マジックディスク
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 新世紀のラブソング | 後藤正文 | 後藤正文 | 13thシングル 最高4位 売上3.4万枚 |
2 | マジックディスク | 後藤正文 | 後藤正文 | |
3 | 双子葉 | 後藤正文 | 後藤正文, 喜多建介 |
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4 | さよならロストジェネレイション | 後藤正文 | 後藤正文 | |
5 | 迷子犬と雨のビート | 後藤正文 | 後藤正文 | 15thシングル 最高8位 売上2.5万枚 |
6 | 青空と黒い猫 | 後藤正文 | 後藤正文 | |
7 | 架空生物のブルース | 後藤正文 | 後藤正文 | |
8 | ラストダンスは悲しみを乗せて | 後藤正文 | 後藤正文 | |
9 | マイクロフォン | 後藤正文 | 後藤正文 | |
10 | ライジングサン | 後藤正文 | 後藤正文 | |
11 | イエス | 後藤正文 | 後藤正文 | |
12 | 燈 | 後藤正文 | 後藤正文 | |
extra track | ||||
13 | ソラニン | 浅野いにお | 後藤正文 | 14thシングル 最高3位 売上6.5万枚 |
Horn Arrangement:藤本功一(5)
Basic Strings Arrangement:藤本功一(7)
Strings Arrangement:門脇大輔(7)
リリースデータ
2010年6月23日 | 初登場2位 | 売上11.7万枚 | Produced by ASIAN KUNG-FU GENERATION | Ki/oon Records |
メンバー
Vocals,Guitar,Programming | 後藤正文 |
Guitar,Vocals | 喜多建介 |
Bass,Vocals | 山田貴洋 |
Drums | 伊地知潔 |
ASIAN KUNG-FU GENERATION6thアルバム。08年はフルアルバム2枚、ミニアルバム1枚と精力的にリリースしたが、一転して09年は12月になってようやくシングル「新世紀のラブソング」がリリースされ、大きくブランクが開いた。前作以降の3シングルを収録。このうち「ソラニン」は同名映画の主題歌で原作者の歌詞に曲をつけた曲で、アルバムのテーマと世界観が異なるためエクストラトラック扱いで収録された。前2作を上回り、3作ぶりに10万枚を突破した。初回盤はレコーディングドキュメントを収録したDVD付でデジパック仕様。オリジナルアルバムにDVDが付属するのは初。
リアルタイムで聞き始めたのは今作から。『ソルファ』と『ファンクラブ』はこの時点でもやや後追いで聞いていて当時あったコーナー『レビュー予備軍』に感想を乗っけていたんだけど正直そんなにピンと来てなかったのが正直なところで、「君の街まで」「リライト」辺りは印象に残るもまあ何となくいいなと思った程度だった。ところが「ソラニン」が初めてリアルタイムでグッと来たので、今作からアルバムも聞いてみることにした。「ソラニン」がエクストラ扱いなので不安もあったし、いきなりラップのような抑えた曲調の「新世紀のラブソング」が出て面食らったがこれにはなかなか面白さを感じ、以降もギターロック中心ながら抑えるところは抑えるメリハリが効いた雰囲気が以前抱いたイメージと違っていてむしろ好印象を抱いた。
改めて1stから順番に聞いてみると今作はかなり変革の1作だ。これまでもアルバムごとに色の違いはあったが、イメージが極端に変わるほどの大胆な変化は無く、基本はギターロックでアジカンらしさというのも完成されていた感があった。今作では「迷子犬と雨のビート」でホーンアレンジ、「架空生物のブルース」ではストリングス、「ラストダンスは悲しみを乗せて」ではパーカッションと今までに無かったサウンドを取り入れているが、「新世紀のラブソング」のラップにしてもホーンを入れた「迷子犬と雨のビート」」にしてもシングル表題曲でやるという挑戦をしているので今作の発売前からアジカンが変革の時を迎えているという確信はヒットチャートレベルでもあったと思われる。アルバム全体でも以前のようなギター押し、パワー押しではなく、抑えるところを抑えた事で落ち着いた大人の雰囲気を出すことに成功し、バンドの幅を大きく広げた1作になっていると思う。正直入口にするアルバムじゃなかったかなとも思うんだけど、これまでのアジカンをあまり聞こうと思わなかった中では最初に聞いたのが別の一面を見せた今作だったというのは個人的には良かったと思う。改めて以前の作品を聞いた後でも不思議とトップクラスに好きな1作。
印象度★★★★☆
発売当時の感想を2016.8.1追記修正