「僕にできること」いま歌うシリーズ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲、備考 |
1 | 君は薔薇より美しい | 門谷憲二 | ミッキー吉野 | 澤近泰輔 | 布施明(1979年) |
2 | 巴里にひとり | G.Sinoue | G.Costa | 澤近泰輔 | 沢田研二(1975年) 3rd配信シングル |
3 | 木綿のハンカチーフ | 松本隆 | 筒美京平 | 十川ともじ | 太田裕美(1975年) 6th配信シングル |
4 | さらば恋人 | 北山修 | 筒美京平 | 十川ともじ | 堺正章(1971年) |
5 | 廃墟の鳩 | 山上路夫 | 村井邦彦 | 十川ともじ | ザ・タイガース(1968年) 1st配信シングル |
6 | 上を向いて歩こう | 永六輔 | 中村八大 | 澤近泰輔 | 坂本九(1961年) 2nd配信シングル |
7 | 生きがい | 山上路夫 | 渋谷毅 | 澤近泰輔 | 由紀さおり(1970年) |
8 | 蒼い星くず | 岩谷時子 | 弾厚作 | 十川ともじ | 加山雄三(1966年) |
9 | 七色のしあわせ | 岩谷時子 | いずみたく | 澤近泰輔 | ピンキーとキラーズ(1969年) |
10 | 旅人よ | 岩谷時子 | 弾厚作 | 十川ともじ | 加山雄三(1966年) 4th配信シングル |
11 | ここに幸あり | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | 十川ともじ | 大津美子(1956年) |
12 | 見上げてごらん夜の星を | 永六輔 | いずみたく | 十川ともじ | 坂本九(1963年) |
訳詞:山上路夫(2)
リリースデータ
2012年12月22日(ライブ会場限定先行販売) 2013年3月27日(一般発売) |
対象外 初登場33位 |
- 売上0.7万枚 |
Produced by ASKA | ユニバーサル(ROCKDOM ARTISTS) |
ASKA2ndカバーアルバム。昭和歌謡のカバーアルバム。以前からライブで昭和歌謡のカバーを披露していたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の復興支援のために昭和歌謡のカバーを配信して利益を寄付できないかと考え、配信限定でのカバーシングルのリリースが11年4月からスタート。洋楽カバーアルバム『BOOKEND』、オリジナルの5th配信シングル「歌の中には不自由がない」、オリジナルアルバム『SCRAMBLE』を挟んで11年4月から12年3月まで5作のカバーが配信でリリースされ、これら既出5曲(初CD化)と新録音カバー7曲を加えて今作が完成した。東日本大震災復興支援アルバムと銘打たれ、ASKA個人の収益はすべて寄付されると明記されている。2012年12月14日から始まったツアー「ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET」の3本目となる12月22日の仙台公演からライブ会場限定で先行販売され、追加公演終了直前の3月27日に一般発売された。先行販売盤と一般発売盤の内容は同じだが、発売日の表記や品番などが異なる。ライブ会場での先行販売分はO社に申告していなかったのか、O社の記録上は一般発売分のみだったようで通常を大幅に下回る初の1万割れ、O社記録上は最低売上となった。1月にはCHAGE and ASKAの活動再開が発表されており、今作リリース後はCHAGE and ASKAの復活ライブへと向かっていくはずだったが6月に一過性脳虚血症によりライブ延期を発表。その後薬物疑惑が報じられ、ライブも中止になった。14年5月に逮捕され、結果的に今作が逮捕前最後の作品となった。
逮捕後の出荷停止から数年が経過して順次販売が再開される中でPOCS品番になってからの3作が最後に残されたが、前2作は2018年末にヤマハから再発される形で復活したが今作だけは一般発売では再発されずに取り残され、CHAGE and ASKAの事務所公式通販のみで再発されている。これに伴い一般発売されたPOCS品番ではなく、ライブ会場限定販売された当初の品番になっている模様。
元々ライブで披露していた自身がこよなく愛する昭和歌謡のカバーで、『BOOKEND』発売前から準備が進められていたようだが、恐らく連続でカバーになってしまうのでオリジナルアルバムを出してからのリリースになったものと思われる。チャゲアスのデビューは79年8月25日で、今作で1番新しい「君は薔薇より美しい」は79年1月の発売なので、全曲がデビュー前に発表された楽曲であり、プロミュージシャンになる前のルーツともいえる楽曲たちのようだ。澤近・十川の両名という慣れ親しんだいつものアレンジャーを迎えている事もあり、昭和歌謡のワビサビというか歌詞・メロディーをストレートに伝える事を重視しつつ、古さを排除した現代風のシンプルなアレンジにより、極度な古さを感じさせるような歌謡臭は抜け去り、比較的普遍的で聞きやすい作風になっている。知っている曲が「木綿のハンカチーフ」「上を向いて歩こう」「旅人よ」「見上げてごらん夜の星を」くらいしか無かったので、原曲と比べての旨みなどは良く分からなかったけど、ASKAが歌えばクセを極力抜いても実にASKAらしい雰囲気が出るし、洋楽カバーの『BOOKEND』よりは馴染みやすかった。
印象度★★★☆☆
2016.6.14更新