思ったら、自分で訳しているだけだったという。洋楽テイストのいわゆる2010年代の邦ロックの筆頭格といった感じだろうか。大きな支持を集めて人気が持続したバンドだけあってやはり同じ速度で売れなくなっていってしまったバンドとはまた一味違う感じはあり、[C]盤の楽曲群に比べると[A]盤の方がさらなる進化を感じられるし、近年は新たなアレンジャーと組んで積極的にバンド外部の音も取り入れていてそれなりの変化もあり、同じような感じにはなっていない。しかし激変もしていないので、うまいこと期待に添いながら進化しているバンドなんだと思う。

今作を聞く限りシングルとアルバム曲に全く差はなく、シングルがどれなのかも全く分からない。というかそもそもシングル選曲しなさすぎ。どれがヒット曲なのか図りにくい時代になったのもあるが(O社の数字だと最大ヒットで2万程度しか出ないし、DLやSTの正確な記録は整ってないし…)、それでもここまで18枚とそこそこのシングルCDを出していて両A面6曲含めると24曲ある。全24曲のシングルA面のうち半分の12曲しか選曲していない。東日本エリアでは『JR SKISKI』CMタイアップとして流れていた「SNOW SOUND」もドラマ主題歌だった「Swan」もタイアップに関係なくあっさり外してしまう辺り、本当にメンバー自選で今聞かせたい曲を選んだのだろう。[A]盤は直近の曲を多めに選んでいる傾向がある一方で、[C]盤は逆にデビュー作から5曲も選んだりもしていてやや偏りはあるように思う。

総じて実力の高いバンドだというのは分かる1作ではあるが、やはり近年ほど電子傾向が見えてくるのと、何故か2010年代にやたら増えた高音スピード裏声バンドというところでどうにも馴染みきれないというのも正直なところ。高音も綺麗だが、意外と平メロの中低音でいい声をしているように思うのでその辺りをもう少し生かしてもいいなじゃないかとは思うんだけど…。

B08P454S8K初回盤Blu-ray付  B08P452YRP初回盤DVD付  B08P411RRS通常盤 

印象度★★★☆☆

2023.1.19更新

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