5×20 All the BEST! 1999-2019
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | A・RA・SHI | J&T | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | 1stシングル 最高1位 売上97.3万枚 |
2 | SUNRISE日本 | F&T | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 2ndシングル 最高1位 売上40.6万枚 |
3 | HORIZON | TAKESHI | 谷本新 | 宗像仁志,林部直樹 | 2ndシングル両A面曲 |
4 | 台風ジェネレーション -Typhoon Generation- |
久保田洋司 | 馬飼野康二 | 大坪直樹 | 3rdシングル 最高3位 売上36.1万枚 |
5 | 感謝カンゲキ雨嵐 | 戸沢暢美 | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 4thシングル 最高2位 売上36.2万枚 |
6 | 君のために僕がいる | 大倉浩平 | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | 5thシングル 最高1位 売上32.3万枚 |
7 | 時代 | TSUKASA | TSUKASA | CHOKKAKU | 6thシングル 最高1位 売上38.4万枚 |
8 | a Day in Our Life | SHUN,SHUYA | SHUN,SHUYA | SHUN,SHUYA | 7thシングル 最高1位 売上37.8万枚 |
9 | ナイスな心意気 | 戸沢暢美 | 飯田建彦 | 石塚知生 | 8thシングル 最高1位 売上24.9万枚 |
10 | PIKA☆NCHI | 相田毅 | 谷本新 | CHOKKAKU | 9thシングル 最高1位 売上18.8万枚 |
11 | とまどいながら | オオヤギヒロオ | オオヤギヒロオ | オオヤギヒロオ | 10thシングル 最高2位 売上17.6万枚 |
12 | ハダシの未来 | 宮崎歩 | 宮崎歩 | CHOKKAKU | 11thシングル 最高1位 売上22.3万枚 |
13 | 言葉より大切なもの | TAKESHI Rap詞:櫻井翔 |
飯田建彦 | 石塚知生 | 11thシングル両A面曲 |
14 | PIKA★★NCHI DOUBLE | SPIN Rap詞:櫻井翔 |
森元康介 | 石塚知生 | 12thシングル 最高1位 売上14.0万枚 |
15 | 瞳の中のGalaxy | 藤井フミヤ | 藤井フミヤ | CHOKKAKU | 13thシングル 最高1位 売上25.7万枚 |
16 | Hero | SPIN | 谷本新 | 石塚知生 | 13thシングル両A面曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | サクラ咲け | 相田毅 Rap詞:櫻井翔 |
谷本新 | 石塚知生 | 14thシングル 最高1位 売上17.4万枚 |
2 | WISH | 久保田洋司 | オオヤギヒロオ | CHOKKAKU | 15thシングル 最高1位 売上30.9万枚 |
3 | きっと大丈夫 | SPIN Rap詞:櫻井翔 |
Shinnosuke | Shinnosuke | 16thシングル 最高1位 売上20.5万枚 |
4 | アオゾラペダル | スガシカオ | スガシカオ | 石塚知生 | 17thシングル 最高1位 売上19.1万枚 |
5 | Love so sweet | SPIN | youth case | mugen | 18thシングル 最高1位 売上45.7万枚 |
6 | We can make it! | UNITe Rap詞:櫻井翔 |
Fredrik Thomander, Anders Wikstrom |
鈴木雅也 | 19thシングル 最高1位 売上20.5万枚 |
7 | Happiness | Wonderland | 岡田実音 | 北川吟 | 20thシングル 最高1位 売上29.3万枚 |
8 | Step and Go | Wonderland Rap詞:櫻井翔 |
youth case | 吉岡たく | 21stシングル 最高1位 売上37.6万枚 |
9 | One Love | youth case | 加藤裕介 | 石塚知生 | 22ndシングル 最高1位 売上56.4万枚 |
10 | truth | HYDRANT | HYDRANT | 前口渉 | 23rdシングル 最高1位 売上65.9万枚 |
11 | 風の向こうへ | 多田慎也 Rap詞:櫻井翔 |
Pippi Svensson, Anders Dannvik |
Hans Johnson | 23rdシングル両A面曲 |
12 | Beautiful days | Takuya Harada | Takuya Harada | ha-j | 24thシングル 最高1位 売上47.3万枚 |
13 | Believe | 100+ Rap詞:櫻井翔 |
