because you are you
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 音速の風景 | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez、akkin | 語り調 |
2 | オーロラの降る夜 | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez、akkin | |
3 | because you are you | 太志 | 太志 | Aqua Timez、akkin | |
4 | つぼみ | 太志 | 太志 | Aqua Timez、Tomi Yo | 15thシングル 最高14位 売上1.3万枚 |
5 | 輪になって | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez、akkin | |
6 | LOST PARADE | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez、akkin | |
7 | MASK | 太志 | 太志 | Aqua Timez | 14thシングル 最高10位 売上1.2万枚 |
8 | 鉛色のフィクション | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez | |
9 | good sleep | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez | |
10 | 君となら feat.LGMonkees、いしばしさちこ | 太志、 LGMonkees |
太志 | Aqua Timez | |
11 | 兎のしっぽ | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez | |
12 | HOME | 太志 | Aqua Timez | Aqua Timez、Tomi Yo |
Strings Arrangement:弦一徹(1,2)、Tomi Yo(4,12)
リリースデータ
2012年9月5日 | 初登場5位 | 売上2.0万枚 | Produced by Aqua Timez | Epic Records |
メンバー
Vocal | 太志 |
Bass | OKP-STAR |
Guitar | 大介 |
Keyboards | mayuko |
Drums | TASSHI |
Aqua Timez5thアルバム。1年7ヵ月ぶりのアルバムだが、前作リリース後に次のシングル「MASK」リリースまで1年開いた。2012年になって発売されたシングル2作を収録。「because you are you」にはJAMIL、「君となら」にはLGMonkees、いしばしさちこがゲストボーカルとして参加している。ブックレットの「オーロラの降る夜」の演奏時間が0分56秒になっているが1分56秒の間違い。初回盤は三方背BOX仕様でシングル2作のPV、メイキング等を収録したDVD付。アニメ、仲間由紀恵主演ドラマタイアップを駆使しても目立ったヒットに繋げられなくなってきていたが、今作ではアルバムの連続トップ10入りは果たした。しかし前作よりさらに売上はダウンした。
Aqua Timezに関しては1stからシングルだけずっと聞いていたが、オリジナルアルバムまでは聞いていなかった。シングルアーティストという印象が強く、1stベスト盤ではアルバム曲が多すぎてアルバムはいいやと思ってしまったためだ。ベスト以降はシングルに以前ほどの煌びやかさが無くなったが、その一方でサウンド面が洗練されていき、逞しいロックバンドに成長したように感じていた。C/W曲がまず以前よりもいいなと思えるようになってきたので、このタイミングでもしかしてオリジナルアルバムでは最高傑作が生まれるのではないかと思い、手に取ってみた。1stアルバムは以前聞いたことがあったがリアルタイムで手に取ったアルバムは今作が最初となる。
公式のキャッチコピーでも「最高傑作」を2nd以来使用。このタイミングで再びこの言葉を使用してきただけあって、その言葉通りの傑作だと思う。短く畳み掛ける冒頭2曲からタイトル曲「because you are you」での明らかに初期よりも逞しくなったバンドサウンドに引き込まれ、初期と現在が融合したような傑作シングル「つぼみ」までの冒頭4曲は特に圧巻。以降も飽きさせない多彩な曲調が展開していく。初期からの持ち味の優しい歌詞も健在だ。特に激しめの曲は初期のC/Wでやっていた頃は単にやかましいだけだったけど、今は丸くはならずにまとまっていて本当にカッコいい。またトータル時間は50分に満たずこれまでのオリジナルアルバムより10分以上短い。以前よりシンプルに研ぎ澄まされ、伝えるべき言葉をそのまま全部並べずにまとめるようになった事もあり、時には弱点にもなっていた情報量が多すぎるという点が改善されたことで聞きやすさも増した。大作を出し始めると全体が大作になってしまう昨今のJ-POP界隈において、ストリングスの使い方もそうだけどこういうバランス感覚を発揮できるバンドは本当に貴重になってきた。彼らの立ち位置は基本的にいい意味で大衆ウケする売れ線のロックバンドだと思うし、ここまでの傑作を生み出せたのに減っていくファン以外聞かなくなってしまったのは何とも残念。
印象度★★★★☆