How's it going?
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | とまどいながら(album version) | オオヤギヒロオ | オオヤギヒロオ | オオヤギヒロオ | 10thシングル 最高2位 売上17.6万枚 |
2 | Crazy groundの王様 | ma-saya Rap詞:櫻井翔 |
大野宏明 | 大野宏明 | |
3 | Lucky Man | 尾崎雪絵 Rap詞:櫻井翔 |
飯田建彦 | 大坪直樹 | |
4 | 身長差のない恋人 | TAKESHI | 長岡成貢 | 長岡成貢 | |
5 | ONLY LOVE | 阿閉真琴 | Ashley Cadell BJ Caruama John Collins |
石塚知生 | |
6 | 嵐のまえの静けさ | 阿閉真琴 | 清水昭男 | ha-j | |
7 | Blue | 森元康介 | 森元康介 | ha-j | |
8 | Walking in the rain | SPIN | Brian Hobbs Jany Schella Christian Svensson |
安部潤 | |
9 | パレット | TAKESHI Rap詞:櫻井翔 |
岩田雅之 | 岩田雅之 | |
10 | できるだけ | 相田毅 | 森元康介 | 大坪直樹 | |
11 | テ・アゲロ | 久保田洋司 Rap詞:櫻井翔 |
Patrick LIOTARD | CHOKKAKU | |
12 | 15th Moon | 久保田洋司 | Face 2 fAKE | Face 2 fAKE | |
13 | どんな言葉で | 荒木真樹彦 | 荒木真樹彦 | 荒木真樹彦 | |
14 | PIKA☆NCHI(album version) | 相田毅 | 谷本新 | CHOKKAKU | 9thシングル 最高1位 売上18.8万枚 |
リリースデータ
2003年7月9日 | 初登場2位 | 売上11.6万枚 | Produced by Julie K. | J Storm |
メンバー
相葉雅紀 |
大野智 |
櫻井翔 |
二宮和也 |
松本潤 |
嵐3rdアルバム。前作から1年ぶり。前作以降の2シングルを収録。「とまどいながら」は1分ほどの新たなイントロが加えられ、「PIKA☆NCHI」はイントロ部分など細かいアレンジが変更されたalbum versionとなっている。他のジャニーズではアルバム収録の際に無表記でもしれっと変更する事が多々あるが、嵐の場合は今作が唯一のalbum versionとなっている。J Storm設立移籍した2002年の間のシングル3枚(今作では「PIKA☆NCHI」)は500円(税抜き)の8cmCD、アルバム2枚(ベストと2nd)は2500円(税抜き)と低価格販売を行っていたが、2003年の「とまどいながら」から一般的な価格に戻された(シングルは1200円、アルバムは3000円)。初動は8万台で倉木麻衣『If I Believe』に大差で及ばず初登場2位。4週で100位圏外となり、1週置いてトップ100へ再浮上したが100位以内には5週のランクインとなった。03年度より300位以内に集計が拡大していたため300位以内の登場週数は14週となったものの、前作を下回り、結果的にアルバムでの最低売上どころかシングル含めた嵐の全CDの中で今作が最低売上となっている(シングルでは12th「PIKA★★NCHI DOUBLE」が最低)。
初回盤はスペシャルブックレット仕様、通常盤は歌詞カードが折り畳み1枚になっていて、初回と通常でジャケ写及び品番が異なるが、収録内容は同じ(これといった特典も無いので価格も同じ)。基本的に前作を逆にした(前作は初回が折り畳み1枚、通常盤がブックレットだった)2種となっている。
また前作ではSHOW名義で歌詞カード上の表記も特に区別していなかったが、今作ではラップ詞のクレジットは櫻井翔名義となり、歌詞カードでの櫻井翔が担当したラップ部分の表記が斜体で区別されるというフォーマットが確立し、以降この表記となった。なお「PIKA☆NCHI」にもラップがあるが、この曲ではまだ櫻井がラップ詞を担当していないためラップ部分も関係なく通常表記となっている。
先輩が10周年を迎え始めてもずっと元気、かつてない長寿化の時代に突入し、デビューの勢いも消失してきて結果的に最も低迷していたのが今作と次回作の時期となる。一方でJ Stormを設立した事でアルバムは毎年リリースできるようになって、作品リリースは安定。前作ではHIP HOPやミクスチャーロック的な要素を押し出してかなり尖った雰囲気を醸し出していて、今作でもジャケット写真はまだまだ反抗的な(?)にらみつけるような表情で尖っているが、内容自体はアイドルらしい明るいディスコ基調のダンスポップナンバーを中心として、R&B調のクールな曲も織り交ぜつつといった感じでだいぶ雰囲気が変わった。変わったというか、後期まで通じていく嵐らしさ、王道が今作で概ね固まったようなイメージ。良メロかつスッキリとした爽やかなアイドルポップが並んでいて非常に耳馴染みが良く、一聴していいなと思えるような間口の広い、嵐の中でもクセが無くて聞きやすい1作だと思う。シングル2曲は少しカラーが異なるので、最初と最後に置かれているのは納得。特に「PIKA☆NCHI」のゴリゴリなミクスチャーロックやゴリゴリボイスでのラップスタイルは今作ではかなり浮いていて前作の方がハマっていたと思う。
作家陣にもやや変化が見られ、鎌田俊哉は引き続きディレクターとして参加しているが、90年代SMAP作家陣が少し減ってきて新顔の作家の起用が目立つ。石塚知生やha-j、誰なのか良く分からない連名の横文字外人作家など後期に通じる作家陣も今作で本格的に初登場している。また今作では生音もあるものの国内制作陣となっていてオケの海外レコーディングは行われていない。ただ何故か「身長差のない恋人」のドラムだけOmar Hakim。何故ここに1人だけNYセッションのドラマー(Smappies中心人物)がポツリと参加しているのだろうか。たまたま日本に来ていて参加してもらったのだろうか…。
印象度★★★★☆
2020.12.1更新