Wonderful world
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 太陽と埃の中で | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | CHAGE&ASKA(当時表記)のセルフカバー |
2 | 自分じゃないか | ASKA | ASKA | ASKA | 9th配信シングル 初CD化 |
3 | 笑って歩こうよ | ASKA | ASKA | 松本晃彦,澤近泰輔 | 13thシングル 最高24位 売上0.3万枚 |
4 | どんな顔で笑えばいい | ASKA | ASKA | 鈴川真樹 | |
5 | だからって | ASKA,松井五郎 | ASKA | ASKA | |
6 | 僕のwonderful world | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 10th配信シングル 初CD化 |
7 | 幸せの黄色い風船 | ASKA | ASKA | ASKA | 8th配信シングル 初CD化 |
8 | それだけさ | ASKA | ASKA | ASKA | |
9 | PRIDE | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | 14thシングル 最高14位 売上0.4万枚 CHAGE&ASUKA(当時表記)のセルフカバー |
10 | プラネタリウム | ASKA | ASKA | ASKA | 13thシングルC/W |
11 | 君 | ASKA | ASKA | 澤近泰輔 | |
12 | 誰の空 | ASKA | ASKA | ASKA | |
13 | I feel so good | ASKA | ASKA | 藤山祥太 | 14thシングルC/W |
※『PRIDE』リリース時はチャゲ&飛鳥→CHAGE&ASUKAに表記変更していたわずかなタイミングだった。すぐにCHAGE&ASKAに変更し、2001年以降はCHAGE and ASKAとなる。
リリースデータ
2022年11月25日 | 初登場7位 | 売上0.98万枚 | Produced by ASKA | DADA Label |
ASKA11thアルバム。前作から2年8ヶ月ぶり。前作以降の配信3曲、シングルCD2作から7曲全てを収録。「PRIDE」はCHAGE and ASKA(当時CHAGE&ASUKA)のセルフカバーだったが、今作では新たに「太陽と埃の中で」もセルフカバーしている。通常の水曜ではなく世界標準の金曜日発売に設定された。前作までは先行配信を行っていたが今作では先行配信も行われずDLはCDと同時発売で、今回もストリーミング配信は行っていない。また前作同様に通常盤1種、何ら特殊仕様ではない普通のプラケースだが4400円と高額設定になっている。
シングルCDはこれからどんどん出すとか、先行配信してもCD売上は好調だとか言っている事と逆の状態になっていて前作ではついにトップ10入りも逃すほど売上不振となってしまい、今作はなんとかトップ10復帰はしたものの1万割れ。復帰時には2万前後売れていたので1万人前後は買わなくなっている事になるが、その割には今作はCD屋で売り切れ続出だともブログに綴っていたりもするのでそもそもに出荷が相当に絞られているか、コアファンが購入先にしているであろう自社直販分はO社に計上させていないのかどっちなんだろうか。次の時代を見据えた考え方は必ずも全て目論見通りというわけには行っていないようには思う。
今作に関しては全14曲と言っていたのを1曲どうしても納得が行かなくて見送った事を明かしており、こういった理由もあるためか前作に比べると本人インタビューでの押しが弱く感じる。これは前作を最高傑作とかなり自信満々にインタビューで語りまくっていた反動もあるんだろうけど…。シングルCD2作4曲のうち「PRIDE」以外が打ち込み疑似バンド編成だったのでついにASKAも生バンドから打ち込みに傾きつつあるのかと思っていたら、打ち込み編成は新曲では2曲しかなく合計5曲。8曲はちゃんとバンドメンバーを呼んで生バンドで録音されていた。このうち「それだけさ」「誰の空」のドラムを担当した菅沼孝三は2021年11月に病死しているため、それより前の生前にこの2曲のレコーディングが進んでいたようだ。またレコーディングには参加していないがASKAのライブには菅沼孝三の娘SATOKO(FUZZY CONTROL)がドラムサポートと参加。菅沼孝三はCHAGE&ASKA時代に長くサポートドラムを担当していた経歴があり、親娘2代でASKAのバックでドラムを担当する事となった。
今回もASKAらしい美メロを堪能できる良質なアルバム。どうしても既出、既知の大名曲である「太陽と埃の中で」「PRIDE」の2曲が際立ってしまうのは仕方ない。しかもそう簡単に越えられないようなこの2つの大名曲をシングルで出したり、アルバム1曲目に配置したりするもんだからあまりにも目立ちすぎる。現在の新曲でもASKA節は健在で特有の歌い方も衰え知らずなのでどこまでもASKAな王道な1作ではあるんだけど、この扱いでは新曲がどうしても霞んでしまう。しかも「どんな顔で笑えばいい」も20年前からある曲でライブでラララで歌った事もある曲を今回完成させたものだが、元々CHAGE and ASKA用に作っていたという理由でAメロは左右にボーカルを振って掛け合いのような構成に。わざわざこういったCHAGE and ASKAを思わせる要素があるとやはりどうしても気になってしまう。今セルフカバーする理由も一応はきちんと語られてはいるものの、やはりC&Aの曲は2人じゃないと…と思ってしまう。ここまで来るとそう思わせるためにわざとやっているんじゃないかと疑いたくなるが真意は一体…。
期待させるような事をして結局和解はできません、C&Aはやれませんと言うのであれば、CHAGE
and ASKAのセルフカバー企画とASKAソロの新作オリジナルアルバムはやはり分けてほしいところではある。まさか声がいつまで保てるか、いよいよ年齢的にも時間が無い事はCHAGEも分かっているだろうからCHAGEの方から歩み寄ってくる(ASKAが敵対している前事務所を解散してお互いフリーになる)とでも考えているのではあるまいな…。
印象度★★★★☆
2022.12.29更新