Esper

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Esper 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)  
2 火の鳥 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) 4th配信シングル
3 ハーバービュー 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) 3rd配信シングル
4 スーベニア(AL ver.) 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) 「“気まぐれ弾き語り紀行〜春の嵐編〜”」来場者お土産CD収録曲
5 08 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)  

リリースデータ

2023年9月27日 初登場83位 売上0.05万枚 Sony Music Artists

蒼山幸子1stミニアルバム。フルアルバム『Highlight』から1年8ヶ月ぶり。6曲入りのソロデビュー作『まぼろし』はEP(SINGLE)扱いだったが5曲入りの今作は公式の扱いが「Mini Album」となっている。前作から1年以上新曲発表が無かったが2023年になって3月に「ハーバービュー」、6月に「火の鳥」が配信シングルとしてリリースされ2曲とも収録。「スーベニア」は3月12日に兵庫、19日に東京で開催された初の弾き語りワンマンライブ「気まぐれ弾き語り紀行〜春の嵐編〜」で配布された来場者お土産CDに収録していた未発表の弾き語り音源で、今作ではバンドアレンジにしたAL ver.として収録。ジャケットイラストは「ハーバービュー」「火の鳥」の配信ジャケットに続いて浅野にいおが担当。一般流通作としては『Highlight』に続く2作目となるが202位257枚だった『Highlight』から一転して今作は82位510枚と2倍の売上を記録した。前回は2022年1月だったので今回は販促イベントが気兼ねなく開催できるようになったのが影響したのだろうか。

引き続き同じハヤシコウスケをメインとした固定のバンドメンバーで制作されており、ハヤシコウスケは全曲のギターとプログラミング、そしてディレクターを担当、北原裕司は「スーベニア(AL ver.)」以外の全ベース、山下賢が1〜3、岡田夏樹が4,5のドラムを担当。本人のピアノ、キーボード演奏表記が無く、サポートにも鍵盤がいないのでプログラミング処理されているものと思われる。

6曲入りがEPで5曲入りの今作がミニアルバムってどういう基準ナンダ…。ガツンとした曲は無くとも今回も安定の良作。全曲固定のバンド編成になっていてエレクトロ方面に走っていないのも個人的には好印象。当初はバンドとエレクトロ方面と半々くらいか、そもそも予算的に打ち込み1人オケ制作になるという近年のソロシンガー既定コースだと正直思っていたので固定のサポートメンバーでしっかりバンドを続けているという事はバンド志向が強いという事だろう。実際今作発売後のライブは久々にバンド編成で行われたが次のバンド編成は未定、次のアルバムまで無理かも…とかアナウンスしていたのでホイホイとサポートバンドフル編成で毎回ライブを行えるほどの余裕はないようだ。

「火の鳥」では少し重めのロック系もやっていて、ねごとに比べればサウンドはおとなしくてあくまでソロシンガー然としてはいるものの、個性派シンガーソングライターらしいねごと時代から変わらない独特の世界観を生かして単に落ち着いた地味なミディアム〜バラード曲続きにならないようにアレンジ面が工夫されているのは相変わらず良かった。5曲なのでさらっと終わってしまうが個性は存分に発揮されていて満足度は高い1作

本人の曲にほとんどタイアップがつかないので広く知られようがないところではあるが、先日の大原櫻子始め楽曲提供はちょこちょこ行っている。しかしどういうわけか作詞のみの提供がほとんどというのは何故なのだろう。ねごと時代は作詞は単独でも作曲は沙田瑞紀との共作が大半だったため、作曲よりも作詞の評判が業界内で高くなっていたのだろうか。

B0CDL6HF1X

印象度★★★☆☆

2023.10.21更新

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