100+ | 吉岡たく | 25thシングル 最高1位 売上66.3万枚 |
14 | 明日の記憶 | 平義隆 | 平義隆 | 石塚知生, 佐々木博史 |
26thシングル 最高1位 売上62.2万枚 |
15 | Crazy Moon-キミ・ハ・ムテキ- | Soluna | HYPER SLIPPER | HYPER SLIPPER | 26thシングル両A面曲 |
16 | Everything | 100+ | Shingo Asari | ISB | 27thシングル 最高1位 売上43.2万枚 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | マイガール | Wonderland | 多田慎也 | Naoki-T | 28thシングル 最高1位 売上56.1万枚 |
2 | Troublemaker | H.Suzuki | Masashi Ohtsuki | ha-j | 29thシングル 最高1位 売上70.2万枚 |
3 | Monster | UNITe,Sean-D | CHI-MEY | 吉岡たく,佐々木博史 | 30thシングル 最高1位 売上70.7万枚 |
4 | To be free | Soluna | Samuel Waermo,Octobar | Samuel Waermo,吉岡たく | 31stシングル 最高1位 売上52.0万枚 |
5 | Løve Rainbow | furaha,Octobar | iiiSAK,Dyce Taylor | ha-j | 32ndシングル 最高1位 売上62.8万枚 |
6 | Dear Snow | 伊織,ISHU | 大島こうすけ | 宮野幸子,吉岡たく | 33rdシングル 最高1位 売上59.9万枚 |
7 | 果てない空 | ha-j | 34thシングル 最高1位 売上69.4万枚 | ||
8 | Lotus | Soluna | iiiSAK,HYDRANT | 佐々木博史,iiiSAK | 35thシングル 最高1位 売上62.6万枚 |
9 | 迷宮ラブソング | 伊織 | iiiSAK,Dyce Taylor | Trevor Ingram | 36thシングル 最高1位 売上64.7万枚 |
10 | ワイルド アット ハート | Soluna | Chris Janey,Junior Jokinen | Trevor Ingram | 37thシングル 最高1位 売上65.0万枚 |
11 | Face Down | eltvo Rap詞:櫻井翔 |
Albi Albertsson,Royce.H, Vincent Stein,Kontantin Scherer |
metropolitan digital clique, Vincent Stein,Kontantin Scherer |
38thシングル 最高1位 売上62.0万枚 |
12 | Your Eyes | hs | Chris Janey,Max Grant | 石塚知生 | 39thシングル 最高1位 売上55.9万枚 |
13 | Calling | s-Tnk,eltvo | Andreas Johansson,youwhich | 石塚知生 | 40thシングル 最高1位 売上88.1万枚 |
14 | Breathless | HYDRANT | Takuya Harada,Christofer Erixon, Joakim Bjornberg |
佐々木博史 | 40thシングル両A面曲 |
15 | Endless Game | 100+ | Chris Janey,Dyce Taylor | 2H,Chris Janey | 41stシングル 最高1位 売上55.8万枚 |
16 | Bittersweet | 100+ | 100+ | 石塚知生 | 42ndシングル 最高1位 売上59.2万枚 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | GUTS! | eltvo,s-Tnk | SAKRA | 石塚知生 | 43rdシングル 最高1位 売上60.9万枚 |
2 | 誰も知らない | mfmsiQ,SQUAREF, John World,作田雅弥 |
Takuya Harada,Joakim Bjornberg, Christofer Erixon,BJ Khan |
佐々木博史,BJ Khan | 44thシングル 最高1位 売上52.5万枚 |
3 | Sakura | eltvo | eltvo | 佐々木博史 | 45thシングル 最高1位 売上52.1万枚 |
4 | 青空の下、キミのとなり | wonder note,s-Tnk | Gigi,wonder note | metropolitan digital clique | 46thシングル 最高1位 売上57.2万枚 |
5 | 愛を叫べ | 100+ | 100+ | 100+,佐々木博史 | 47thシングル 最高1位 売上53.0万枚 |
6 | 復活LOVE | 竹内まりや | 山下達郎 | 山下達郎 | 48thシングル 最高1位 売上54.1万枚 |
7 | I seek | ASIL | AKJ&ASIL | 石塚知生 | 49thシングル 最高1位 売上82.9万枚 |
