Black&White(予約特典CD付)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 塗りつぶして行け! | ASKA | ASKA | ASKA | |
2 | Black&White | ASKA | ASKA | ASKA、鈴川真樹 | |
3 | Loneliness | ASKA | ASKA | ASKA、鈴川真樹 | |
4 | London〜38 east end road | ASKA | ASKA | ASKA | |
5 | 君と春が来る | ASKA | ASKA | ASKAの音楽を愛する仲間 | |
6 | 誰がために鐘は鳴る | ASKA | ASKA | ASKA、鈴川真樹 | |
7 | オレンジの海 | ASKA | ASKA | ASKA、鈴川真樹 | |
8 | 今がいちばんいい | ASKA | ASKA | 旭純 | |
9 | 風景が僕をためしている | ASKA | ASKA | ASKA | |
10 | 石の風が吹く道 | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | |
11 | 夢でいてくれるでしょう | ASKA | ASKA | 旭純 | |
12 | 僕であるために | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | |
13 | Fellows | ASKA | ASKA | ASKA、鈴川真樹 | |
シークレットトラック「一度きりの笑顔」 1st配信シングル(カット) |
No | タイトル | 備考 |
1 | 黄昏を待たずに | チャゲ&飛鳥15thシングル(1986)のセルフカバー 配信シングル(カット) |
リリースデータ
2017年10月25日 | 初登場6位 | 売上1.7万枚 | Music producer:ASKA | DADA Label |
ASKA9thアルバム。前作から8ヶ月でのリリース。ソロのオリジナルアルバムのリリース間隔としては最短となる。前作同様に自主レーベルからのリリース。予約特典としてチャゲ&飛鳥の1986年のシングル「黄昏を待たずに」のセルフカバーを収録したCDが付属する(歌詞カードの付属なしで、マキシシングルのケースにCDのみ入った状態で別途付属する形)。またアルバム本編には「Fellows」終了後にシークレットトラックが収録されている。曲名や歌詞表記は無いが、ブックレット冒頭に乗っている散文詩4篇のうち「一度きりの笑顔」の内容を基にしたような歌詞となっている。この曲は2018年1月1日に正式に「一度きりの笑顔」というタイトルで単独配信(シングルカット)された。また2月には「黄昏を待たずに」も単独配信(シングルカット)された。順位は前作より1つ上げたものの売上は1万程度下回った。
なお前作以降ヤマハが権利を持っているCHAGE and ASKAのCDのうちベストアルバム数作のCD販売と配信が再開されるといった動きはあったが、オリジナルアルバムやASKAソロ作品の流通再開には至っていない。
前作リリース時にまだ曲はあるというコメントもしていたが、まさか本当に同年のうちにアルバムがもう1枚出てくるとは…。80年代まではチャゲ&飛鳥で半年前後でオリジナルアルバムを出したり、人気絶頂期にはCHAGE&ASKAのアルバムからASKAソロアルバムまで4ヵ月程度で出すなんて事もしていたが、そういったハイペースなリリースは90年代前半までの事で、それ以降、特に今世紀になってからのASKAは新作制作にかなり苦しんでいて数年以上オリジナルアルバムが出ないのは当たり前になっていった。追いつめられていた逮捕前の数年間はカバーなどの企画盤で繋ぐという状態だっただけに、現在非常に創作活動が好調で充実した状態にあるようだ。中島みゆきやさだまさしなんていう毎年のようにオリジナルアルバムを出し続けるという特殊な例もあるが、還暦間近(59歳)という年齢になってこの創作ペースの復活は驚きだ。
前作が復帰作という立場からどうしても真剣さと重厚さが伴う作品だったのに対して、今作冒頭2曲の躍動感が非常にいい。これは前作以上に軽やかに突き抜けた傑作になるかと期待したが…。以降ミディアム〜バラードがほぼ延々と続いていく。1曲1曲では実にASKAらしい味わい深い楽曲ではあるし、そろそろアップテンポを…と思ったところで打ち込みによるアップテンポナンバー「今がいちばんいい」が出てきたりと変化はつけているんだけど、いかんせんそれ以上に長さを感じてしまう。。パブリックイメージのミディアム〜バラードのASKAらしいアルバムではあるけど、もう2,3曲はある程度の勢いのある曲か、この作風なら中盤削って10曲くらいならもう少し良く感じられたと思う。他の作品一切聞かずにいきなり今作を聞く人はまずいないと思うけど、ある程度のASKAファン向けの1作。
「黄昏を待たずに」は冒頭聞き覚えのないアカペラが30秒ほど続くのでこんな曲あったか?と一瞬謎だったが、今回のセルフカバーは"今僕が、この歌を歌うなら"という趣旨の企画であり、なんかそんなような事を歌っている。冒頭30秒のアカペラは企画のテーマソングみたいな扱いのようだ。そこからそのまま「黄昏を待たずに」のセルフカバーが始まる。80年代特有なサウンドを現代風に置き換えたといった感じの自然なセルフカバーだが、ややブツブツ切り気味に歌うなど歌い方にはそれなりの変化が感じられる。問答無用で原曲よりいいというほどではなく、これはこれでいいといった感じ。
印象度★★★☆☆
2017.12.15更新