Highlight
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ハイライト | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
2 | シュガータイム | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
3 | バースデイ | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
4 | 夏の南極 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
5 | PANORAMA | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | 2nd配信シングル 初CD化 |
6 | Blue Drive | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
7 | 空気の底 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
8 | バニラ | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | 1stEP『まぼろし』収録曲 |
9 | METRO | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | |
10 | スロウナイト | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | 1st配信シングル 初CD化 |
11 | まぼろし(AL ver.) | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart) | 1stEP『まぼろし』収録曲 |
Keyboards Arranged by 石村亜万菜(7,9)
リリースデータ
2022年1月26日 | 初登場202位 | 売上0.026万枚 | Sony Music Artists |
蒼山幸子1stアルバム。2019年7月に解散したねごとボーカル蒼山幸子の初の一般発売CD作品。1stEP『まぼろし』のCDは公式通販限定だったが(配信では一般発売)、今作は一般発売され、公式通販以外でも販売された。1stEP『まぼろし』6曲のうち2曲と以降の配信2曲を収録。公式通販限定特典として直筆サイン入りアナザージャケット付属。前作はチャート対象外だったので今作が初の対象作品となったが売上は257枚でねごとの最後のベスト盤の1/10程度まで暴落した。
EP同様にハヤシコウスケをメインとした固定のバンドメンバーで制作されており、ハヤシコウスケは全曲のギターとプログラミングを担当、北原裕司は「スロウナイト」以外の全ベース、岡田夏樹が3〜5,7〜9,11のドラムを担当、本人が「まぼろし(AL ver.)」以外の全コーラス、ピアノ(4,7,11)、エレクトリックピアノ(6.9)を演奏している。
EPと同じ制作陣でほぼ同じような作風。バンドサウンドを基本にしつつねごとからごっそりバンドのエモさとバンド末期の明らかにもう1人のソングライター沙田瑞紀が先導していた極端なエレクトロ要素を差し引いたようなソロのシンガーソングライター蒼山幸子の正しくソロアルバムといった趣き。ドラムは打ち込みの曲も多く打ち込みのビートを生かしたアレンジもあるものの、完全に電子音に振り切ったりはしていないし、固定のサポートバンドを組んでいる事からも本人は割とバンド志向のようだ。前回もそうだったが個性的な歌声やメロディーラインなどは元々の個性だったのが良く分かり、その点においてはほぼそのままイメージ通り。しかし同じバンドアレンジでもソロのバンドとねごとは全く異なるというのは今回も良く分かる。ソロではミディアム〜スロー系の落ち着いた曲がどうしても多くなってしまうが、そこは本人も意識して意図的にアップテンポな曲を用意したり、リード曲にも比較的勢いのある曲を持ってきたりもしているので、完全に落ち着きすぎていないところは良かった。この勢いのある曲の時のバンドサウンドに物足りなさを感じてしまうのは仕方ないか。前のEPの作風からしてももっとスローな曲続きで地味なアルバムになると思っていたので、フルアルバムとして聞かせる時に何が必要なのかのバランス感覚をしっかり持って曲を揃えた点は好印象で予想していたよりもいいアルバムだった。
個人的には曲の雰囲気がそのままなのでどうしても引退してしまったねごとのリズム隊(ベース・ドラム)の存在感の大きさを痛感してしまうが、曲自体もありがちなバラード系女性ソロシンガー以上の個性と魅力はあって自分の世界をしっかり持っている人だとは思う。その点に集中して聞けばいい作品ではある。
印象度★★★☆☆
2022.2.19更新