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リリースデータ

アンジェラ・アキ3rdアルバム。09年はシングル「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」1作のみのリリースだったが、NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲及び「NHKみんなのうた」に起用され自身最大のヒットを記録。シングル1作のみで今作がリリースされた。楽曲が1人歩きしてのロングヒットだったためか今作の売上は前2作を下回ってしまった。「Knockin'On Heaven's Door」はボブ・ディランのカバー。「We're All Alone」はインディーズ時代にカバーしていた曲だが改めて新録カバーしている。「Black Glasses」はベン・フォールズとの共作で演奏にもベン・フォールズが参加している。「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」C/Wでベン・フォールズのカバー「Still Fighting It」を収録しておりこれがきっかけで意気投合したとされている。今作と同日発売となったベン・フォールズのベスト盤ではデュエットした別バージョンの「Black Glasses」が収録されている。初回盤は「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」のドキュメンタリー映像やみんなのうたで使用された映像、カラオケ映像やMVなど手紙尽くしの内容を収録したDVD付。

これまで以上にシンプルに歌が伝わってくる1作。「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」の演奏は本人のピアノのみで、前作に比べるとほぼピアノだけの演奏が増加して各楽曲はシンプルに研ぎ澄まされている。その一方で初期のシングルで見られたようなキャッチーだったり派手に盛り上がるような曲がほとんどない。「レクイエム」とか10分もある超大作だし。冒頭3曲の流れは非常に素晴らしいと感じたんだけど、以降はちょっとバラードが多すぎるし、集中してじっくり入り込めないとかなり長さを感じてしまう。サウンドが派手なわけではないが、非常に真面目でシンプルな力作といった印象。「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」は今後もスタンダードナンバーになっていくだろう名曲だと思うのでこれだけでもお釣りは来る。

初回盤DVD付　　通常盤　

印象度★★★★☆

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