まぼろし

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 まぼろし 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)
2 バニラ 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)
3 ミューズ 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)
4 鳥と糸 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)
5 silence of light 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)
6 セブンスヘブン 蒼山幸子 蒼山幸子 蒼山幸子,ハヤシコウスケ(Scenarioart)

リリースデータ

2019年11月12日(12月11日公式通販開始) チャート対象外 Sony Music Artists

蒼山幸子1stEP。2019年7月に解散したねごとボーカル蒼山幸子のソロデビュー作。ねごとのメインライターだった2人(蒼山幸子、ギターの沙田瑞紀)は当初から別々の音楽活動継続を発表しており、両者とも解散からほぼ間髪を入れずに年内にそれぞれライブ、新作発表を行い再始動した(ギターの沙田瑞紀はmiidaを結成してユニット活動、リズム隊2人は業界引退)。今作は解散後初のソロツアー「蒼山幸子 presents はじめのひととき」の会場(2019年11月12日 渋谷O-WEST / 2019年11月18日 梅田Shangri-La)のみでCD販売が行われたが、その後12月11日にSMAの公式通販限定でも販売された。配信版は各サイトで普通に配信されている。事務所SMA(Sony Music Artists)にはそのまま残留したようで、発売元もSMA(Sony Music Artists)のレーベルとなっている。

「まぼろし」はピアノ弾き語り女性シンガーソングライター系のバラードだが、2曲目「バニラ」はねごと時代を少し彷彿とさせるようなアップナンバーで以降もシナリオアートのハヤシコウスケをアレンジャーに招いたバンド編成が基本。ねごとのソングライターは基本的に蒼山幸子と沙田瑞紀で半々くらいだったのでソロになったところで全く違うものにはならないという事か。ソロになった事で歌詞がねごと時代よりもパーソナルな事を歌うようになった感じはあるけど、楽曲の雰囲気はまさにねごとの蒼山幸子がソロになったというイメージ。今作を聞くとバンド後期にエレクトロ方面に傾倒した沙田瑞紀との音楽性の違い、ソングライターではなかったがリズム隊2人がかなり存在感を発揮して4人でねごとというバンドマジックが生まれていた事を改めて感じた。

今作もいいにはいいんだけど「バニラ」みたいな曲でバンドマジックしているねごとが好きだったのであって、それ以外の曲はねごとでは割と印象には残っていないタイプのソロっぽい曲がそのままソロになった感じだったのでなんとも普通な印象。元々個性派のシンガーソングライターっぽさはあったし、そこはそのまま出ているので没個性にはならないとは思うんだけど、そういう意味では個人的にねごとのどういった部分に魅力を感じて聞いていたのかが改めて鮮明となり、ねごとに関しては蒼山幸子、沙田瑞紀の書く曲が絶対的に好きだったというわけではなかったんだなぁと(実際トータルで好きな曲は多いけど、メロディーが凄い好きだという曲はねごとには案外無かったし、アレンジが薄い曲やバラード系はほとんど印象に残っていなかった)思った。

まぼろし配信    公式通販限定CD

印象度★★★☆☆

2020.1.26更新

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