8 | Daylight | stereograph Rap詞:櫻井翔 |
Simon Janlov,wonder note | 佐々木博史 | 49thシングル両面曲 |
9 | Power of the Paradise | paddy | nobby | ha-j | 50thシングル 最高1位 売上47.6万枚 |
10 | I'll be there | Goro.T | Fredrik "Figge" Bostrom,佐原康太 | 佐原康太, metropolitan digital clique |
51stシングル 最高1位 売上43.9万枚 |
11 | つなぐ | paddy | Peter Nord,Kevin Borg | Peter Nord,佐々木博史 | 52ndシングル 最高1位 売上43.5万枚 |
12 | Doors〜勇気の軌跡〜 | RUCCA | Simon Janlov,Saw Arrow | 吉岡たく | 53rdシングル 最高1位 売上64.1万枚 |
13 | Find The Answer | HIKARI | 7th Avenue,HIKARI | metropolitan digital clique | 54thシングル 最高1位 売上44.1万枚 |
14 | 夏疾風 | 北川悠仁 | 北川悠仁 | K Project | 55thシングル 最高1位 売上54.3万枚 |
15 | 君のうた | ASIL | 多田慎也,A.K.Janeway | 佐々木博史 | 56thシングル 最高1位 売上42.9万枚 |
16 | 5×20 | 嵐 Rap詞:櫻井翔 |
youth case | ha-j | 新曲 3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』収録曲「5×10」改作 |
リリースデータ
2019年6月26日 | 初登場1位 | 売上219.4万枚 | Produced by Jullie K. | J Storm |
メンバー
相葉雅紀 |
松本潤 |
二宮和也 |
大野智 |
櫻井翔 |
嵐5thベストアルバム。2012年の予約限定ベスト『ウラ嵐マニア』以来となるベスト盤で、一般発売された正規のベストアルバムとしては2009年の『5×10 All the BEST! 1999-2009』以来。『5×10 All the BEST! 1999-2009』の続編ではなく、拡大版となっていてデビューからここまでの全シングル56作のA面をリリース順に収録。タイトルは199-2019となっているが、2019年になってからここまでにシングルリリースが無かったため(9月に次のシングル『BRAVE』を発売)、2018年までのシングルが収録されている。『5×10 All the BEST! 1999-2009』とはDISC-1は全く同じ、DISC-2も15曲目までが丸被りで、16曲目の「Everything」以降が続きとなる。また2018年にオリジナルアルバムが出ていなかったので「Doors〜勇気の軌跡〜」〜「君のうた」がアルバム初収録。ラストに収録された新曲「5×20」は完全な新曲ではなく10年前の「5×10」を基にした改作楽曲となっている。
2019年1月27日に2020年末をもって活動休止をすると発表。大野が自由な生活をしたいとして脱退を考えており、2017年6月にメンバーに打診。これを受けて話し合いを続けた結果、脱退・解散ではなく無期限での休止を決定した。休止後4人はソロで活動を行うが、大野はジャニーズ事務所残留のまま活動を休止するとしている。毎年出していたオリジナルアルバムが2018年はリリースされず、2019年になってからシングルがリリースされず、今作の後にリリースされた「BRAVE」もラグビーW杯テーマ曲として2018年中に発表だけはされていた楽曲だった。休止発表以降、既にほとんど新曲制作を行っていない状態で、20周年ツアーに専念して畳みに入っている感はあるものの今作は休止に伴うベストアルバムではなく、あくまで20周年のベストアルバムであるというスタンスになっている。
初回限定盤1は「5×20」のビデオクリップ&メイキング映像を収録したDVD付。異様に横に長い巨大ケース仕様となっている。
初回限定盤2は歴代のライブ映像から26トラックを選曲したベストライブDVD「ARASHI
LIVE CLIPS」を収録。1曲目の「A・RA・SHI」は当時VHSでしかリリースされていなかった映像のため初DVD化。2曲目の「疲れちゃダメドレー」は4曲のメドレーとなっているが当時のVHS/DVDでは4曲のうち「野性を知りたい」のみカットされていたため「野性を知りたい」部分のみ初収録となった。それ以外は全て歴代のライブDVD(19〜26曲目はBlu-rayでも発売済み)からの抜粋となる。こちらは分厚いケース仕様となっている。
