ARASHIC(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | WISH | 久保田洋司 | オオヤギヒロオ | CHOKKAKU | 15thシングル 最高1位 売上30.9万枚 |
2 | ランナウェイ・トレイン | SPIN Rap詞:櫻井翔 |
Anthony Little, Rick Kelly |
鈴木雅也 | |
3 | Raise Your Hands | SPIN Rap詞:櫻井翔 |
Stefan Olsson, Tim Norell |
安部潤 | |
4 | きっと大丈夫 | SPIN Rap詞:櫻井翔 |
Shinnosuke | Shinnosuke | 16thシングル 最高1位 売上20.5万枚 |
5 | Ready To Fly | ma-saya | 家原正樹 | 石塚知生 | 大野智メイン曲 |
6 | キャラメル・ソング | 小川貴史 | 松下典由 | 高橋哲也 | 二宮和也メイン曲 |
7 | COOL & SOUL | SPIN | 吉岡たく | 吉岡たく | |
8 | 旅立ちの朝 | SPIN | Shusui,Fredrik Hult, Jonas Engstrand |
ha-j | |
9 | I Want Somebody | Axel G | Shusui,Stefan Aberg, Fredrik Hult,Ola Larsson |
松本潤メイン曲 | |
10 | Secret Eyes | Erykah Rap詞:櫻井翔 |
Gajin | 岩田雅之 | 相葉雅紀メイン曲 |
11 | 超2ありがとう | Erykah | Henrik Rongedal, Magnus Rongedal |
岩田雅之 | 櫻井翔メイン曲 |
12 | CARNIVAL NIGHT part2 | 久保田洋司 | 上野浩司 | 長岡成貢 | |
13 | シルバーリング | 山本成美 | 北川吟 | 若草恵 | |
14 | LOVE PARADE(Bonus Track) | 仲山卯月 | 土井まどか,土岐健一 | 船山基紀 | 通常盤のみ収録 |
All Rap Presented by 櫻井翔(7)
リリースデータ
2006年7月5日 | 初登場1位 | 売上16.6万枚 | Produced by Julie K. | J Storm |
メンバー
相葉雅紀 |
大野智 |
櫻井翔 |
二宮和也 |
松本潤 |
嵐6thアルバム。前作から11ヶ月ぶり。前作以降の2シングルを収録。松本潤が主演したドラマ『花より男子』主題歌となった「WISH」がドラマの大ヒットを受けてロングヒットとなり1st〜7th以来となる30万枚を突破するなど目立ったヒットを記録。続く「きっと大丈夫」も11thと13thの両A面シングル2作を除く単独A面としては「ナイスな心意気」以来となる20万枚を越えた。今作は2週目には15位、100位以内には5週ランクイン、300位以内には9週ランクインでシングル売上を下回るも前作より上昇の兆しを見せた。その後07年、09年、11年に再浮上、2019年の休止発表時に再浮上し、22週ランクインとなった。
初回盤は全13曲、2005年のツアー「嵐
LIVE 2005 "One" SUMMER TOUR」から「Yes? No?」「サクラ咲ケ「La
tormenta 2004」「A・RA・SHI」「素晴らしき世界」の5曲とメンバーソロ曲ダイジェストを収録した20分程度のライブDVD付。
通常盤はボーナストラック「LOVE PARADE」を追加収録した全14曲。通常盤は折り畳み1枚の歌詞カードとなっている。
通常盤初回プレスも存在し、こちらは32Pブックレット仕様。通常盤初回プレスは通常盤と品番も収録内容も同じで異なるのはブックレットのページ数のみだが、32Pブックレットの厚さに対応して初回プレスはケースが12mmサイズと少しだけ厚くなっているため(通常は10mm)ケースの厚みで見分けることが可能。中古市場では基本的に区別されずに通常盤と同価値で売られている(Amazonでもページが区別されていない)。
今作のタイトルである"アラシック"が後に熱狂的ファンを指す言葉としてファンの間で浸透したが、これはメンバー発信ではなく、以降の大ブレイクの中でファンの間で自然派生したものとされている。今作を引っ提げてのツアータイトルが「ARASHIC ARACHIC ARASICK Cool&Soul」となっていてARASICK(嵐病)の部分が熱狂的ファンという意味に結びついて定着していったのではないかとも言われている。
今作ではニューヨークとロスでの演奏海外レコーディングが行われていて海外演奏陣が参加している曲は「ランナウェイ・トレイン」、「Raise Your Hands」、「Ready To Fly」、「I Want Somebody」、「Secret Eyes」、「超2ありがとう」、「CARNIVAL NIGHT part2」と半数の7曲に及び過去最多(「ランナウェイ・トレイン」はギターとベースのみでドラムは打ち込み)。加えて「COOL & SOUL」「旅立ちの朝」はドラムのみ外人ドラマー(Dave Weckl)、「シルバーリング」と「LOVE PARADE」も国内バンドメンバーで固められている。ドラム打ち込みはシングル2曲と「ランナウェイ・トレイン」、「キャラメル・ソング」だけだが、「WISH」はストリングス、「きっと大丈夫」はホーンセクションは生音を使っているので嵐史上最も人力を駆使して生演奏を多用したアルバムとなっている。
ソロ曲は無いが、今作ではメンバーそれぞれがメインになった曲を1曲ずつ収録。相葉メイン曲にサクラップが入る一方で櫻井メイン曲にラップが無かったりもしているが、メインのメンバーがソロパートを多めに歌って前面に出たボーカル編成になっている。また「COOL & SOUL」はサビ以外は全面的にラップで構成されているためいつもの"Rap詞:櫻井翔"表記ではなく"All Rap Presented by 櫻井翔"と表記されており、ラップは5人全員で担当している。
生演奏多めの丁寧で上質なバックトラックが印象的なアルバムだが、豪華な演奏に引っ張られる事無く、存分に発揮されるポップで馴染みやすいメロディーや前向きな明るさ、そしてサクラップのキレも良く、嵐らしさをど真ん中で確立。「旅立ちの朝」「シルバーリング」といったバラード曲がちょっと普通すぎるところはあるが、気になるのはそれくらいでど真ん中で突き抜けた名盤といった印象。ソロではなく各自メイン曲というのも各自の色を出しつつもアルバムの流れを損なっていないので、アルバム全体もかなりまとまっている。クール方面の嵐が好きだという場合にはそういった曲は無いので微妙かもしれないが、明るいポップ中心でサクラップの存在感もあるという最初の10年の嵐らしさというのは今作で極まった。3rd〜8thアルバムは2020年に後追いで聞いたのでリアルタイムで全作聞いてきたシングルと1st,2nd、9thアルバム以降とは違ってリアルタイムの思い入れも無かったが全作聞いた上で個人的には今作が最高傑作だと思う。
印象度★★★★☆
2020.1.5更新