サーフ ブンガク カマクラ (完全版)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 藤沢ルーザー | 後藤正文 | 後藤正文 | 12thシングル 新録音 |
2 | 石上ヒルズ | 後藤正文 | 後藤正文 | 新曲 6/14先行配信EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』収録曲 |
3 | 柳小路パラレルユニバース | 後藤正文 | 後藤正文 | 29thシングル『出町柳パラレルユニバース』C/W 表題曲の歌詞違い曲 6/14先行配信EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』収録曲 |
4 | 鵠沼サーフ | 後藤正文 | 後藤正文 | 9thシングル『或る街の群青』C/W 新録音 |
5 | 西方コーストストーリー | 後藤正文 | 後藤正文 | 新曲 6/14先行配信EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』収録曲 |
6 | 江ノ島エスカー | 後藤正文 | 後藤正文 | 11thシングル『転がる岩、君に朝が降る』C/W 新録音 |
7 | 腰越クライベイビー | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
8 | 日坂ダウンヒル | 後藤正文 | 後藤正文 | 30thシングル『宿縁』C/W 6/14先行配信EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』収録曲 |
9 | 七里ヶ浜スカイウォーク | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
10 | 稲村ヶ崎ジェーン | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
11 | 極楽寺ハートブレイク | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
12 | 長谷サンズ | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
13 | 由比ヶ浜カイト | 後藤正文 | 後藤正文 | 10thシングル『アフターダーク』C/W 新録音 |
14 | 和田塚ワンダーズ | 後藤正文 | 後藤正文 | 新曲 6/14先行配信EP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』収録曲 |
15 | 鎌倉グッドバイ | 後藤正文 | 後藤正文 | 新録音 |
リリースデータ
2023年7月5日 2024年3月13日(LP)) |
初登場5位 | 売上1.4万枚 | Produced by ASIAN KUNG-FU GENERATION | Ki/oon Records |
メンバー
Vocals,Guitar | 後藤正文 |
Guitar,Vocals | 喜多建介 |
Bass,Vocals | 山田貴洋 |
Drums | 伊地知潔 |
ASIAN KUNG-FU GENERATION11thアルバム。前作から1年3ヵ月ぶり。2008年の5thアルバム『サーフ ブンガク カマクラ』の完全版。各楽曲が江ノ島電鉄の駅をモチーフに制作された全10曲だったが当時収録されなかった残りの5駅分を追加して江ノ島電鉄の全15駅をコンプリート。さらに元の10曲は全て新録音されている。追加5曲のうち「柳小路パラレルユニバース」「日坂ダウンヒル」の2曲は直近のシングルC/Wで先行発表されていた楽曲で、残り3曲が新曲。
初回盤は「サーフ ブンガク カマクラお散歩MAP」、後藤による楽曲解説封入。映像はつかないため通常盤との価格差は300円となっている。
2024年3月にはアナログ盤でも発売された。この際には1900枚弱の売上で300位圏外から20位へ浮上扱い。
CD発売に先駆けて追加5曲+今作未収録のCARAMELMANのカバー「湘南エレクトロ」(インスト)の6曲入りEP『サーフ ブンガク カマクラ(半カートン)』が6月14日に配信された。「湘南エレクトロ」は未CD化のままとなるが1分15秒しかないインスト曲となっている。
基本的には「駅名+カタカナ」で曲名がつけられているが、鎌倉高校前と湘南海岸公園はタイトルにしにくいため、湘南海岸公園→西方、鎌倉高校前→日坂、と旧駅名を使用して制作されている(2008年当時、元々10曲程度想定だった事からやりにくい5駅を外した模様)。
当時フルアルバム『ワールド ワールド ワールド』を3月、ミニアルバム『未だ見ぬ明日に』を6月に出した後に2008年3作目のアルバムとして11月に『サーフ ブンガク カマクラ』発売となり、メンバーはちょっとこれ以上作るのは無理という印象もあったようだが、後藤の強い意向で後藤主導で作り上げ、一発録りで制作したという経緯だった。今作も後藤主導で全曲を後藤が作っているのは変わっていないが、一発録りだった前の10曲も全て作りこんでの新録音。これは新曲5曲は1発録りでは制作していないため、合わせての新録音でこれにて2023年の完全版として仕上げられている。数年前から今作の制作は示唆されていたが、時間がかかったのは、純粋なオリジナルアルバムもしばらく出していなかったのでまずはそっちを作るべきだという要請に従い、前作『プラネットフォークス』の制作に入り、改めて今作の制作に取り掛かったためとされている。
今回はある程度作りこんでいるとはいえ、やはりどこかリラックスモードであまり小難しい事も考えずに自由に作られ、楽しく演奏しているといった印象の比較的ゆるっとした1作。一応オリジナルも改めて聞き返してはみたが、リラックスモードだなぁという以外にそんなに印象が無いアルバムだったので、新録音の曲で細部がどれだけ細かくなっていたり、進化していたりするのかは正直良く分からない。ただあの時よりはもう少し作りこんでいるし、やれることも増えていてパワーアップして聞こえるような気がしなくもないというくらいしか分かっていない。新曲もまあ似たような感じでゆるっと続いていくが、今回も概ね2〜3分台の短めの曲中心(ラスト2曲は4分台)なので15曲とフルボリュームっぽく見えるが収録時間は50分でさほど長くない。まあゆるっと聞くのがちょうどいいんだろうな。
いかんせん江ノ電に全く馴染みが無く関心もないので、どうにもこうにもよく知らない電車の路線・土地のご当地ソング感が出てしまっていてもう1つ入りこめないというところはある。地元や馴染みの地名が入っていればたぶん同じ曲でも一気に馴染みやすくなるんだろうなと思う。
あと『プラネットフォークス』同様にここに来て謎に音圧メチャメチャ抑えていて現代の他のバンドの曲と同じボリュームで聞くとかなりしょぼく聞こえてしまうので今作もボリューム上げは必須かなと。
印象度★★★☆☆
2023.7.29更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。作詞作曲はタワレコ参照。