予約開始直後に初回盤2種ともに品切れとなり一瞬で万越えのプレミア化したため、初回盤2種の追加生産が決定。6月1日〜7月12日まで予約受付が行われたが、追加生産分の受け渡しは2019年8月20日からとなった。初動130万枚という猛烈な自己最高記録で初登場1位を記録するも、前述の初回盤追加生産待ちの影響か2週目は10万まで大失速、2週連続2位、4,5週目に2週連続で再度1位となったが強力な新譜が全く無い数万程度での1位であった。このため累計売上も8週目までで160万枚を越えた程度に留まっていたが、9週目には初回盤2種の追加生産分が加算され30万枚越えで再度1位を記録、10週目で『5×10 All the BEST! 1999-2009』の売上を突破して最大のヒット作となり、11週目に自身初の200万枚突破を果たした。
『5×10 All the BEST! 1999-2009』の続編ではなく拡大版というのは意外だった。ジャニーズって意外とそのまま重複するようなベスト盤は出してこない印象があったが、タイトルもそのまま踏襲して、構成も踏襲、DISC-1丸被り、DISC-2も「5×10」を「Everything」に置き換えた以外は丸被りとは…。初回盤のライブDVDも歴代DVDからの抜粋だし、嵐の場合は他のジャニーズのようにアルバムバージョンの制作もほとんどしてなくて(3rdアルバム収録の2曲くらい?)シングルはそのままアルバムに収録してきていたので、シングルバージョンアルバム初収録なんていう曲も無い。これはこれで珍しい。
またジャニーズはどうもベスト盤という機会にファン以外の購入者には写真が無い方がアイドルっぽくなくて手に取りやすいだろうという考えがあるのか(かつて味気無さMAXの写真ゼロだった『Smap Vest』が大ヒットしたのを意識しているのか…?)、メンバー写真を使用しないパターンが多く、今回も味気無さがハンパない。『5×10 All the BEST! 1999-2009』通常盤もそうだったが、内部にも一切の写真が無く、2冊に分けられたブックレットはただひたすら作詞作曲編曲者と歌詞が並ぶのみ。イラストデザインが前作よりも記号感が強いため何とも殺風景。1枚くらい写真があってもいいじゃないか…。20年の歴史があるんだからジャケ写アイコンの表示とかディスコグラフィーとかさ…。半分が前回と丸被りなのも相まってなんかもう少し丁寧なパッケージ作りができなかったものかと思ってしまう。
作家陣に目を向けると前半と後半でガラッと傾向が変わる。当初は実績のあるSMAP提供作家陣をそのまま多用しているんだけど、DISC-3の序盤を最後に彼らは一切登場しなくなり、正体不明の横文字の作家中心へ移行。○○提供!という話題性もやらないわけではなかったがほとんどやらなかったし、当初ジュリー陣営は実績のある飯島陣営の手法を参考にしていたが、両陣営の関係悪化に伴って途中からはバッチバチに意識して別のルートで作家発掘をするようになっていったのかと思わせるようなところがある。
また何を出してもジャニーズダントツに売れてしまうようになったせいか、DISC-2後半くらいから現在まで出てくる楽曲の方向性にはほとんど変化が無い。どれも大ヒットしているが、逆に横一線でヒットし続けて、突出した代表作が出てこなかった。特に一定以上の年齢層だと、知っている曲や思い入れがある曲を選ぶと概ねDISC-3の冒頭くらいまでに集中してしまいそうでもある。個人的にも好きな曲トップ10は「Monster」辺りまでで固まって、以降はそこに割り込んでくる曲は無かったかなと改めて思った。そこそこ好きな曲は多いんだけど、改めて好きな曲を並べていくとなかなか入ってこないかなぁ…というか。DISC-3,4の質が落ちているわけではなく、どれも嵐らしいいい曲なんだけど、何か新しい魅力が出てきたり、新たな挑戦をしている感じなんかは全くない。変化が無いとやはり徐々に印象に残ってくる曲は少なくなってしまい、DISC-4は特に顕著。DISC-3は印象が弱くなってきたとはいえ聞けば全部思い出せるし、何年の曲だったかも見てないドラマでも誰主演だったかも何とか思い出せるんだけど、DISC-4は見ていなかったドラマ主題歌かつダンス路線のクールな曲(年末歌番組では歌われない系の曲)の記憶があやふやになっていた。今作はリリース順なだけに聞き続けるほどに変化の無さに少し飽きてきてしまうところがある。
ただ逆に考えればジャニーズの中でもここまで不動のメンバー、不動の人気、不動の年1アルバム&ツアーというルーティンを長期に渡って繰り返し続けたグループは嵐以外におらず、先輩たちはペースを落としたり、途中で路線を変更したりしているし、後輩はメンバー脱退が多い。単純にこれだけ高値キープしたまま変わらぬ路線で続けてきたのは偉業であり、そんな偉大なる20年が刻まれたアルバムとしては確かに最強のベスト盤ではあると思う。
「5×20」に関しては「5×10」と比べるとより深みが増し、さらに重ねたもう10年の重みが感じられる。同時に寂しさも感じてしまうところもある。今作はほぼ全面的に歌詞を変えてはいるがサビ部分は残されている。しかし「5×10」では"本気で生きて今がある胸を張れる"と歌っていて全体にもまだまだ通過点でここからも進んでいくという強い気概が歌詞にも存分に出ていたのに対して、「5×20」では"本気で生きたからぼくらはここに立つ。"となっていて辿り着いたという1つの終着点のような印象を与える表現に終始。"本気で生きて"が"本気で生きた"と過去形に変わっているのがさりげに1番大きく意味合いが変わっているように感じたし、休止を決意、発表後なので当然ではあるが、現役のジャニーズでこういう止まり方をするのは初めてなので何だか不思議な感覚でもある。
印象度★★★★☆
2019.9.29更新