SA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | nothing without you | Marc | 小室哲哉 | 久保こーじ&小室哲哉 | 5thシングル 最高3位 売上41.1万枚 |
2 | STORIES BEHIND | Marc&Ami | 久保こーじ | 久保こーじ | |
3 | alone in my room | TK&Marc | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 2ndシングル 最高3位 売上35.3万枚 |
4 | white key | Marc&TK | 久保こーじ&TK | 久保こーじ&TK | 4thシングル 最高2位 売上50.3万枚 |
5 | ANOTHER WORLD | Marc | 久保こーじ | 久保こーじ | |
6 | love the island | 小室哲哉&Marc | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 1stシングル 最高5位 売上28.8万枚 |
7 | Don't leave me behind | Marc&Ami | 小室哲哉 | 久保こーじ&TK | 6thシングル 最高3位 売上27.3万枚 |
8 | ボクのしあわせ | 前田たかひろ | 久保こーじ | 久保こーじ | |
9 | in my diary... | Marc | 久保こーじ | 久保こーじ | |
10 | 明日、あつく、もっと、つよく | 小室哲哉&HIROSHI | 小室哲哉 | 久保こーじ | 1stシングルC/W |
11 | PRIVATE SKY | Marc | 久保こーじ | 久保こーじ | |
12 | all night long | TK哉&Marc | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 3rdシングル 最高2位 売上39.6万枚 |
13 | Silent Stream | Marc | 久保こーじ | 久保こーじ | 6thシングル両A面曲 |
14 | ....smile | 前田たかひろ | 久保こーじ | 久保こーじ |
リリースデータ
1999年3月25日 2013年9月11日(リマスター/Blu-spec CD 2) |
初登場1位 300位圏外 |
売上187.9万枚 - |
PRODUCED BY 小室哲哉 | TRUE KiSS DiSC(ソニー) Sony Music Direct |
鈴木あみ1stアルバム。テレビ東京のオーディションバラエティ『ASAYAN』の「ヴォーカリストオーディションファイナル」企画で最終電話投票審査によりグランプリに選ばれ、小室哲哉プロデュースでの歌手デビューが決定し、98年7月にデビュー。以降ハイペースで6枚のシングルをリリース後、今作がリリースされた。6シングル7曲、C/W1曲を収録。C/Wに関しては大半がリミックス曲だったため、未収録になったオリジナル曲のC/Wは「white key」C/Wの「もうじき朝になるのに」1曲のみとなった。シングルでは獲得していなかった初の1位を獲得し、初動ミリオンを突破。最大のヒット作となった。初回盤はトレイの帯下部分にビーズが封入されている仕様。
2013年にはソニーの名盤復刻シリーズの1作に選ばれ、次回作と共にリマスター/Blu-spec CD 2仕様で発売された。鈴木あみの名盤復刻シリーズ選出に関してはミリオンヒットが基準だったのかソニー時代の3作のオリジナルアルバムのうち『INFINITY EIGHTEEN Vol. 2』だけは外され、ベスト盤『FUN for FAN』も外された。
「ヴォーカリストオーディション」なのにどう考えても歌がうまいとは思えないが、これは最終審査を視聴者の電話投票にしたため、アイドル的なルックス面で票を集めたためなんじゃないかと思う。また小室プロデュース作品としては宇多田ヒカル出現で自身のglobeや新たに立ち上げたTRUE KiSS DESTiNATiONでは非売れ線なR&Bに手を出していたが、鈴木あみに関してはJ-POP的なキャッチーなところに持ってきている。…が1,2年前までの全盛期に比べるとやはりどこか複雑怪奇でカオスな感じはある。あの時期特有の世紀末の混沌とした雰囲気も多分に感じられる。
いずれにせよ小室プロデュースブームの末期、セールス的に最後に大成功させたのが鈴木あみだったが、前述のように当時の小室はR&B方面にご執心で正直引き受けはしたものの自分が見出したわけではない鈴木あみに対してそこまでのめりこんではいなかったと思われる。それは綺麗にアルバム曲を全部部下の久保こーじに丸投げしているという手抜きパターンが発動している事からも明らかだ。アルバム直前にもシングルを2作も切ったので(「nothing without you」が1ヶ月前、「Don't leave me behind/Silent Stream」は1週間前)、リード曲の役割もシングルになってしまい、アルバム曲でのリード曲が存在しない。あくまでシングルの隙間を埋めるために配置されている感じ。
もちろん邪魔に感じるほどパッとしないわけではなく、隙間を埋める最良の役割は果たしているし、「ボクのしあわせ」を筆頭にアルバム曲もそこそこいいんだけど、結局今作の印象はシングル満載のベスト的なアルバム取ったところに落ち着く。もう少しアルバムを印象付ける新曲が欲しかったのと、そもそもこの内容(アルバム全部久保こーじに丸投げ)なら、プロデュースは連名にしてあげてもいいじゃないかとは思った。1週前にひっそりリリースした小室どころか久保でさえもほとんど外部に丸投げした未来玲可の『海とあなたの物語たち』では両者の連名プロデュースにしていたのに何故…。
印象度★★★☆☆
2018.3.6更新