藍坊主
No | タイトル | 作詞 | 作曲 |
1 | 未知の道の道 | 藤森真一 | 藤森真一 |
2 | プリティパンクミュージック | 佐々木健太 | 佐々木健太 |
3 | 未成年 | 佐々木健太 | 佐々木健太 |
4 | セミのぬけがら | 佐々木健太 | 佐々木健太 |
5 | 僕には何もないけど... | 藤森真一 | 藤森真一 |
6 | 武器よサラバ | 佐々木健太 | 田中ユウイチ |
7 | ランランラン | 藤森真一 | 藤森真一 |
8 | セブンスター | 佐々木健太 | 佐々木健太 |
9 | しあわせのどんぐり | 藤森真一 | 藤森真一 |
10 | 夏草 | 藤森真一 | 藤森真一 |
11 | 両手を広げて | 藤森真一 | 藤森真一 |
リリースデータ
2003年2月12日 | 初登場125位 | 売上0.7万枚 | BUDDY |
メンバー
Vocal | 佐々木健太 |
Bass | 藤森真一 |
Guitar | 田中ユウイチ |
Drums | 亀井栄(骨折により全面不参加) |
藍坊主インディーズアルバム。全国流通盤としては今作が最初で「ファーストアルバム」と帯に記載されている。99年結成、00年に現バンド名に改名。自主制作盤としてCDを制作し、これが好評だったため本格的なアルバム制作をして1度は完成したところで、事務所GOOD-DAYに声をかけられ、事務所所属の元で改めてアルバムを制作し直して今作が完成したとされている。このため今作にはGOOD-DAY関係者がクレジットに登場しており、TAKE OFF studioの長谷川裕之がエンジニアとして参加、全体のプロデュースには参加していないが「両手を広げて」で時乗浩一郎がピアノでサポート参加している。インディーズではこの後シングル2作をリリースした。ドラムの亀井栄はレコーディング直前に骨折したためジャケットやMVに参加しているだけで今作の録音とツアーには全て不参加。ドラムはメンバーの同級生で後のメンバーとなる渡辺拓郎(2〜9)、藤森の専門学校時代の同級生滝澤博之(1,10,11)が急遽呼ばれてサポート参加している。
ラブソングが一切なく、10代への応援歌、メッセージ、葛藤を歌った曲で締められているいわゆる当時流行っていた青春パンク路線。ただそこまでアップテンポで押しまくるわけではなく、意外と軽やかな曲やヘビーな曲もやっていて、一直線な勢い任せではない。全体的には荒々しくて若さ全開の青春パンクといった印象。バンドメンバーや観客含めて大合唱している様子が容易に浮かんでくるような曲が並んでいる。当時ヒットしていた青春パンク系のバンドと比べてもメロディー面でもひけを取らないと思うし、どの曲もなかなかいいのだが、シングル級に突き抜けた曲はない(「大切なもの」「空に唄えば」に該当するような1発屋になりかねないほどの1曲。「未知の道の道」や「セブンスター」のようなキャッチーなメロディーや「プリティパンクミュージック」のストレートさなんかはシングルに準するような存在感ではあるものの、当時の10代なら誰でも知っているレベルの熱狂にはまだ届かなかったのかなとも思うし、青春パンク自体が一瞬のブームだったのでこの時点でまだインディーズで初音源という認知度だと知名度上げていく過程でもうブーム終わりかけていたというのも大きかったかもしれない(売れたバンドはほぼ最初の段階で強い1曲で持って一撃必殺で当ててたし)。それにしてもこのバンドがここから別次元へと進化していくことなど誰が予想できただろうか。そういう意味で若さに溢れたこの1作もまた眩しい。
当時は今作がインディーズで、『ヒロシゲブルー』でメジャーデビューとなったため、『ヒロシゲブルー』を1stアルバムとしてオリジナルアルバムを枚数カウントしていたが、2014年を最後にメジャーレーベルを離れて、自主レーベルでのリリースへと移行。その後の公式サイトでは今作を特にインディーズとして別扱いもしなくなっており、オリジナルアルバムの枚数カウントは曖昧な状態となっている(同様の状況にあるGOING UNDER GROUNDはインディーズは別枠でメジャーデビュー以降を1stでカウントしていたが、2022年のアルバムをインディーズを1stとした通算カウントで発表してしれっと数え方を変更した)。
印象度★★★☆☆
2023.2.15修正