SCENE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 伝わりますか | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | ちあきなおみへ提供 セルフカバー |
2 | 蘇州夜曲 | 西条八十 | 服部良一 | 瀬尾一三 | 李香蘭のカバー |
3 | 予感 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | 中森明菜へ提供 セルフカバー |
4 | MY Mr.LONELEY HEART | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 瀬尾一三・飛鳥涼 | 1stシングル 最高16位 売上2.8万枚 |
5 | 夢はるか | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | 2ndシングルC/W |
6 | SCENE | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
7 | ふたり | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | 少年隊へ提供 セルフカバー |
8 | 今でも | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 近藤敬三 | テレサ・テンへ提供 セルフカバー |
9 | 最後の場面 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 雨水英司 | |
10 | MIDNIGHT 2 CALL | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 平野孝幸・澤近泰輔 | 2ndシングル 最高22位 売上3.3万枚 シブがき隊へ提供 セルフカバー |
原案:立松和平(5)
作詞を依頼したが散文詩の形式でメロディーをつけにくかったので許可を取って書き換えたので作詞は飛鳥涼名義になり、立松は原案扱いになったとされる。
リリースデータ
1988年8月21日 1989年3月21日(GOLD CD) 1990年7月21日(再発) 2001年8月22日(現行盤) 2005年11月23日(『SCENE & SCENEU』) 2018年11月21日(Remix ver.) |
初登場12位、最高3位 - - - 初登場34位 初登場42位 |
売上11.0万枚 - - - 売上1.0万枚 売上0.2万枚 |
Produced by 飛鳥涼、山里剛 | ポニーキャニオン ポニーキャニオン ポニーキャニオン ヤマハミュージック ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
飛鳥涼1stアルバム。"チャゲ&飛鳥"の飛鳥涼のソロ1stアルバム。87年にシングル「MY Mr.LONELEY HEART」でソロデビュー。先行シングル2作とC/W1曲を収録。提供曲のセルフカバーが5曲収録されている。1stシングルC/Wの「大人じゃなくていい」のみ未収録となったが、シングルがレコードのみのリリースだったため、未CD化のままとなった。88年までは正式表記が「チャゲ&飛鳥」の「飛鳥涼(RYO ASUKA)」だったため、今作も飛鳥涼(RYO ASUKA)名義でリリースされた。しかし翌89年に「CHAGE & ASUKA」、90年に「CHAGE & ASKA」と表記が変更になり、ソロ名義も「ASKA」となったため、「飛鳥涼」名義で発売されたのは今作が最後となった。再発盤ではASKA名義に変更されているが、ジャケットの表記は「RYO ASUKA」のまま変更されていない。88年3月のチャゲ&飛鳥の『RHAPSODY』と88年11月の『ENERGY』の間に発売され、『RHAPSODY』はやや下回ったが、『ENERGY』は大きく上回る売上を記録した。89年にゴールドCDで、90年にはチャゲ&飛鳥の11thアルバムまでと同時に一斉再発された。現行盤はヤマハに移動してやはりCHAGE and ASKAの旧作と同時に再発された01年盤となる。ここまでリマスターは一切されていなかった。今回入手したのは01年盤。
05年に『SCENEV』と同時発売で次回作と2枚組セットになった『SCENE & SCENEU』として限定発売され、この際に初めてリマスターされた。また2018年にはASKA主導の下でリミックスも施されて『SCENEU』と共にリミックス&リマスター盤UHQCDとしてジャケットも一新されて発売された。この際にはアルバム未収録のC/W「大人じゃなくていい」が追加収録され、初CD化となった。
全曲バラードなアルバム。ASKA特有のねばっこいまったりしたバラードが延々続くので落ち着いた気分の時にじっくり聞かないとややかったるさも感じてしまう部分はあるんだけど、じっくり聞くとどれも美メロな良作。また後追いで聞くと制作陣も一緒だし、CHAGEがいないだけ、90年代以降の"CHAGE&ASKA"のイメージと大きく変わらない1人チャゲアスっぽいアルバムという印象にもなる。ただ今作は"チャゲ&飛鳥"の『RHAPSODY』と『ENERGY』の間にリリースされており、当時のチャゲ&飛鳥はバラードよりもロック色を強めたテンションの高い作風を中心としていて徐々にポップ色も強めていたような頃でバラードはあまり中心としていなかった。今作は初期のようなフォーク演歌まではいかないけど、歌謡バラードという引き出しもまだ持ってるよというのを提示し、"チャゲ&飛鳥"とは方向性が異なるソロだからできる方向性に振り切ったアルバム、という立ち位置だったと思われる。
しかし今作が『RHAPSODY』と遜色ないヒットを記録した中で、今作に続いてリリースされた『ENERGY』は5万割れという最低売上を記録する事態に…。これで世間が求めているものが明確になったと判断されたのか以降は今作で見せたようなミディアム〜バラードを大きな軸とするようになり、チャゲ&飛鳥はCHAGE&ASKAへと変わっていった。この時期のチャゲ&飛鳥のアルバムと同時期に聞くと今作がだいぶ『PRIDE』以降の方向性を引っ張ったなぁ…と思えてくる1作だ。
01年盤 『SCENE & SCENEU』 2018年Remix
印象度★★★★☆
2015.12.11更新